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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/IL,USA 1.25.2006 Complete

今回は「A BIGGER BANG」ツアー音源がリリースされます。こちらは2006年のアメリカ・ツアー。この時期の音源から1月23日のシカゴ公演を「abiggerbangtourchicago06」としてリリース。そのボーナスとしてシカゴ二日目である25日の公演からいくつかの曲を収録していたのです。25日の公演に関しては、現在に至るまでここのボーナスで聞けたパートだけのリリースにとどまっていました。2005年の10月後半と違い、アイテムの数に恵まれている2006年1月のアメリカ・ツアーにおいては完全に見過ごされた日だと言えるでしょう。「abiggerbangtourchicago06」のボーナスには25日の公演から「Rough Justice」「Love Is Strong」「Memory Motel」「Get Off Of My Cloud」そして「Get Off Of My Cloud」が収録されていたのです。今回同時リリースとなった2005年9月のトロントはCheck This Out!レーベルにボーナス扱いされたのと同じ音源を使用していましたが、こちらはボーナス扱いの音源とは別のオーディエンス録音。結果から言ってしまうと今回の方が圧倒的に聞きやすい音質を誇ります。「abiggerbangtourchicago06」の音源はエコーに包まれた状態だった上に同レーベル特有のイコライズが施されていたおかげで、中域にばかり音が集まった感のある音質でしたが、今回リリースされる新たな音源はまったく違います。それは「骨太」という言葉がピッタリと当てはまる迫力の録音。今回一挙に三タイトルがリリースされる「A BIGGER BANG」ツアー音源はそれぞれが個性を持った魅力的な音質ではありますが、こちらの音質も他の二つとはまったく違った魅力が溢れるもの。さらにBステージでは音質の変化もほとんどない。チャーリーのベースを始めとした演奏の迫力を捉えたずっしりとした質感が素晴らしい。しかもこの日はそのずっしりとした音質が映える曲ばかりが演奏されている点が魅力でしょう。前年の11月からエンジンが全開となったストーンズはこの日もオープニングから盤石の演奏を聞かせてくれるのですが、前年はフィナーレに試されていた「It's Only Rock 'n Roll」が通常扱いと呼べるショー序盤で演奏されているだけでなく、そのテンションの高さが際立ちます。続く「Rough Justice」も相変わらず勢いがたっぷり。しかしこの日の魅力はむしろ同曲の後で加速します。まずは「Love Is Strong」。「Rough Justice」と続けて演奏されたことから近年の曲が続く展開となり、アメリカのオーディエンスがトイレやホットドッグを買いに向かう様子が浮かんでしまうような選曲(笑)。ところが演奏自体は実に力強く、この日を始めとした散発的な扱いに留まったことが惜しまれるほど。この曲に続いて「Memory Motel」が演奏されると、まるで1994年や95年へとタイムスリップしたかのようにすら映りますが、2005年から2006年にかけてはここシカゴ二日目での披露が最後となってしまいます。とどめは「Ain't Too Proud To Beg」に「Midnight Rambler」という流れ。ショー前半だけでも相当においしいセットリストとなった日であり、こちらはまるで1975年を彷彿とさせるような展開。何という贅沢な曲順でしょう、シカゴ初日のセットリストと比べてみても俄然魅力的なセットリスト。その中で「Midnight Rambler」はこの骨太な音質と相まって迫力満点の演奏が聞かれます。特にチャーリーのドラムが凄い!こうしたことからも解るように、この音源は低音の迫力が独特の骨太感を演出してくれた一方、場所によってはそこがドコドコと響きすぎるきらいがありました。そこで今回のリリースに当たって、この音域を抑えた落ち着きのある状態へとイコライズを施しています。さらには低音が目立つ一方でシンバルやスネアの音が低音に負けて不自然な音色と化してしまった点も補正。これらの変化は元の音源と比べて俄然聞きやすく、しかも自然な状態へと変化を遂げてくれたのです。また今回同時にリリースされる2005年の音源はどれもショー開始当初はエンジン全開となっていなかったところ、ふとした瞬間から調子を上げてゆく様子が捉えられていました。ところがそれらと違い、この日は「ショーが中だるみしてしまう」一日だったのです。その元凶となったのはただしキースの「Happy」で、それまでの勢いがウソのような覇気のない演奏(よく止まらなかったものです)に堕ちてしまいます。その後Bステージに移ると「Respectable」の演奏がまたしても覇気のない状態。もしかしたらモニターのトラブルなどが起きた可能性も考えられますが、それにしては随分ちぐはぐで危うい演奏だこと。続いた「Get Off Of My Cloud」に関しても今回のシアトルとは比べ物になりません。そんな調子は「Sympathy For The Devil」まで続きますが、この曲の途中でまた調子が上がり始める様子が伝わってくるのがはっきりと解ってしまうから笑ってしまいます。ショーの終盤でもキースの弾く「Satisfaction」のイントロが不安定といった場面が見られますが、全体的な演奏はテンションが高く、最後は当時亡くなったウィルソン・ピケットを偲んだ「In the Midnight Hour」まで盛り込まれるという白熱ぶり。そんな他の二公演とは違った展開や演奏の変化が に面白い、2006年シカゴ二日目の全貌が初めて明らかになりました!Live at United Center, Chicago, IL. USA 25th January 2006 PERFECT SOUND Disc 1 (66:22) 1. Intro. 2. Jumping Jack Flash 3. It's Only Rock 'n Roll 4. Rough Justice 5. Love Is Strong 6. Memory Motel 7. Rain Fall Down 8. Ain't Too Proud To Beg 9. Midnight Rambler 10. Tumbling Dice 11. Band Introductions 12. This Place Is Empty 13. Happy Disc 2 (52:44) 1. Miss You 2. Respectable 3. Get Off Of My Cloud 4. Honky Tonk Women 5. Sympathy For The Devil 6. Start Me Up 7. Brown Sugar 8. You Can't Always Get What You Want 9. Satisfaction

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/IL,USA 1.25.2006 Complete

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