KISSコレクションの地平を広げている当店の関係者流出マスター・シリーズ。その最新弾となる超極上のリハーサル・アルバムが登場。今回発掘された新マスターが記録されたのは「1979年6月11日レイクランド」。“DYNASTY Tour”のツアーリハで収録されたステレオ・サウンドボード録音です。“DYNASTY Tour”の流出サウンドボード・マスターと言えば、すでにライヴ本番の『ATLANTA 1979 SOUNDBOARD』『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』がお馴染み。それらも合わせ、まずは当時の活動概要を振り返ってみましょう。《5月23日『DYNASTY』発売》・5月:リハーサル開始・6月11日ー13日:レイクランド・リハ(3日間) ←★ココ★×6月14日:レイクランド公演(キャンセル)×・6月15日ー8月20日:北米#1(32公演)←※ATLANTA 1979・9月1日ー11月10日:北米#2(34公演)←※KNOXVILLE 1979・11月19日ー12月16日:北米#3(13公演)これが1979年のKISS。デビュー以降、絶え間なくライヴ漬けだった彼らも『ALIVE II』を機に一区切り。ソロアルバムのリリースを挟んだ事でツアーは1年ぶりとなりました。そのリハは5月から始まったようですが、初期の作用差異は今も不明。ただし、最後はツアー初日の会場“レイクランド・シビック・センター”で3日間の最終リハが行われており、本作はその初日でした。曰わくだらけのリハーサルSBDの元マスター そんな現場で録音されたサウンドボードは、以前から知られてもいました。ただし、そのほとんどは“6月14日ライヴ”のフェイク音源として。実際、ツアー初日は“6月14日”で告知されていたのですが、事前にキャンセル。当時ピーターが手に怪我をしていたのですが、その回復を待つという理由(は表向きで、本当の原因はチケット不振とも、前日にクルーがコカイン所持で逮捕されたためとも言われています)でした。その結果リハーサルのサウンドボード録音に偽の歓声を被せ、実在しない“6月14日の初日”として流通したのです。本作は、そんな曰く付きサウンドボードの元マスターからデジタル化されたもの。偽歓声のオーバーダブもなく、鮮度も過去最高を更新するオリジナル・マスターなのです。ただし「元テープそのまんま」ともチョット違う。ピッチがビシッと整えられているのは当然として、それ以上に大きいのは曲間。実は、大元マスターはメンバーの会話パートも流しで録りっぱなしだったのです。本来であればその会話も貴重なのですが、困ったことにこのサウンドボードの会話声はオフマイクで全然聞こえない。そこで本作では、そうした無音パートを削除し、音楽作品として聴けるように整えられているのです。貴重曲もリアルな雰囲気も美味しいリハーサル・アルバム もちろん、元マスター最大の旨みである超極上&超リアルなサウンドも全開。完全な卓直結系サウンドボードで、その生々しさもシンクロ感覚も絶大。元マスターだけに鮮度は既発とは比べものになりませんし、偽歓声のオーバーダブもないため細部の微細部までえらくくっきりと味わえる。1回通した上でサビをやり直す「New York Groove」やポールがピーターに「ちゃんとビートを拾えよ」と言ったりするシーンもライヴ本番ではあり得ません。さらにツアー本編と違うのはセットリスト。ここで本番ライヴの2大名盤『ATLANTA 1979 SOUNDBOARD』『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』と比較しながら整理してみましょう。1978年以降(6曲+α)・SOLO ALBUMS:Radioactive(*)/Move On/New York Groove(やり直しアリ)/Tossin' and Turnin'(★*)・DYNASTY:2,000 Man(★)/I Was Made for Lovin' You クラシックス(11曲)・DESTROYER:King of the Night Time World/God Of Thunder(★)/Shout It Out Loud(★)/Beth(*)/Detroit Rock City・その他:Christine Sixteen(★)/Firehouse/Calling Dr. Love/Love Gun/Rock And Roll All Nite/Black Diamond ※注:「★」印は『ATLANTA 1979 SOUNDBOARD』で、「*」印は『KNOXVILLE 1979 SOUNDBOARD』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。サウンドボード両作のどちらとも違うわけですが、特に美味しいのはピーターのソロ曲「Tossin' and Turnin'」。ライヴ本番でもやったことはあるのですが、それを極太の直結サウンドボードで聴けるのはお宝以外の何物でもない。さらにジーンの「Radioactive」やポールの「Move On」も揃っており、4枚のソロ作全部からちゃんとセレクトされたサウンドボード・アルバムでもあるのです。黄金時代でも貴重な“DYNASTY Tour”でも、さらに貴重なリハーサル・アルバムです。クオリティは超絶級の卓直結サウンドボードであり、演奏も本番ライヴさながらの通しリハ。音楽アルバムとしても大傑作な生演奏アルバム。最高峰を更新した関係者流出マスターで存分にお楽しみください。「1979年6月11日レイクランド」のリハーサルを記録したステレオ・サウンドボード録音。かつて歓声をオーダーダブした偽ライヴアルバムとして流通した事もありますが、本作はそんなフェイク処理が施される前の元マスター。当店の独自ルートで発掘された関係者流出マスターで、サウンドも過去最高を更新。音楽アルバムとして極上なだけでなく、やり直しをする「New York Groove」やレア曲「Tossin' and Turnin'」等も美味しい超極上リハーサル・アルバムです。Civic Center, Lakeland, FL, USA 11th June 1979 STEREO SBD(from Original Masters) Disc 1 (41:20) 1. King Of The Night Time World 2. Radioactive★ 3. Move On★ 4. Christine Sixteen 5. Firehouse 6. New York Groove★ポールがピーターに「ちゃんとビートを拾えよ」と言ったりする 7. New York Groove (Re-Try) 8. Dr. Love 9. Tossin' & Turnin'★ピーターのソロ 10. Love Gun 11. 2000 Man (Rolling Stones Cover) Disc:2 (39:07) 1. I Was Made For Lovin´you 2. God Of Thunder 3. Shout It Out Loud 4. Rock N' Roll All Nite 5. Beth 6. Detroit Rock City 7. Black Diamond Paul Stanley - Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Ace Frehley - Guitar Peter Criss - Drums, Vocal STEREO SOUNDBOARD RECORDING