オアシス最大の名演の一つが28年の時を経て今週ついに決定版に生まれ変わって登場です!どれもが歴史的名演であるオアシス「三大ギグ」の中間地点となった、1996年地元マンチェスターへの凱旋メイン・ロード公演2DAYS。本公演もアールズ・コート同様に公式の撮影が行われ、後に2日目を中心として公式ライブDVD『THERE AND THEN』に使用。その映像の全長版が流出したため、映像の音声をソースとして、かつてのFLUSHBULB『THE ULTIMATE HOMECOMING TRIUMPH』に代表される数多くのタイトルが生まれてきました。とはいえ元の音声がラフミックスに近い状態かつ欠陥が数々見受けられたため、どの既発タイトルもこれまで満足いくクオリティには至っていません。 現時点での最新リリースだったBAYSWATER『MAINE ROAD 1996』もイコライジングの結果、かえって音質が劣化しており、超定番ながら現在まで決定版不在という歯がゆい状況が続いてきたのです。ところが今回のリリースによってサウンドボードなのに音質がイマイチなメイン・ロード…」の歯がゆさが覆されます!大好評『EARLS COURT 1995 1ST NIGHT: NEW DAT SOURCE REMASTERED EDITION』と『LEEDS FESTIVAL 2000: MATRIX & REMIX』を手掛けた当店のエンジニアが、ついにメイン・ロード2DAYSの決定版の製作に着手(ネットソースではなく、本タイトルでしか聴けません!)。それでは以下にて2日間の音源の詳細をそれぞれご説明しましょう。まずメイン・ロード初日、一番の問題はボーンヘッドのサイドギターがほとんど聴こえないという点。加えてこもりがちな音質も悩みどころで、既発タイトルのどれもがこれらの問題を解消しきれなかった。そこを今回もノエルの『FUJI ROCK FESTIVAL '24』や前述のオアシス直近2タイトルで培った2024年最新のAI技術やマスタリング技術、リミックス技術をフルに投入。まずAIを用いて4パーツ(ドラム、ベース、ボーカル、ギターetc)に分離、ギタートラックの左チャンネルに入っているボーンヘッドのギターを持ち上げて本来のバランスへと修復。加えてこれまでノイズのあった「Cast No Shadow」を『(WHAT’S THE STORY?) MORNING GLORY』2014年盤の音源に差し替えることで解消。更にオリジナル音声にあったベースが大きすぎるきらいのあったバランスまでもアジャスト。そして最大の問題である「Wonderwall」序盤の欠落に関して。既発ではフェードイン、あるいは音質の厳しいAUDパッチといった措置が講じられてきましたが「欠落があってもいいから一貫した状態で聴きたい」「音質の格差が激しくとも当日の完全版を聴きたい」といったリスナーの好みがあるため、どちらが正しいとは一概に言えません。今回は敢えて補完を避け(※本編ではSBDありのままの状態を尊重し「Wonderwall」冒頭の数秒のブランクをあえてそのまま残しています)、ボーナストラックとしてAUD録音をパッチしたバージョンを収録。ご自身でお好きな方をお選びプレイリストにまとめていただくことで、前述したどちらのニーズも満たせるコンプリート仕様に!続いてメイン・ロード2日目。こちらは「大半の既発タイトルにおいて左右チャンネルが逆」、それ以上に深刻な「全ての既発タイトルで終始ジリジリノイズが入る」といった問題を抱えてきました。まずは中でもリスニング上における大きなストレスである後者ノイズを完全に除去することに成功。これが曲間や演奏の静かな部分において非常に目障りであっただけに、その解消は今回のリリースにおけるレストアの大きな成果であると同時に聞きやすさもマシマシ。加えて初日同様にAIで各楽音を分離しリミックスすることで当時のサウンドをより生々しい形で浮かび上がらせることにも成功。更には流出SBDをメインとしつつ、アコースティックセットのうち、「Cast No Shadow」「Wonderwall」「The Masterplan」の3曲は『THERE AND THEN』音声から流用。これによってより最高の音質で楽しめるようまとめ上げた一方、それぞれのソースの違和感を極力減らした仕上がりも徹底しています。そして流出SBDでは「Round Are Way」の前半部分のホーンセクションがミックスされていませんでしたが、『THERE AND THEN』音声からホーンセクションのみを分離しリミックスすることで完璧な形に!何が凄いって、修復された前半とそれ以降の違和感がまったくないという仕上がりには感服。さらに既発タイトルに見受けられた「Cigarettes & Alcohol」や「Champagne Supernova」で入る大きなノイズは別ソースでパッチすることで除去、「Don't Look Back In Anger」のイントロのギターがオフ気味なのも『THERE AND THEN』からAI分離で抽出したギターを繋げて最初からオンに聴こえるよう改善。このように最新技術と残されたソースをフル活用しつつも「ない音を演出する」不自然さではなく、あくまで「演奏本来の姿へと復元」するアプローチのリミックスを徹底。既に大反響を巻き起こしているオアシス直近二作以上に入念な作業によって生まれ変わった定番サウンドボード。今回はあまりに徹底されたレストアぶりを前に、音源の改善点を挙げるだけでもかなりのスペースとなってしまいましたが、あの名演から28年目にして遂に満足のいく形で現れてくれたメイン・ロード文句なしの決定版!Maine Road, Manchester, England 27th & 28th April 1996 REMASTER & REMIX OF STEREO SOUNDBOARD RECORDING UPGRADE Maine Road, Manchester, England 27th April 1996 Disc:1 (51:03)1. Introduction 2. The Swamp Song 3. Acquiesce 4. Supersonic 5. Hello 6. Some Might Say 7. Roll With It 8. Morning Glory\ 9. Round Are Way 10. Cigarettes & Alcohol 11. Champagne Supernova Disc:2 (52:52) 1. Whatever 2. Cast No Shadow 3. Wonderwall 4. The Masterplan 5. Don't Look Back In Anger 6. Live Forever 7. I Am The Walrus 8. Cum On Feel The Noize 9. Wonderwall [Bonus Track: AUD Patch Version] Maine Road, Manchester, England 28th April 1996 Disc:3 (50:40) 1. Introduction 2. The Swamp Song 3. Acquiesce 4. Supersonic 5. Hello 6. Some Might Say 7. Roll With It 8. Morning Glory 9. Round Are Way 10. Cigarettes & Alcohol 11. Champagne Supernova Disc:4 (50:02) 1. Whatever [Aborted] 2. Whatever 3. Cast No Shadow 4. Wonderwall 5. The Masterplan 6. Don't Look Back In Anger 7. Live Forever 8. I Am The Walrus 9. Cum On Feel The Noize Liam Gallagher - lead vocals, tambourine Noel Gallagher - lead guitar, vocals Paul Arthurs - rhythm guitar Paul McGuigan - bass Alan White - drums REMASTER & REMIX OF STEREO SOUNDBOARD RECORDING