コージー・パウエルやニール・マーレイを迎えて新たな時代に突入した1989年のBLACK SABBATH。その「HEADLESS CROSS」北米ツアーより、6月14日のオハイオ州クリーヴランド公演が、ファン待望の完全限定プレスCDでリリース決定です! トニー・マーティンの素晴らしい歌唱と音質の良さから「HEADLESSツアーでも屈指」と厳しいマニアからも高評価のライヴ音源が、そのクオリティにふさわしい装いでここに登場です!BLACK SABBATHにとっては3年ぶりとなる「HEADLESS CROSS」の'89年アメリカツアーは、5月31日のニューヨーク・ポキプシー公演を皮切りに、7月16日のカリフォルニア州サクラメント公演まで、当初は全米各都市で37公演が予定されていました。コージーを得て新生したバンドは、アイオミやマーティンのパフォーマンスも素晴らしく、各地で優れたライヴを披露します。しかし、ツアーのPR不足もあって客入りは悪く(このサポートの不備にはコージーも怒ったとの事)、最終的に10公演を消化した時点でツアーの残り日程はキャンセルとなってしまいます。このツアーでは前述したポキプシー公演の「FIRST LIVE WITH COZY」や、6月4日のコロンビア公演を収録した「CALL OF WILD」など、内容的に優れた録音が知られています。それらの中でも一頭抜けたサウンドと演奏でファンを驚かせたのが、アメリカツアーにおける最終日となった6月14日・クリーヴランド"アゴラ・ボールルーム"でのショウを収めた「HEADLESS IN CLEVELAND」でした。本作は、同音源を入念にリマスターした上で、その価値にふさわしいCDへと収録。元々素晴らしかった音源をさらに上回る聴きやすいサウンドCDを実現、すべてのSABBATHファンがコレクションしなくてはいけない一本へと昇華しました!ディスクを再生してまず飛び出すオープニングと1曲目の「Headless Cross」から、抜群の臨場感と均整の取れたバランス、演奏を近くに感じるダイレクト感は素晴らしいの一言。しっかりとした明度を保ちながらも、ほど良い丸みを帯びたサウンドは、当時のSABBATHが体現していたヨーロピアンなムードとメロディアスな音色を、より味わい深い音像で再現します「Headless Cross」を聴けば判るとおり、厚みとパワーのあるサウンドは、アイオミのギターやコージーのドラムを迫力たっぷりに楽しませます。特にコージーのプレイはその一挙手一投足まで克明に追いかけられます。しかし、この日の主役は、やはりトニー・マーティンその人でしょう。彼はショウの冒頭から素晴らしい歌声を聴かせてくれ、「Headless Cross」における伸びやかな歌唱にはいきなり圧倒されます。「Neon Knights」や「Children Of The Sea」・「Die Young」でのハイトーンは、超人的といわれた'87年ツアー序盤にも迫ります。中でも「Die Young」は、良質な音源が多く残る'89年ライヴ中でも極上という表現をためらわないテイク。叙情的なアイオミのソロから弾けるような曲展開は、オリジナルのロニー時代とは異なる、この時代のみの旨みと華やかさがあります。既発のタイトルで見られた後半の欠落も、本作では別音源で補填されています。バンドの充実ぶりは新曲からも明らか。「When Death Calls」イントロで披露されるニールとジェフ・ニコルズの幻想的なプレイに加えて、アイオミのヘヴィで鋭いリフ、コージーの雷鳴のようなアタックは、"不気味さ"から"神秘性"へと深化したSABBATHサウンドを楽しませます。さらにライヴ後半の「Devil And Daughter」も切れ味鋭いスピーディな演奏。アイオミの艶やかなギターソロとコージーのドラムも魅力的に映え、同曲のポテンシャルと魅力を出し切っています。両曲におけるマーティンの突き抜けた歌声もズバ抜けて最高。これらは現存する幾多の音源を差し置いてキャリアハイのトップと言えるでしょう。「War Pigs」に「Black Sabbath」、「Iron Man」と「Children Of The Grave」のメドレーなど、オジー時代からのナンバーもここでは新たな魅力をプラスされ、単なるヘヴィメタルに留まらない普遍的なロック・クラシックとして、その素晴らしさを堪能できます。クライマックスに取り上げられる「Heaven And Hell」まで、がっちりまとまったバンド・アンサンブルとテンションの高い演奏はピークの様相。「当時のSABBATHは正真正銘のスーパーバンドだった」と聴いた誰もが納得できる、最高のライヴパフォーマンスが楽しめます!今回も「Paranoid」の中盤以降は欠落していますが、1枚物として上限である約80分間のボリュームと優れた音質、そして最高の演奏は、本音源を'89年ライヴでも屈指の一本たらしめています。同年のアイテムではサウンドボードの「HEADLESS IN VIENNA」やプロショットの「HEADLESS IN RUSSIA」、オーディエンス録音でも「RUNIC ECHOS」など、多くの大傑作が存在します。本作はそれらと比較しても遜色が無いばかりか、アメリカツアーの最高峰として、さらなる価値と意義を感じさせます。マーティンSABBATHが持つ真の実力を見事に真空パッケージした本作は、間違いなくすべてのハードロック/ヘヴィメタル・ファン必聴必携の一本。Live at Agora Ballroom, Cleveland, Ohio, USA 14th June 1989 TRULY PERFECT SOUND UPGRADE 1. The Gates Of Hell 2. Headless Cross 3. Neon Knights 4. Children Of The Sea 5. The Mob Rules 6. When Death Calls 7. War Pigs 8. Guitar Solo 9. Die Young 10. Black Sabbath 11. Devil And Daughter 12. Iron Man 13. Children Of The Grave 14. Heaven And Hell 15. Paranoid Tony Iommi - Guitar Tony Martin - Vocal Cozy Powell - Drums Neil Murray - Bass Geoff Nicholls - Keyboards