2008年ヨーロッパ・ツアーの完全未公開音源を極上音質で!エリック・クラプトンの秘蔵音源では定評のある、イギリス在住の重鎮テーパーからもたらされた初公開のDATマスターをリリース致します!本作は、2008年のヨーロッパツアー終盤8月19日に行なわれたドイツ、ヴィースバーデン公演を極上のステレオ・オーディエンス録音で完全収録した2CDです。この日の音源は、これまで一切リリースされておらず、本作が史上初のリリースとなります。そして何よりも強調すべきは、本作のマスターが極上のステレオ・オーディエンス録音であることです。当店では、先般、同年6月28日のロンドン、ハイド・パークでの「HARD ROCK CALLING」公演(「Ultimate Hyde Park 2008: DAT Master」)と8月23日、ツアー最終公演のモンテカルロ公演(「Monte Carlo 2008: Private Show」)の高音質マスターもリリースしておりますが、本作の日は両公演ともセットリストが微妙に異なっていますので、この日も楽しんでいただけると思います(ツアーではレギュラーだったIsn’t It A Pityに代わってLittle Wing、Motherless Childrenに代わってGot To Get Better In A Little Whileがプレイされています)。また、デレク・アンド・ザ・ドミノス時代のナンバー(名盤「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」に収録のナンバー)を7曲もプレイしているのは、この日の大きな魅力です。この素晴らしい音質で、是非本作をご鑑賞ください。リズムセクション入れ替え敢行!この時期だけのリズムセクションが映えるステージ このコンサートに至るまでのこの年のクラプトンの活動歴を振り返っておきますと、2008年 ・2月25日、26日、28日:ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて、スティーヴ・ウィンウッドとのジョイントコンサート・4月30日:フロリダ州パームビーチでの「サンフェスト・スポーツ&アートフェスティバル」にて、シェリル・クロウバンドに飛入り・5月3日-6月5日:アメリカンツアー(11公演)・6月20日-6月29日:ヨーロッパツアー・ファースト・レグ(5公演)・8月6日-8月23日:ヨーロッパツアー・セカンド・レグ(11公演) ←★ココ★ 休暇を効率良く挿みながら、年初から旧友ウィンウッドとのジョイント・コンサートを実現させ(実質ブラインド・フェイス以来39年ぶり)、それからアメリカンツアー、ヨーロッパツアーを精力的に実施した年だったことがお判りいただけると思います。この間、特筆すべきは、アメリカンツアーからヨーロッパツアーに移行するまでの15日間にリズムセクションを入れ替えていたことです。アメリカンツアーでは、ベースをピノ・パラディーノ(フィル・コリンズやザ・フー、ジョン・メイヤーとの共演が有名なセッションベーシスト。クラプトンとはアルバム「JOURNEYMAN」収録Bad Loveで共演)、ドラムをイアン・トーマス(イギリスのセッションドラマー。この年2月のウィンウッドとのMSG公演に抜擢された)が務めていましたが、ヨーロッパツアーからはベースがウィリー・ウィークス、ドラムがエイブ・ラボリアル・ジュニア(ポール・マッカートニーバンド)に入れ替えられました。全員多忙なミュージシャンなので、クラプトンもリズムセクションを確保するのが大変だったことが窺えます。ウィリー・ウィークスについては、2006年からの共演以来、クラプトンがそのグルーヴを大いに気に入ったことで指名していたものの、アメリカンツアーではウィークスのスケジュールが合わず、ようやくこの時点で叶ったということでしょう。またエイブについては、レギュラーでクラプトンお気に入りのスティーヴ・ガッドや2006/2007年ツアーで素晴らしいサポートぶりを発揮したスティーヴ・ジョーダンの都合がつかず、ポール・マッカートニーに仁義を切る形でエイブを借り受けたと思われます。そんなやり繰りの結果、ウィークス&ラボリアル・ジュニアという、クラプトンのキャリア上、この時期しか実現しなかったリズムセクションのサポートによるステージが叶ったわけです。さすが二人とも超一流のミュージシャンだけあって、僅かな期間のリハーサルだけでクラプトンのレパートリーをモノにし、最高のパフォーマンスを見せてくれています。素晴らしいのは、まずLittle Wing。通常ならシッティングセット前に区切りとして盛り上げるためにI Shot The Sheriffを持ってくるところですが、ここではこのドミノスのレパートリーを採り、Little Wing、Why Does Love Got To Be So Sadの2連発となっています。ここでのクラプトンのプレイがまた凄い。クラプトンに負けじと熱を入れるドイルとの対比も素晴らしいもので、これは是非とも聴いていただきたいテイクです。アコースティックセットに入っては、珍しいクリーム時代のレパートリー、Outside Woman Blues。2005年のクリーム再結成コンサート時に取り上げて演奏したのを気に入っていたのでしょう。ここではクラプトンのバンドバージョンで聴けるのが、また味わい深いところです。そしてロバート・ジョンソンのナンバーTravelling Riverside Blues。アルバム「SESSIONS FOR ROBERT J.」で取り上げたナンバーのライブバージョンが聴けるのが嬉しいところ。また、クラプトンとリズムセクションの絡みを聴いていただきたいのが、アコースティックセット明けのGot to Get Better in a Little While。このリズミカルなナンバーでは、ドラマーのテクニック、個性が如実に現れるのが聴きどころで、それまでのガッドやジョーダンとも違うエイブならではのドラミングにウィークスとクラプトンが乗っかっていくのが妙味でもあります。さらにはエイブの叩くLayla。彼の叩くバージョンはこのツアーでしか聴けません(Wonderful Tonightをこんなリズムで叩くのもエイブだけでしょう)。そして、ドイル・ブラムホールがサポートするエレクトリックバージョンのLaylaは、やはりいいですね。イントロのコードプレイもいいですし、歌部分のオブリガートもいいです。それに気分を良くして、クラプトンのソロも冴えてます。本作では上記のナンバーのみならず、新しいリズムセクションに刺激を受けて弾き捲るクラプトンが全編で堪能できます。こうして本作を聴きますと、当たり前のことで失礼ながら、「この頃のクラプトンてこなに弾いてたんだー」と実感します。79歳の今でも凄い人ですが、63歳のこの時はもっと凄かったー。Kurhaus-Bowling Green, Wiesbaden, Germany 19th August 2008 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) 完全初登場・超高音質マスター!! Disc:1 (69:25) 1. Tell The Truth 2. Key To The Highway 3. Hoochie Coochie Man 4. Here But I'm Gone 5. Outside Woman Blues 6. Little Wing★ 7. Why Does Love Got To Be So Sad 8. Driftin' 9. Nobody Knows You When You're Down And Out 10. Motherless Child 11. Travelling Riverside Blues 12. Running On Faith Disc:2 (48:33) 1. Got To Get Better In A Little While★ 2. Little Queen of Spades 3. Before You Accuse Me 4. Wonderful Tonight 5. Layla 6. Cocaine 7. Crossroads ★名盤「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」から7曲も演奏。この音質はビックリです。 Eric Clapton - guitar, vocals Doyle Bramhall II - guitar, backing vocals Chris Stainton - keyboards Willie Weeks - bass Abe Laboriel Jr - drums Michelle John - backing vocals Sharon White - backing vocals