Y&Tが2度目の来日を果たした1986年1月のジャパンツアー。その3公演目となる1月26日,東京・渋谷公会堂でのライヴがリリース決定! 音質極上のステレオ・サウンドボード音源を用いた本作は、全てのY&Tファン必聴の一本です。Y&Tは'83年の「MEAN STREAK」に、続く'84年の「IN ROCK WE TRUST」でY&T流のメロディアスでハードな音楽性を完成させ、そのキャリアもいよいよピークに差し掛かりました。その彼らがヘヴィメタル人 気全盛の'85年に発表したのが「DOWN FOR THE COUNT」。キーボードを大きくフィーチャーしたキャッチーな曲を中心にしつつも、Y&Tらしいメロディと切れ味を備えた内容は、時代性を反映 した良質な作風に仕上がっていました。同作からは「Summertime Girls」と「All American Boy」の2曲がビデオ・クリップ化され、バンドはよりメジャーな方向性をも志向するようになっていました。その「DOWN FOR THE COUNT」を引っ提げたY&Tは、アルバム発表直後の'86年1月に久しぶりのジャパンツアーを実現しました。前述したバンドのメジャー志向も あって、一部の一本気なハードロック/メタル・マニアは「バンドがポップ化した」と難色を示しましたが、熱心なY&Tファンは'81年7月以来約 5年ぶりの再来日を、歓喜の声で迎えたのです。本作ではその3公演目、1月26日の東京・渋谷公会堂公演をステレオ・サウンドボード音源で収録。収録時間はライヴの半分程度と不完全版なのが残念です が、優れた明度と迫力ある音像、良好なバランスに裏付けられた演奏の聴き取りやすさなど、全盛期のY&Tサウンドを約44分間に凝縮しています。アルバム「BLACK TIGER」と同じく、荘厳なイントロ「Open Fire」から「Open Fire」へと続くライヴのオープニングは、文字通り火を噴くような勢いと熱さ。場内の歓声や熱気も曲の前後で過不足なく収められており、聴き手は公式ラ イヴ作品を聴くような気持ちで楽しめるでしょう。ここでは当時の新作「DOWN FOR THE COUNT」からの楽曲は未収録です。しかし見方を変えれば、「EARTHSHAKER」から「IN ROCK WE TRUST」までの、Y&Tでも一番美味な部分のみに焦点が絞られているとも言えます。「Lipstick And Leather」と「Don't Stop Running」への流れはキャッチーさとスピード感のバランスは心地よいの一言。ギターを底支えするフィル・ケネモアのベースも大変に印象的です。続く「I Believe In You」と「Midnight In Tokyo」は、バンドの身上である優れたメロディを思う存分味わえるでしょう。特にツイン・リードが印象的な「Midnight In Tokyo」のイントロは、本作の良さを実感できるはずです(冒頭におけるメニケッティの日本語を交えたMCも聴き逃せません)。 本作ラストは Y&Tのロック賛歌「Rock & Roll's Gonna Save The World」。聴き手の心を躍らせる曲想と演奏、そして掛け合いでの一体感は、大合唱するファンの姿が目に浮かんできそうです!この来日では(初日の大阪公演のように)観客の出足が鈍い日もあったようですが、バンドの演奏は手抜き一切無しの全力プレイでオーディエンスを圧倒しま した。そんな白熱のステージを公式級の優良サウンドで楽しめる本作は、Y&Tファンのみならず、ハードロック・ファンなら見逃せない一本です!Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan 26th January 1986 STEREO SBD 1. From The Moon 2. Open Fire 3. Lipstick And Leather 4. Don't Stop Running 5. I Believe In You 6. Midnight In Tokyo 7. Forever 8. Rock & Roll's Gonna Save The World Dave Meniketti - Guitar, Vocals Joey Alves - Guitar Phil Kennemore - Bass, Vocals Leonard Haze - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING