“IN THE FLESH Tour”を伝える新たなるマスター・ピースが誕生。初登場して最高峰を極める「GRAF ZEPPELIN」サウンドCDでリリース決定です。これまでCD化されてこなかった秘録音そんな本作に刻まれているのは「1977年4月30日ヒューストン公演」。その極太オーディエンス録音です。“IN THE FLESH Tour”は『THE WALL』誕生の引き金にもなったツアーであり、当店でも人気が高く、名作も盛りだくさん。そのコレクションを整理する意味でも、まずは当時の活動概要から本作のポジションへ迫っていきましょう 《1月21日『アニマルズ』発売》・1月23日ー2月4日:欧州#1(9公演)←※DORTMUND 1977 2ND NIGHT他・2月17日ー3月1日:欧州#2(11公演)←※PARIS 1977 3RD NIGHT他・3月15日ー31日:英国(9公演)←※WEMBLEY 1977 1ST NIGHT他・4月22日ー5月12日:北米#1(12公演)←★ココ★・6月15日ー7月6日:北米#2(14公演)←※ULTIMATE BOSTON 1977他 これが“IN THE FLESH Tour”の全体像。後半の全米ツアーは約1ヶ月のオフを挟んで二分されており、本作のヒューストン公演は、その前半である「北米#1」の一幕でした。ここでその日程をズームしてみましょう。「北米#1」の詳細・4月22日ー28日(4公演)*4月30日:ヒューストン公演 ←★本作★・5月1日+4日(2公演)*5月6日『CALIFORNIA STOCKYARD』・5月7日:アナハイム公演*5月9日『ULTIMATE OAKLAND』・5月10日+12日(2公演)現存する最高峰の1stジェネ・マスター ……と、このようになっています。「北米#1」には超名盤『ULTIMATE OAKLAND』が君臨しておりますが、本作が記録されたのはその9日前となるコンサートでした。そんなショウを伝える本作は、これまでCD化されてこなかったマニア秘蔵のライヴアルバム。2000年代に発掘された際にコアなコレクター間で話題になったものの、一般のファンにまでは浸透しなかった録音です。その要因はクオリティにあったのですが、本作はそれと似て非なるもの。録音自体は同じでも当時発掘された2ndジェネではなく、さらに若い1stジェネ・マスターなのです。そのサウンドは極太にしてダイレクト感たっぷり。ややゴワゴワとした感触は超名盤『ULTIMATE OAKLAND』と勝負するようなものではありませんが、スカスカ感のないオンで強靱な聴き応えは負けていない。恐らく、その要因は会場。現場となった“ジェプセン・スタジアム(現:ロバートソン・スタジアム)”は天空に大きく開いたオープン会場で、音を反射する壁や天井がそもそも存在しない。もちろんオープン会場なら必ず名録音になるほど単純ではなく、反響ゼロの極太サウンドになるか、スカスカ/ヒョロヒョロな力のないサウンドか、両極端だったりもします。本作は、幸運にも前者の好例。『ANIMALS』のハード・ナンバーも冴え渡るタフ・サウンドなのです。GRAF ZEPPELINマスタリングによる最高峰更新サウンド しかも、本作はそんな秘録音の最高峰を「GRAF ZEPPELIN」がグイッと引き上げた更新盤。厳密なピッチ補正や各種ノイズの補正など、様々な要素を執念めいた精度で磨き込んでいますが、今回特に大きかったのはモノ化。この録音はモノラル・マイクなのですが、1stジェネ・マスターはステレオ・カセットに記録されていました。そして、ダビング時の精度と47年の時間により、左右のチャンネルでは微妙な差異が生まれていました。音量や帯域のわずかな差、音落ち、位相ズレ……。本作は、そうした乱れをモノ化によって本来の姿に回復させているのです。「Sheep」がカットインになりますし、「ユージン」が演奏されているわけでもない。「北米#1」の最高傑作はあくまで『ULTIMATE OAKLAND』になるわけですが、本作はその上で抑えきれない「もっと!」に応えてくれるライヴアルバムです。これまで聴いたこともなかったライヴを愉しめる……そんなアンダーグラウンド記録の醍醐味を永久保存した2CD。「1977年4月30日ヒューストン公演」の極太オーディエンス録音。初CD化となる秘録音で、最高峰の1stジェネ・マスター&「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングによる銘品。そのサウンドはオープン会場の旨みを活かした反響ゼロのダイレクト感たっぷり。『ANIMALS』のハード・ナンバーも冴え渡るタフ・サウンドで、秘匿のショウを体験できる新名盤です。(リマスター・メモ)★初CD化ライブ!音質は中の中と言ったところですが、何よりも史上初CD化というのがポイントで本盤はこれに尽きると言っていいでしょう。演奏は遠くもないが近くもないと言った感じのモノラルAUD音源で、ボーカルが若干遠目のバランスですが、屋外公演のわりにはギターやベースなどの楽器は前面に出てますので、十分に「聞ける」サウンドと言えるのではないでしょうか。曲中カット、曲間カットも数ヶ所であり、いきなりSheepはカットインで始まったりしますが、資料性も重視し別公演での補填等は一切されてません。要するに、これぞ真のFloydian向けアイテムと言ったところで、荒々しさも感じられる音源であり、決して万人向けとは決して言いませんが、このツアーのAnimals関連のハードな楽曲とも意外とマッチしてるのではないでしょうか。元々は恐らく'00年代になり登場した音源で、当初は2nd Genが登場。その後本盤採用の1st Genが流通しました。この1st Gen音源、2nd Gen時にあった耳障りなハムノイズもなく確実に音質がアップ。ヒスや音ブレはありますがヒスはEQ処理でバランスを調整し全体に耳当たりは良くなっています。また音切れ・ブレなども可能な範囲で補修され、聞きづらさが緩和しております。元々モノラル音源ですので完全モノ化したので左右の音量差や帯域差、位相ズレ、片chで気になるヒスの問題も解消されています。Jeppesen Stadium, Houston, TX, USA 30th April 1977 TRULY AMAZING/PEREFCT SOUND★初CD化 Disc 1 (45:38) 01. Sheep 02. Pigs On The Wing Part 1 03. Dogs 04. Pigs On The Wing Part 2 05. Pigs (Three Different Ones) Disc 2 (67:13) 01. Shine On You Crazy Diamond Parts 1-5 02. Welcome To The Machine 03. Have A Cigar 04. Wish You Were Here 05. Shine On You Crazy Diamond Parts 6-9 06. Money 07. Us And Them