THE DOOBIE BROTHERSとのカップリングで全米を沸かせている2024年のスティーヴ・ウィンウッド。今まさに続行中の最新ツアーを体験できる極上ライヴセットが登場です。そんな本作に収められているのは1つのショウの2つの記録。「2024年8月7日マディソン・スクエア・ガーデン(以後MSG)」公演のフル録音と絶景映像をセットしたオーディエンス2枚組です。今回のカップリング・ツアーは、ウィンウッドにとって久々のロードとしても話題になっている。そんな近況を知る意味でも、少し広めに近年の略歴を俯瞰しておきましょう。2019年・2月20日ー28日:英国(5公演)2020年・2月17日:ロンドン公演 2021年/2022年 2023年・5月7日:英国王の戴冠記念コンサート出演 2024年・7月30日ー8月30日:北米#2(19公演)←★ココ★ これが2019年から現在までの歩み。このようにツアーは実に5年ぶりでして、しかも2019年もわずか5公演で本来「ツアー」と呼ぶのも躊躇われる規模。今回がいかに貴重で待望のツアーなのかがご理解いただけるのではないでしょうか。そんな中で、本作のMSG公演は5公演目にあたるコンサートでした。本作は、そんなショウのライヴアルバムと映像のセット。それぞれ個別にご紹介していきましょう。DISC 1:現代の名手による極太録音まず登場するのは、極上級のオーディエンス録音。実はこの日のTHE DOOBIE BROTHERS篇も同時リリースとなるのですが、この録音は同じ人物による姉妹作でもあります。その人物とは現代の名手との呼び声高い「bcironmaiden」氏。名前からするとHR/HM系が中心かと思いきや、実はジェンラル系からプログレ系まで幅広くこなす録音家。ウィンウッドの本作でもその録音技はいかんなく発揮されているのです。実際、そのサウンドはリッチで極太。骨太な芯は密度もたっぷりで力強く、厚めのホール鳴りによって実に肉厚。音色的にサウンドボードほどムキ出しでもないのですが、スカスカ感や距離感はまったくなく、ヴォーカルの通りも良い。艶やかで滋味深い、芳醇な音世界が広がるのです。DISC 2:どアップも多用された超・絶景映像 代わっての2枚目は映像篇。実はこちらもTHE DOOBIE BROTHERS篇の映像篇と同じ人物(DISC 1のbcironmaiden氏とは異なります)による姉妹作です。そしてその映像美は、まるでプロショットの1アングルかのよう。角度から察するに、実際にはステージ右側のスタンド席から撮影していると思うのですが、観客の姿が一切入ってこない視界はオーディエンス感が希薄で、ピアノを弾くウィンウッドが画面からハミ出すほどのズームによって距離感がまったくない。しかも、それほど勇猛果敢に迫りながら極めて鮮明な画質にはズーム感もなく、ビシッとした安定感も終始揺るがない。正直なところ、角度や視線の高さから「右側スタンド席」と推測したものの、「本当にこの光景がスタンド席から見えるのか?」との疑念も晴れない。そんな次元の超絶景なのです。そんな極太ライヴアルバム&超絶景ショットで描かれるのは、栄光のキャリアを濃縮した名曲の宝箱。今回のカップリングはTHE DOOBIE BROTHERSがメインアクトであり、ウィンウッドはあくまでもオープニング枠。約1時間という持ち時間にコレぞの必殺曲を畳みかけているのです。その濃度を実感していただくためにも、最後にセットを整理しておきましょう。ソロ(4曲)・80年代:Roll With It/Back In The High Life Again/Higher Love・アバウト・タイム:Why Can't We Live Together その他(6曲)・THE SPENCER DAVIS GROUP:I'm A Man/Gimme Some Lovin'・TRAFFIC:Glad/40,000 Headmen/Dear Mr. Fantasy・BLIND FAITH:Can't Find My Way Home 話題の名手録音と絶景映像で5年ぶりの最新ステージをフル体験できる決定版です。本作自体がスティーヴ・ウィンウッドの傑作であり、ツアーの全貌を味わう事もできる。「2024年8月7日マディソン・スクエア・ガーデン」公演のフル録音と絶景映像をセットしたオーディエンス2枚組。ライヴアルバムは話題の名手「bcironmaiden」氏による極太サウンドで、映像は遮蔽物ゼロにしてプロショット級のドアップも素晴らしい超絶景。栄光のキャリアを濃縮した名曲の宝箱をフル体験できます。Madison Square Garden, New York, NY, USA 7th August 2024 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND CD(63:31) 01. Glad 02. Can't Find My Way Home 03. Why Can't We Live Together 04. I'm a Man 05. Forty Thousand Headmen 06. Roll With It 07. Back in the High Life Again 08. Dear Mr. Fantasy 09. Higher Love 10. Gimme Some Lovin' DVD 01. Glad 02. Can't Find My Way Home 03. Why Can't We Live Together 04. I'm a Man 05. Forty Thousand Headmen 06. Roll With It 07. Back in the High Life Again 08. Dear Mr. Fantasy 09. Higher Love 10. Gimme Some Lovin' COLOUR NTSC Approx.66min. Steve Winwood - Vocals/Organ/Guitar/Mandolin/Piano Edwin Sanz - Percussion Tristan Banks - Drums Paul Booth - Sax/Flute/Keys Nate Williams - Piano Lilly Winwood - Vocals