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Eric Clapton エリック・クラプトン/England,UK 1980 Complete

もう出尽くしたと思われていたエリック・クラプトンのアーカイヴ音源ですが、36年ぶりに発掘され、最近ネット上にアップロードされた初登場音源を大幅グレードアップバージョンにてリリース致します!1980年5月3日のイギリス、ブライトン公演の良質なステレオ・オーディエンスソースです。この公演は、この月に2週間余りの短期で行なわれたUKツアーの2公演目に当たっていました。バンドメンバーを見ていただくと、プロコル・ハルムのゲイリー・ブルッカーやアルバート・リーが参加しており、前年末に行なわれたジャパン・ツアーの布陣と似ていることにお気づきでしょう。それではここでこのツアーまでのクラプトンバンドの推移を時系列的に見てみましょう。・1979年9月7日イギリス、サリー州クランレー公演:オールブリティッシュバンドでのファーストギグ・1979年9月30日イギリス、スタッドフォードシャー公演:オールブリティッシュバンドでのセカンドギグ・1979年10月6日〜29日:東欧&中東ツアー・1979年11月16日〜12月4日:極東&ジャパン・ツアー≪1979年12月にはライブアルバム「JUST ONE NIGHT」をレコーディング≫≪1980年5月1日:ライブアルバム「JUST ONE NIGHT」リリース≫・1980年5月2日〜18日:イギリス・ツアー*この間の5月7日のニューキャッスル公演は、当店が「NEWCASTLE 1980」としてリリース 74年以降ずっとサポートしてきてくれたアメリカ人バンド「タルサ・トップス」を突如解雇し、オーディションを経てメンバーを全員イギリス人ミュージシャンに入れ替えたのが1979年8月。この時点ではゲイリー・ブルッカーはまだ加入していませんでした。ブルッカー抜きでの2回のウォームアップギグを経て最初のツアーに出たのが同年10月。しかしながら、クラプトンの半生記であるレイ・コールマン著「エリック・クラプトン・ストーリー」にあるように、10月18日のポーランド、カトウィッチェ公演では、共産圏であるために日常、政府から抑圧されていた民衆のテンションがクラプトンのロックでMAXに達したのを国家警察が暴力的に鎮圧するのを目の当たりにしたクラプトンが途中で演奏を中止し、翌日の同地での公演を失意の中でキャンセルするという事件がありました。そのため、せっかくのニューバンドのお披露目だったツアーはクラプトンの満足のいくものとはなりませんでした。そこで気持ちを入れ替え、いつも熱心に温かく演奏を聴いてくれる日本を主眼に置いたツアーを翌月に実施します。その成果に満足したクラプトンは自ら指示して東京公演をライブ・レコーディングさせます。「JUST ONE NIGHT」と題されたこのアルバムは、翌80年5月1日にリリースされ、全米チャート2位まで駆け上がる高い評価を得ました。このリリース日の翌日から始まったのが、本盤がレコーディングされたUKツアーだったのです。しかも前年ツアーの終了後、80年の春までの期間にクラプトンは、サリー州の自邸の近所に住み、フライフィッシングを伝授してくれたゲイリー・ブルッカーと親しくなり、彼をバンドに引き入れました。つまりブルッカーを加えて初めて実施されたのが、このUKツアーだったというわけです。クラプトンとすれば、前年に手応えを掴んだオールブリティッシュバンドにブルッカーを加え、ツインキーボードによる新たなアプローチを試す機会ともなりました。彼の新たなチャレンジが窺える貴重なツアー2日目の音源が36年の時を経て日の目を見たというわけです。しかしながら、ネット上にアップされたこのマスターにはいろいろ欠陥がありました。まずは、全体を通して約半音、しかもランダムにピッチが高かったのです。当店のエンジニアは当然これを完璧に調整しました。さらに不鮮明だった音質をリマスタリングによりクリアに変貌させました。全体の印象はこれで大幅にグレードアップしたことは間違いありません。さらに、Key To The Highway ではイントロで発生していた "キュル"音を削除。0:32 にもあった"キュル"音と一時停止部分については別箇所から拍合わせをしての補填で完璧にメンディング。マスター自体でイントロが欠落していた上に、0:44の音切れ部分の修復ができなかったのは止むを得ませんでしたが、続くCocaineの0:54で酷い一時停止と欠落箇所も拍合わせをして完璧に修正致しました。現在、ネット音源をそのままダウンロードしたCD-R物もリリースされているようですが、ここまで細かく繊細かつ丁寧なメンディングを施したのは本盤だけです。マニアの方々には、どちらが本来のコンサートを忠実に再現したものか、どちらがストレスなく聴けるものかは自ずとお判りいただけることでしょう。このツアーでは、珍しくクラプトンはレギュラーセットのファイナルナンバーとして長年演奏してきたLaylaを敢えてセットからはずしました。このナンバーへの特別なオーディエンスのレスポンスに慣れてしまい、このナンバーのためにコンサートがあるかのような予定調和に浸っていた自分への課題として新鮮さを求めた結果でしょう。その代わり、ソロとしてもビッグネームであったアルバート・リーとゲイリー・ブルッカーのナンバーを2曲ずつフィーチャーしています。特にブルッカーのナンバーLeave The Candleは、当時クラプトンバンド全員がバックアップしてシングルリリースされたナンバーで、このライブバージョンはこのツアーだけの非常に貴重なテイクと言えます。クラプトンはこうしたステージ構成でバンド総体としてのパフォーマンスをプレゼンテーションしたということでしょう。クラプトンのプレイについては、「JUST ONE NIGHT」同様、泣き捲る、唸り捲るブラッキーの枯れたハーフトーンが全編で聴かれます。しかもこの日は当店リリースの既発盤でニューキャッスル公演を収録した「NEWCASTLE 1980」とはセットリストが異なっています。Live at Brighton Centre, Brighton, UK 3rd May 1980 TRULYAMAZING SOUND Disc 1 (51:53) 1. Intro 2. Tulsa Time 3. Early In The Morning 4. Lay Down Sally 5. Wonderful Tonight 6. Country Boy 7. Hold On 8. Blues Power 9. All Our Pastimes 10. Setting Me Up 11. Leave The Candle Disc 2 (37:45) 1. Ramblin' On My Mind / Have You Ever Loved A Woman 2. Home Loving 3. Key To The Highway 4. Cocaine 5. Band Introductions 6. Further On Up The Road Eric Clapton - guitar, vocals Albert Lee - guitar vocals Chris Stainton - keyboards Gary Brooker - keyboards vocals Dave Markee - bass Henry Spinetti - drums

Eric Clapton エリック・クラプトン/England,UK 1980 Complete

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