エヴァンスも、キースも、スヴェンソンも、メルドーも超えたアコースティック・エレクトロニカ・ピアノ・トリオ、ゴーゴー・ペンギン。最新アルバム「エヴリシング・イズ・ゴーイング・トゥ・ビー・OK」をリリースし、来年早々には6年振りの単独来日公演も決まった彼らの、ヨーロッパで超話題となったパリ最大のジャズ・フェスティバルでの最新フル・ライヴを、これ以上ない超極上高音質ステレオ・サウンドボードにて完全収録した、とんでもないアイテムが初登場!!本作は今年のペンギンを象徴するといっても過言ではない、フランスはパリに於ける最大のジャズ・フェスティバルとして有名なジャズ・ア・ラ・ヴィレットに降臨したペンギンの圧巻のライヴを、各メンバーの楽器の細部まで聴き分けられる!まるでバンドが目の前で演奏していると錯覚してしまうほどのこれ以上ない極上高音質ステレオ・サウンドボードにて75分に渡り完全収録した、これを聴かずに現在の音楽は語れない全ての音楽ファンに大推薦のCDが入荷しました!!因みに他の本フェスティバル出演アーティストは、ジョン・スコットの師匠でエチオピア・ジャズの生みの親ムラトゥ・アスタトゥケ、エズラ・コレクティヴ、ホセ・ジェイムズ、サマラ・ジョイ、シオ・クローカーなど、錚々たるラインナップだ!!観た人が羨ましいでござんす…日本の某著名な評論家から最先端を行く鋭い完成を持つミュージシャンらまで、いま最もライヴを観たいグループと玄人筋にも大注目されています。さて、そんなプログラミングのような完璧なプレイを生で演奏出来るのか?と訝る貴兄は、今作のライヴを聴いて腰を抜かし目から鱗が落ちること必至で御座います。元々シーケンス・ソフトで作ったスケッチを基に楽曲を作っていき、プレイヤーというよりもトラックメイカーに近い制作プロセスを踏むことで、普通にスタジオでセッションを重ねても到底思いつきそうにない複雑なフレーズをラップトップ経由で手繰り寄せ、それらをピアノ・トリオの様式へとトレースすることで、プログラミングでは表現不可能なダイナミズムを生み出しながら、さらにインプロビゼーションをはめ込み、とても人間技とは思えないような超絶テクニックで一矢乱れぬアンサンブルをいとも軽々とこなし、それをライヴで披露してしまうという、各メンバーの演奏スキルと豊富な引き出しはとんでもない次元にまで達している。他方、テクニックをテクニックのために使わないとメンバーが語っている様に、磨き抜かれた刃のようなアンサンブルは引き算の美学に支えられ、あくまでも生演奏の可能性に拘っており、打ち込みは一切使用していない…細かいところでは、人力ドラムンベースから演奏の終わりに用意されたコンピューターのバグを思わせるグリッチ・ノイズに至るまで、生演奏で再現している。時折針飛びを起こした様に聴こえる場面に遭遇することがありますが、それはそういう演奏なので悪しからず。このリズム・セクションはひとつの極地にあるといっても過言ではなく、とくにロブに変わり加入したジョンのドラムスは連なる音のことごとくに対して、止むことなく聴き惚れてしまう…また嬉しいことに、そのジョンのドラムスの細部まで丸見えな極上高音質とくりゃあ堪らんでしょう!一方でクリスのピアノも真髄。心の琴線をダイレクトに打鍵するが如くに抒情的でロマンチック。セットリストもこれまでの代表曲から、新作「エヴリシング・イズ・ゴーイング・トゥ・ビー・OK」からはなんと13曲中7曲!と、全15曲言うことなし!75分があっという間に過ぎてしまいます!エスビョルン・スヴェンソンの死によりその歴史に幕を閉じてしまったE.S.T.に代わるように登場したゴーゴー・ペンギン、今聴くべきピアノ・トリオ、いや音楽はこれだ!!!