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Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/England,UK 01.14.1973 Upgrade

間違いなく現状決定盤と言える仕上がり!「GRAF ZEPPELIN」による1973年UKツアーのサウンドボードが『OXFORD BLUES』、『LIVE IN STOKE 1973』とくれば次のリリースがそれらの合間に行われた1月14日のリバプールとなるであろうことは、マニアなら察しがついたはず。むしろ73年1月のPAアウトにて記録されたサウンドボードの中で最もベスト・タイトルの刷新が待ち望まれていたのが今回のリバプールではないでしょうか。というのもこのサウンドボード、古の地味渋LP『TROUBLE AT THE FRONT / DEATH WISH OUT TAKES』にてアンコール部分が発掘されたのをきっかけとして世に知られ、その後CDアイテムにて全長版が出現。元がサウンドボードという事から先の二公演に負けじと多くのタイトルが生み出されてきたライブではありましたが、特に90年代に登場したアイテムはジェネ落ち感の強いテープをイコライジングで隠蔽しようとしたアイテムが続出。さらに21世紀以降、こうした状況も少しは改善されたものの、それでもなおイコライジングのまずさ、さらには先に挙げたLPからアンコール部分を流用した故のスクラッチノイズなど、まともな状態でリリースされたアイテムが皆無という悲運のサウンドボード。よって過去のタイトルを挙げるだけ時間の無駄…というほど満足の行かない状況が長年続いたのです。そこへ渇を入れるべく今回「GRAF ZEPPELIN」が不遇のリバプール73のベストをリリースすべく立ち上がってくれました。「GRAF ZEPPELIN」が元にしたのは「Weedwacker」が公開した2nd gen.コピー、言うまでもなくLPからの引用パートはなし。そこに「GRAF ZEPPELIN」が徹底したオーバーホールを施したことで過去のアイテムを軽く一蹴する見事な仕上がり。何と言ってもジェネレーションが低いのでヒスノイズがありつつも、あくまでナチュラルかつ耳に突かない状態の差は明白。例えばこの問題をノイズ・リダクションでねじ伏せようとした90年代アイテムとは比較にならないレベル。かといって21世紀アイテムにあった硬質なイコライジングやピッチ修正の詰めの甘さ、そしてLPパートを引用したが故のスクラッチノイズ隠蔽イコラなどもない。もはや初めてリバプール73が初めてまともな状態でリリースされるのだ!と断言したくなるほど圧倒的なアッパー感。先に挙げた問題を抱えたままのアイテムが乱立したせいでサウンドボードなのにオックスフォードやストークほど馴染みのないという印象をリバプールに抱いていたマニアがほとんどだと思われ、今回のリリースで初めて「こんなに楽しめるサウンドボードだったのか?」と再認識させられること請け合い。そもそも73年1月のサウンドボードはZEP73年ライブにおけるPAアウトの中でも特に「臨場感が皆無」かつ「ギターよりドラムの方が目立つバランス」でありながら、むしろ楽しめてしまうのは、それが「ボンゾのドラム」だから。この時期のPAサウンドボードは一貫して彼のドラムを大迫力なバランスにて捉えてくれていますが、この日は一層ボンゾのドラムの炸裂感が捉えられていて迫力満点。録音が「Over The Hills And Far Away」のイントロの最中から開始され、さらに「The Rain Song」終盤から「Dazed And Confused」序盤でテープの掛け替えが行われたが故のカットが生じている。ところが面白いことに「Over The~」と「Dazed And~」ではボンゾのドラムが炸裂する場面はしっかり録音されており、何なら後者などは彼のドラムが炸裂し始めた展開から録音が開始してくれたほど。つまりボンゾの見せ場が漏れなくサウンドボードで捉えられているのも大きな魅力でして、先の「Dazed And~」はもちろん、ライブ終盤「Whole Lotta Love」メドレーにおいても彼のドラムがキレッキレ。だからこそLP起こしパートや過剰なイコライジングといった処理はどちらも問題外だった訳で、2024年になってようやく満足のいく形でリバプール73の決定版が「GRAF ZEPPELIN」遅まきながらリリース…いや遅すぎたかもしれません。これぞボンゾ・フリークに捧げる大迫力サウンドボード!REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN リマスター・メモ Weedwackerにより公開されたバージョン(全編2nd Gen)からの最新リマスター!間違いなく現状決定盤と言える仕上がり。LP時代から聴けるライブであり、CD時代になってからもそれなりのアイテムが存在する公演ですが、'90年代にリリースされたアイテムはライブ終盤のWhole Lotta1回目のカット以降がスクラッチの目立つLP起こしだったり、 関連CDタイトルからのコピーだったり、音声がカット前後でダブっていたりと、今一冴えないものばかりでした。2000年代になってからリリースされたアイテムも複数存在しますが、マスタリングセンスのないアイテムが多く、ヒュルヒュルとした人工的なノイズが浮遊した盤だったり、耳栓をして水中で聴いてるかのようなブクブクチュルチュルした難聴イコラ盤だったりと、なかなか決定的なアイテムは存在しませんでした。本盤は初めて位相ズレが修正されピッチもアジャスト、さらに適格な音量とEQバランス調整がなされデジタルノイズは皆無。ノイズ・リダクションは施されていませんのでヒスはそれなりにあり、曲間や静寂部での音声は低めですが、ヒスさえ既発に比べ耳当たりが良い。間違いなく既発に比べナチュラルかつやり過ぎない範囲でのタイトなサウンドが堪能いただけるアイテムです!なおWeedwacker版には1st GenというフレコミでWhole Lotta終からOcean迄をBonus的に追加収録していますが、それは演奏部分で帯域を持ち上げスペクトル的に非常に汚い音処理がなされているため本盤では一切不使用です。The Empire, Liverpool, England 14th January 1973 UPGRADE Disc 1 (70:30) 01. Over The Hills And Far Away ★R&R未収は既発同様で仕方なし 02. Black Dog 03. Misty Mountain Hop 04. Since I've Been Loving You 05. Dancing Days 06. Bron-Y-Aur Stomp 07. The Song Remains The Same 08. The Rain Song ★5:46カットアウト。一部既発で見られる音のダブリはなし/出だしで「プツン」となるのはカットではない。 09. Dazed And Confused ★アタマカットイン Disc 2 (49:56) 01. MC 02. Stairway To Heaven 03. Whole Lotta Love ★11:31カット 04. Heartbreaker 05. The Ocean SOUNDBOARD RECORDING

Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/England,UK 01.14.1973 Upgrade

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