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Rolling Stones ローリング・ストーンズ/CA,USA 7.12.1975 Mike Millard Master Tapes Upgrade

ここの所JEMSが公開してくれた1975年ローリング・ストーンズのミラード・マスター関してはちょっとした混乱が起きてしまいました。既に公開済みであった7月11日のLAフォーラム音源を誤って翌日の音源としてアップしてしまったのです。JEMSによればカセットのラベルに12日と記されていたことが間違いの元であったとのことですが、それ以上に公開する土台となるプラットフォームが閉鎖をアナウンスしたことで焦ってしまった…というのが混乱の真相だったようです。そこでJEMSは正真正銘12日のミラード・マスターを先週公開してくれただけでなく、何より元のプラットフォームが閉鎖を撤回、新たな管理メンバーが結成されての続行を宣言。今となってはすべてが元のさやに納まった感がありました。こうしてひと悶着のあった7月12日のミラード・マスターではありますが、録音をライブ前半で止めてしまった前日とはまた別のトラブルに見舞われてしまった日でもある。ナカミチのテープ・デッキには録音レベル調整に使われるテストトーンのモードとボタンが装備されているのですが、この日のミラードのバッグの中に隠されたデッキが踊ってしまいテストトーンのボタンに触れてしまった。おかげで「Honky Tonk Women」の後半から「All Down The Line」の前半にかけてテストトーンが混入してしまう結果に。そこで過去に本音源をリリースしたVGP『THE LOST MILLARD MASTERS』やEV『WHORES, COCAINE AND A BOTTLE OF JACK』といったアイテムでは頻発したテストトーン混入を嫌ってか「Honky Tonk Women」のテストトーン開始から「All Down The Line」序盤までを丸ごと別のオーディエンス録音「recorder 2」を用いて差し替えていたのです。 しかし今回は最大限ミラード・マスターを活かすべく細かなパッチを徹底。 というのも今回の音質向上が圧倒的だからに他ならない。先に挙げた過去のアイテム群はどれもジェネ落ちした挙句モノラルへとダウングレードしていたのに対し、今回は豊かでワイド、何よりクリアーなステレオ感が鮮烈。それを最大限に活かした結果が今回の徹底したアジャストなのです。果ては「All Down The Line」序盤において、サウンドボードまで用いた補填を徹底させているのですが、ここで衝撃の事実が。サウンドボードから元のミラードに戻ってもロニーのギターの近さがまるで変らないのです。前日とは対照的にロニーのギターが大きめな音像で捉えられており、結果としてサウンドボードと違和感のない状態を継続するというミラード録音の面目躍如。とはいえロニーが大きめとは言いつつも前日ほど極端なバランスではなく、ヘッドフォンで聞くと独特の広がりを感じさせてくれる音質が絶品。これがモノラルではまったく伝わって来なかったというもの。毎回マスターならではの威力が炸裂しているJEMSによる発掘ではありますが、今回は音質の格差が大きすぎて、ただただ驚くばかり。言うまでもなく現在では公式の映像(&音声)が存在する日ではありますが、これほどまでオーディエンス録音ならではの醍醐味を感じさせてくれる極上ミラード録音であれば文字通りのアナザールックとして楽しめること請け合い。それに音質そのものが非常に良いので、マニアだけでなく初心者でもミラードならではのクオリティを堪能してもらえることかと。そんなロニー中心のバランスから伝わってくる新たな気付き、それは彼の素晴らしいギタープレイ。10年前にこの日の映像や翌日の音源が公式リリースされた際にも話題となりましたが、加入したばかりのロニーは毎回のショーで非常に気合の入ったリードを弾いていたことを今回の音源もまた証明してくれています。特にライブ終盤「Jumping Jack Flash」や「Sympathy For The Devil」でのプレイは圧巻。それでいてキースの音もしっかり捉えてくれていますので、例えば「You Can't Always Get What You Want」におけるプチ・ギターバトル状態もばっちり。さすがは最前を確保して敢行された録音だけのことはある。実際、彼のすぐそばに撮影班の大きなビデオカメラもあった(!)というのだから、どれほど絶好のポジションであったのか想像つくというもの。こうなるとおなじみプロショット映像の日、あるいは『L.A. FORUM 1975 4TH NIGHT: SOUNDBOARD』の日のオーディエンス…ということがむしろ魅力に映るほど圧巻の最前列ミラード録音の圧倒的なアップグレード。その超クリアーなマスター発掘(おまけに曲間も公式より長く収録していてドキュメント性も抜群)によるアッパー感はマニアでなくとも楽しめること請け合い!UPGRADE: 最前列ミラード録音の圧倒的なアップグレード!!!The Forum, Inglewood, CA, USA 12th July 1975 TRULY PERFECT SOUND Disc:1 (58:58) 1. Fanfare For The Common Man Intro 2. Honky Tonk Women ★2:44 - 2:49 / 2:54 - 3:03 / 3:31 - 最後まで AUD補填 3. All Down The Line ★0:00 - 0:53 / 1:05 - 1:12 AUD補填 ★ 1:27 - 1:39 SBD補填 (既発では存在しない歌が被さっているので仕方なくSBDで補填) 4. If You Can't Rock Me > Get Off Of My Cloud 5. Star Star 6. Gimme Shelter 7. Ain't Too Proud To Beg 8. You Gotta Move 9. You Can't Always Get What You Want ★14:21 - 14:42 SBD補填 10. Happy Disc:2 (52:32) 1. Tumbling Dice 2. It's Only Rock'n Roll (but I Like It) ★0:30 - 0:31 AUD補填 3. Band Introductions 4. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) 5. Fingerprint File ★6:59 - 7:30 AUD補填 6. Angie 7. Wild Horses 8. That's Life 9. Outa Space ★4:45 - 5:05 SBD補填 Disc:3 (48:23) 1. Brown Sugar 2. Midnight Rambler ★10:41から数秒の左チャンネル大きなハイ落ちを軽減 3. Rip This Joint 4. Street Fighting Man 5. Jumping Jack Flash 6. Sympathy For The Devil

Rolling Stones ローリング・ストーンズ/CA,USA 7.12.1975 Mike Millard Master Tapes Upgrade

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