トッド・マイケル・ホールと復活から11年、復活後六度目の来日を果たしたRIOT V。その最新ステージを楽しめる極上オリジナル録音が登場です。そんな本作が吹き込まれたのは「2024年7月20日クラブチッタ川崎」公演。その超極上オーディエンス録音です。今回の来日は実に5年ぶりとなるわけですが、2024年は全世界的にも『MEAN STREETS』リリースに伴うライヴが活発。その第一報プロショット『ROCK HARD FESTIVAL 2024』が人気でもありますので、まずは活動概要を俯瞰してそれぞれの位置関係を確認してみましょう。・4月11日+12日:北米#1(2公演)《4月12日『MEAN STREETS』発売》・5月8日ー6月5日:欧州#1(12公演)←※ROCK HARD FESTIVAL 2024・7月20日+22日:日本(2公演)←★ココ★・8月30日+31日:北米#2(2公演)・9月7日ー18日:南米(7公演)・9月27日ー10月5日:北米#3(5公演)・11月20日ー30日:欧州#2(10公演) これが現在までに公表されている2024年のRIOT V。今回の来日は全2回の小ぶりな日程で、本作の川崎公演は“RIOT祭2024”と称された特別公演でもありました。当日はVALENTINO FRANCAVILLAや日本のバンドが前座に付いたり、DJコーナーがあったりと趣向が凝らされていましたが、メインのRIOTはヴァレンティノ・フランカヴィラをゲスト・シンガーに迎えつつ、通常スタイルのフルショウを実施。本作は、そんなRIOT篇を完全収録したフル・ライヴアルバムなのです。そして、そのサウンドは「超」付きの極上品。もうピンと来ている方も多いと思いますが、本作を記録したのはお馴染み“西日本最強テーパー”氏。本稿に目を留められた方なら何らかの“最強”氏コレクションを体験されていると思いますが、本作もいつもながら……いや、いつも以上に「まるでサウンドボード」を地で行く凄まじさ。距離感のまったくないオンな芯の極太感と、ヘッドフォンで耳を澄ませてもホール鳴りを感じ取れない鮮やかさ。ディテールにしてもセパレート感にしてもオーディエンス録音とは到底思えない凄まじさで、仮に「実はIEM傍受です」「こっそりミックス卓に繋いで録っちゃいました」と言われても1ミリも疑わずに信じた事でしょう。そんな極太ダイレクト・サウンドで描かれるのは、復活10年を経てバンドとして成熟したRIOT Vのフルショウ。前述のように今年は第一報から公式級プロショットが飛び出したのですが、本作はそれを遙かに凌駕する曲数ボリュームも魅力。早速、名作プロショットと比較しながら整理してみましょう。復活後(6曲)・ミーン・ストリーツ:Hail To The Warriors/Feel The Fire/Love Beyond The Grave・その他:Angel's Thunder, Devil's Reign(★)/Take Me Back(★)/Land Of The Rising Sun(★)クラシックス(12曲)・怒りの廃墟:Tokyo Rose(★)/Rock City(★)/Warrior(★)・サンダースティール:Fight Or Fall/Sign of the Crimson Storm(★)/Johnny's Back/Flight Of The Warrior/Bloodstreets/Thundersteel・その他:Black Leather And Glittering Steel(★)/Road Racin'/Swords And Tequila ※注:「★」印は名作プロショット『ROCK HARD FESTIVAL 2024』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。ざっくり分類しますと「復活後=1/3」「THUNDERSTEEL=1/3」「その他クラシックス=1/3」というバランス。久々の「Black Leather And Glittering Steel」や『ARMOR OF LIGHT』『UNLEASH THE FIRE』ナンバーも嬉しい。マイク・ディメオ時代がないのは寂しいものの、だからと言って代わりに外せる曲も見当たりません。何より『ROCK HARD FESTIVAL 2024』で外されていた(ナゼだ!)「Warrior」もばっちり演奏されます。そんなセットを綴るパフォーマンスがまた実に素晴らしい。自己免疫性脳炎で闘病中のニック・リーは来日できませんでしたが、再始動から10年不動のラインナップはマーク・リアリ時代よりも定期的にライヴを行っており、その練度は歴代No.1と言ってもいいでしょう。そして、間違いなく歴代No.1なトッド・マイケル・ホールのノド。彼も55歳になったわけですが、衰えるどころかますます伸びやかで余裕たっぷり。普段は一般企業の経営者でもあるせいか短髪になって驚きましたが、マイクを握るやアベンジャーズかのように人外の超人ヴォイスを轟かせてくれます。マーク・リアリ亡き後もヘヴィメタルの理想を体現し付けている勇者RIOT V。その最新来日をオフィシャル級と言っても過言ではない超極上サウンドで味わえるライヴアルバムです。まさに世界に誇る日本発の新名盤。「2024年7月20日クラブチッタ川崎」公演の超極上オーディエンス録音。当店お馴染みの名匠“西日本最強テーパー”氏によるオリジナル録音で、いつも以上に「まるでサウンドボード」な銘品。久々の「Black Leather And Glittering Steel」や『MEAN STREETS』の新曲群も美味しいフルショウを楽しめる。まさに世界に誇る日本発の新名盤です。Club Citta, Kawasaki, Japan 20th July 2024 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc:1 (50:13) 1. SE 2. Hail To The Warriors 3. Fight Or Fall 4. Feel The Fire 5. Road Racin' 6. Sign Of The Crimson Storm 7. Johnny's Back 8. Black Leather And Glittering Steel 9. Flight Of The Warrior 10. Swords And Tequila 11. Angel's Thunder, Devil's Reign Disc:2 (43:32) 1. Bloodstreets 2. Take Me Back 3. Love Beyond The Grave 4. Tokyo Rose 5. Rock City 6. Warrior 7. Land Of The Rising Sun 8. Thundersteel Todd Michael Hall - Vocals Mike Flyntz - Guitar, Backing Vocals Jonathan Reinheimer - Guitar Don Van Stavern - Bass Frank Gilchriest - Drums Valentino Francavilla - Guest Vocals