同時期のマハビシュヌ・オーケストラ、リターン・トゥ・フォーエバーと共にジャズ界のみならずロック界をも激震させたコリエル率いるイレヴンス・ハウスの全盛期、1974年ブレーメン公演が極上高音質サウンドボード収録で初登場!今一つ日本では冷遇されている印象が強いイレヴンス・ハウスですが、公式には発表されていない絶頂期のライヴを聴くとそんな事が信じられません。このライヴにしても、1曲目の超高速ナンバー「バードフィンガーズ」からタイトル通りのコリエルによる飛翔する鳥のような早弾きが炸裂し、その後も全編これでもかとバリバリ弾きまくります。またこのグループの肝と言えるドラムスのアルフォンソ・ムゾーンが凄まじく、ビリー・コブハム同様に手数の多い超絶テクニックに、重戦車の如く横綱級のヘヴィーなそのドラミングを称して黒いジョン“ボンゾ”ボーナムとも言われており、ムゾーン作「ファンキー・ワルツ」など、あまりの凄さに思わず体がのけ反ります。またサウンドの要と言えるキーボードのマイク・マンデルのとびまくったプレイが、単調になりがちな数多のジャズ/ロック・グループとは一線を画し、豊かで幅のあるアンサンブルを提供しています。さらにこのグループの特徴としてトランペットが参加しており、最初に参加していたランディ・ブレッカーの後任で加入したマイケル・ローレンスもエフェクトを効果的に使用し、コリエルの激しいギターと堂々と渡り合い時に凄まじいバトルを繰り広げています。ライヴの構成も素晴らしく、超高速ナンバーからファンキー、ブルーズ、幻想的なプログレ風、コリエルのアコースティック・ソロはじめ各人のソロと、飽きる事なくラストまで一気に聴かせます。これぞ黄金時代の究極のジャズ/ロックの最上級のサンプルと言っても過言ではありません。万人に強くオススメしたい決定的なタイトルです!