78年、One Nation Under A Grooveのツアー、アンタイ・ツアーでの名音源、78年12月8日のアムステルダム公演のサウンドボード録音。ベースやキーボードが前に出て、それでゲイリーらのヴォーカルも埋もれることなくクリアです。このツアーでは「Cholly」の演奏が目玉の一つですが、それがこの音質で楽しめるのは満足度が高いです。「Give Up The Funk」はダイジェストですが、曲が終わって直ぐに次の曲へ行くのでテンポが良い編集がされています。「Standing On The Verge Of Gettin' It On」では「Skip To My Lou」のフレーズも飛び出す素晴らしい演奏です。「Mothership Connection」はこの頃本当にマザーシップは登場しないはずですが、臨場感のあるサウンドなので効果音から飛び立っているように聴こえてきます。名曲「Flash Light」もしっかり演奏され、「One Nation Under A Groove」の重要曲も最後フェード・アウトで終わりますが、寧ろ冗長さを避けている感じで、ライブ・アルバムを意識しているのかもしれません。結果アンチ・ツアーがどのような内容だったのか端的に楽しめる、おすすめタイトルとなっています。そしてDisc 2、これはかなり貴重です。アンタイ・ツアー時の前座音源、なんと Debbie Wright、Mallia FranklinそしてJeanette Washingtonのパーレットによるライブです。サウンドボード録音ですが、音のメリハリに欠けます。しかしボーカルは前に出ており、結果現存する唯一のパーレットのライブということもあり、拝むように聴いてしまうことでしょう。ファースト『Pleasure Principle』から、とても踊りやすいファンク「Are You Dreaming?」、泥臭いですがかっこいい「Cookie Jar」、エモーションズのように快活に歌う「Pleasure Principle」は少し音寄れがありますが、そのダンサンブルは分かってもらえるはず。ほぼ最後まで演奏は収録されています。そしてブライズ・オブ・ファンケンシュタインの前座音源も収録。これもサウンドボード録音ですが、やや粗い音質です。しかしブーツィー色の強い楽曲の演奏が多く、とてもファンキーです。フラッシュライト・ツアー頃からブライズは前座をしていますが、その頃はラバー・バンドの面子が居ました。アンチ・ツアーの場合は彼らも居るかもしれませんが、少なくともブラックバード、そしてドラムはデニス・チェンバースでしょう。R&Bチャート7位の「Disco To Go」のライブ・バージョンはやはり素晴らしいです。パーレットもブライズも楽曲制作に60年代頭から活躍している名手ロン・ダンバーが関わっており、結果粒ぞろいのセトリとなっています。Disc 1 Parliament Funkadelic The Jaap Eden, Amsterdam, Holland December 8, 1978 1.James Wesley Jackson Intro 2.Cholly (Funk Gettin' Ready To Roll) 3.Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucka) 4.Night Of The Thumpasaurus Peoples 5.James Wesley Jackson Monologue 6.Standing On The Verge Of Gettin' It On 7.Mothership Connection (Starchild) 8.Flash Light 9.One Nation Under A Groove Disc 2 Parlet Masonic Temple Theatre, Detroit, MI October 20, 1978 1.Intro 2.Love Amnesia 3.Are You Dreaming? 4.Cookie Jar 5.Pleasure Principle / Cholly (Funk Getting Ready To Roll) / Dr.Funkenstein / Flash Light / Pleasure Principle (Reprise) (Cut) The Brides Of Funkenstein Riverside Theatre, Milwaukee, WI October 12 1978 6.Intro by James Wesley Jackson 7.(fade in) Birdie 8.Ride On 9.Vanish In Your Sleep 10.Together 11.Disco To Go 12.Funk Or Walk Outro (Cut)