毎回のショーの変化があまりにも面白く、今なお「攻め」の姿勢にあることを知らしめてくれている現在進行中のローリング・ストーンズ最新ツアー。それに何と言っても音質の良いオーディエンス録音がポンポン現れてくれるという本当にありがたいツアーでもあり、実際マニアはこれまでのCDリリースを大いに楽しんでおられるはず。本当に今回のストーンズのステージを捉えた音源はレベルが高く、どの公演も安心して楽しめる平均点が高いクオリティばかり。極上オーディエンスは5月30日のフォックスボロ!つくづく今回のツアーはオーディエンス録音のクオリティのレベルが高く、今回がまた実に素晴らしい。もはや今回のツアー・オーディエンスのスタンダード基準となった感のある「音像の近さ」は当たりまえ。例えば「Sympathy for the Devil」や「Jumping Jack Flash」が始まった時の迫力などは圧巻。それに何と言っても実にクリアー。これはもう初心者からマニアまで幅広く楽しめる文句なしのクオリティ。そしてこの日の演奏も絶好調!「Bitch」に「Angry」と勢いのある演奏が続いた中で登場したのは本ツアー初登場の「Emotional Rescue」。今までスティーブ・ジョーダン加入後ありそうでなかった「Emotional~」。元がああいいったファンキーな曲調ですので、現在の黒人リズム隊ストーンズには打ってつけ。実際ここでの二人の演奏は実にいきいきしており、これを機にずっと演奏し続けて欲しいと願わずにはいられないほど。この弾んだ演奏ぶりもまた極上音質にて楽しめる。さらにフォックスボロの前のライブであるニュージャージー二日目(こちらは極上オーディエンスの最速リリースCD『NEW JERSEY 2024 2ND NIGHT』が大好評発売中)からライブの構成にそれまで以上の大きな変化が訪れました。まず何と言ってもキース・コーナーにニューアルバムからの「Tell Me Straight」が遂に投入。やはり古いレパートリー以上にキースも傑作『HACKNEY DIAMONDS』から歌ってもらわないと。これが二回目の披露ということでまだぎこちなさも残りますが、これは今後が楽しみ さらにニュージャージー二日目から「Midnight Rambler」がツアー初登場を果たした代わりにスタンダード「Miss You」がセトリ落ちという大きすぎる変化も。「Midnight Rambler」と言えばスティーブのバンド加入後、彼にとって関門のような存在となっていましたが、ここでの彼は遂に同曲をモノにしてみせた堂々たる演奏がこれまた高音質にて捉えられている。2021年と22年のツアーを経験したことで自信がついたことは間違いなく、正にスティーブ・バージョンと呼びたくなる力強さに進化!そしてミックもバンドも本当に力強く、2024年のローリング・ストーンズが正に絶頂にあることを伝えてくれる最高のオーディエンス録音。演奏も音源もツアーが進むたびにベストが刷新され続ける今回のツアーは本当に凄いですね。特にキース・コーナーで新曲バラード「Tell Me Straight」がレギュラーの座に就いていようとしているのは嬉しい限り。さらにライブ前半の勢いある演奏がこれほどの極上オーディエンスで楽しめるのがまた最高。大好評『SEATTLE 2024』に続いて音質と演奏の両方が充実した新たな傑作録音がそのクオリティの高さに相応しCDにてリリース決定。そのトータルな素晴らしさをじっくりと味わってください!Gillette Stadium, Foxborough, MA, USA 30th May 2024 TRULY PERFECT SOUND Disc:1 (61:05) 1. Intro 2. Start Me Up 3. Get Off of My Cloud 4. Bitch 5. Angry 6. Emotional Rescue 7. Tumbling Dice 8. Wild Horses 9. Mess It Up 10. You Can't Always Get What You Want 11. Band Introductions 12. Tell Me Straight 13. Little T&A Disc:2 (54:50) 1. Sympathy for the Devil 2. Honky Tonk Women 3. Midnight Rambler 4. Gimme Shelter 5. Paint It Black 6. Jumping Jack Flash 7. Sweet Sounds of Heaven 8. Satisfaction