ローリング・ストーンズ1975年7月12日のミラード・マスターが発掘、しかも衝撃のステレオ・アップグレードを遂げたからには同日の大傑作サウンドボード・アルバム『L.A. FORUM 1975 4TH NIGHT』も再発しない訳にはいかないでしょう。二年前のリリース時にはスーパーベストセラーと化し、幾度の再入荷も瞬殺というほどの大人気。言うまでもなく、さらなる追加のリリース、あるいは再リリースが渇望されていたアルバム。そこで今回の『L.A. FORUM 1975 4TH NIGHT: MIKE MILLARD MASTER TAPES』がリリースというタイミングに合わせて遂に75年ステレオ・サウンドボード録音の名盤が再び降臨! 今から10年前に7月12日のライブ映像が公式にリリースされた時は本当に衝撃でした。マニアがVHSで見慣れてきたプロショット映像が完璧な画質でリリースされたというだけでなく、音声も同日のマルチトラック録音によるステレオ録音でがっつり合わせてきたというのが大きかった。特にVHSの時代には非常にありがたがられたプロショット映像というだけでなく、音声もサウンドボードであったことから同じようにありがたがられ、銀箱&カラービニールのLPボックスを皮切りにKTSの『ROCKIN’ AT THE FORUM』やVGPの『L.A. CONNECTION』も大人気を博していたものです。とはいえ所詮ビデオのモノラル音声。それに対し10年前の公式は異次元のステレオ音声であったのだから世界中のマニアが狂喜したものです。また映像の方は流出ということもあり画面の歪みも頻発。そこで生じた音のヨレまで先のアイテムはそのまま収録してしまっていたのですが、公式の方はそうした問題も皆無。正に本家本元の威力を見せつけるようなリリースとなったのでした。 音声がマルチトラックの極上ステレオ・サウンドボードとくれば当然ライブアルバムが成立する。しかし映像とカップリングされて13日の音声がリリースされたこともあり、12日の方に関しては一般流通の音盤リリースが実現しなかったという。そうした中で唯一、豪華なボックスセットだけにしれっと本音源のCDが付属していたことはマニアでも見過ごされがちな事実でした。そこを突いてリリースしてみせたのが『L.A. FORUM 1975 4TH NIGHT』だったのです。そして映像込みだとわかりづらかったのですが、実は「Rip This Joint」の冒頭に7月10日のテイク、さらに「Jumping Jack Flash」の中盤ではかなりの長時間にわたって11日のテイクの流用が行われていたのです。これらは75年特有の予測がつかない長いショーを収録するに際してマルチトラック・テープの交換ポイントに当たってしまったが故の配慮だと思われ、苦肉の策としてそれらの録音が補填に使われたのでしょう。それらの中で「Jumping Jack Flash」の補填ポイントに関してはどうしたことか定位が逆転という不手際が発生。せっかくの貴重な音盤化にあって大きなマイナスとなってしまいます。そこをリリースに際してきっちりアジャストしてみせたのも『L.A. FORUM 1975 4TH NIGHT』が大人気を博した理由でした。何よりマニアが慣れ親しんできた7月12日ショーを捉えた最高のステレオ・サウンドボード・アルバム。そんな名盤の再リリースが遂に実現!リマスター・メモ "JJF"で左右逆となっているのは、 最後のサビが終わった直後のBコードのストロークから1分33秒の間、 タイムでいうと3分38秒から5分21秒まで。 ここは前日11日公演の音声が挟み込まれているのですが、なんと左右が逆なのでした。 ★左右入替個所 1:03:55 - 1:05:38 "Sympathy For The Devil"終了後の チャーリーのドラムロール等の遊びが終わりきらないうちに、 フェードアウトが始まってしまっているので、 LA映像の最後を移植 ★エンディング 1:18:30から音圧を合わせてDVD音声に入れ替えました。The Forum, Inglewood, CA, USA 12th July 1975 STEREO SBD Disc 1 (76:15) 1. Fanfare for the Common Man 2. Honky Tonk Women 3. All Down the Line 4. If You Can't Rock Me / Get Off of My Cloud 5. Star Star 6. Gimme Shelter 7. Ain't Too Proud to Beg 8. You Gotta Move 9. You Can't Always Get What You Want 10. Happy 11. Tumbling Dice 12. It's Only Rock 'n Roll 13. Band Intros 14. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker) Disc 2 (79:30) 1. Fingerprint File 2. Angie 3. Wild Horses 4. That's Life (with Billy Preston) 5. Outa Space (with Billy Preston) 6. Brown Sugar 7. Midnight Rambler 8. Rip This Joint 9. Street Fighting Man 10. Jumpin' Jack Flash "JJF"で左右逆となっているのは、最後のサビが終わった直後のBコードのストロークから1分33秒の間、タイムでいうと3分38秒から5分21秒まで。ここは前日11日公演の音声が挟み込まれているのですが、なんと左右が逆なのでした。→★正しい状態に修正 11. Sympathy for the Devil "Sympathy For The Devil"終了後、チャーリーのドラムロール等の遊びが終わりきらないうちに、フェードアウトが始まってしまっている→★正しい状態に修正 STEREO SOUNDBOARD RECORDING