1977年春にTBSラジオにて放送された1976年12月9日の大阪公演ライヴテイクを収録。RAINBOWファンを驚愕させたあの「ROCK ON」に続き、RAINBOWの初来日ライヴを貴重なラジオ番組放送テイクで収録した第二弾がここに登場! 今回は1976年12月9日の大阪厚生年金会館公演(大阪3公演目)をメインとした、約36分間の放送をパッケージ(もちろん「ROCK ON」とは別番組)。極上のライヴ音源と共に出演者のトークも聴き応えたっぷり。聴き手を45年前へと誘うタイトルならではの一本です!本作に収められたラジオ番組は、ベテラン俳優(その声を聴けば誰もが「あの人」と判るはず)がパーソナリティを務めていた、オール・ジャンルの音楽番組です。この番組では俳優自身の持ち曲から、ジャズ,ラテン,フォーク,ポップスそしてロックなど多彩な音楽を取り上げつつ、ゲストとの味わい深いトークも交え、多くのファンから愛されていました(内容的には現在放送していてもおかしくない番組です)。この日は有名な音楽解説者をゲストに招き、'76年のRAINBOW来日に焦点を絞った特集で進行します。前回の「ROCK ON」は、良い意味で気楽なくだけた雰囲気が個性的でしたが、今回は(パーソナリティの俳優のイメージもあって)シリアスなムードが特徴(「ROCK ON」もうひとつの個性だったCM曲も、この番組では使われていません)。冒頭の俳優とゲスト解説者のトークから、成熟した大人のムードで会話が交わされます。リッチーについての考察を交えたトークで始まるオープニングから、ファンは思わず耳をそば立ててしまうでしょう。ライヴはもちろん「Over The Rainbow」そして「Kill The King」からスタート。ファンならばこれまで登場してきた多くの音源で演奏そのものはお馴染みでしょうが、「ラジオ番組の一部」として聴いた時、新鮮な気持ちで聞き入ってしまうでしょう(番組では「本邦初公開」としています)。「Mistreated」前のトークで「レコードの発売予定は3月」,「大阪公演のほか東京のテイクも入るそうだが、今のところ未定」と「ON STAGE」について話す所は、日本のファンや関係者がライヴ・アルバムに寄せた関心の高さを反映しているのでしょう。リッチーのDEEP PURPLE時代とRAINBOWでのスタンスの違いに触れている点も聴き逃せません。「Mistreated」は編集なしで10分に渡り全長版で放送しています。「ROCK ON」でも「Stargazer」を聴けましたが、これら長い演奏でもしっかり放送していた当時のラジオ番組は素晴らしい! リアルタイムのファンがうらやましくなる場面です。トラック6のトークではリッチーと今後のRAINBOWについての予測を話し合ったのち、3曲目のライヴ・テイクとして、「Purple Haze」から「Man On The Silver Mountain」が登場。トークでも触れられていたリッチーのギター・プレイとメロディセンスをじっくりと味わえます。もちろんロニーの気迫溢れるヴォーカルやコージーのドラミングも、太い音色に支えられたサウンドで迫力たっぷりに楽しめます。「Man On The Silver Mountain」から流れ込む「Blues」では、リッチーの繊細なプレイをしっかり把握させながら、トニー・カーレイのキーボード、ジミー・ベインのベースも明瞭なトーンで聴く事ができます。ロニーのヴォーカル・アドリブで最後のトークに入ってしまい、後半の「Starstruck」以降を聴けないのが何とも残念です。本作は前回の「ROCK ON」と同様、優れたライヴ・テイクを楽しませつつも、出演者のトークなどで、往時の雰囲気や時代背景を追体験できるのが何よりの旨み。ディスクを再生すれば、再び36分間のタイム・トリップを堪能できるでしょう!また本作を「ROCK ON」と併せて楽しめば、当時の音楽シーンでRAINBOWがいかに特別視され、その動向が注目を集めていたか、立体的・俯瞰的に捉える事が出来るはず。資料性そしてエンターテイメントの両面で、本作はファンへ大きな驚きを与えます。 Live at Koseinenkin Kaikan, Osaka, Japan 9th December 1976 STEREO SBD Radio Broadcast in Japan 1977 1. DJ Talk 2. Over The Rainbow 3. Kill The King 4. DJ Talk 5. Mistreated 6. DJ Talk 7. Purple Haze/Lazy/Man On The Silver Mountain 8. Blues 9. DJ Talk Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocal Cozy Powell - Drums Jimmy Bain - Bass Tony Carey - Keyboards FM BROADCAST RECORDING