列島を沸騰させ、巨大なロスを残して去って行ったIRON MAIDENの“THE FUTURE PAST Tour”。その最新レッグを伝える超極上ライヴアルバムが到着です。そんな本作に吹き込まれているのは「2024年11月1日フィラデルフィア公演」。その超絶級オーディエンス録音です。来日直前に次なるツアー“RUN FOR YOUR LIVES Tour”も発表されましたが、それは来年の話。現在の彼らは、まだまだ“THE FUTURE PAST Tour”で世界を巡っています。まずは、その辺の最新状況を俯瞰しつつ、本作のポジションを探ってみましょう。2023年 “THE FUTURE PAST Tour”・5月28日ー8月4日:欧州#1(33公演)←※BIRMINGHAM 2023他・9月28日ー10月6日:北米#1(4公演)2024年・9月1日ー16日:オセアニア(8公演)・9月22日ー29日:日本(5公演)←※OSAKA 2024他・10月4日ー11月20日:北米#2(23公演)←★ココ★・11月24日ー12月7日:南米(5公演)2025年“RUN FOR YOUR LIVES Tour”・5月27日ー8月2日:欧州#2(31公演)最高傑作決定戦の優勝候補が誕生 これが現在までに公表されている2023年ー2025年のIRON MAIDEN。“RUN FOR YOUR LIVES Tour”は2026年まで続くと発表されており、これからどんどん日程が追加されていくのは確定。その中に再来日が含まれる事を願うばかりです。そんな中で本作は“THE FUTURE PAST Tour”終盤に差し掛かった「北米#2」の15公演目でした。そんなショウを伝える本作は、まさに「超」付きの極上品。フル・サウンドボードが出てきていない“THE FUTURE PAST Tour”の最高峰と言えば、長らく『BIRMINGHAM 2023』が頂点に君臨し、来日を機に新名盤『OSAKA 2024』『TOKYO 2024: FRONT ROW』も登場。三つ巴となっています。本作は、そこに食い込む4本目の頂点候補であり、「最高傑作ワールド・シリーズの全米代表」なのです。現代最高の名手による入魂の一作 上記3タイトルのうち1本でも体験した方なら、もう本作のクオリティは実感できるのではないでしょうか。芯だのディテールだのと長々語る事もできますが、むしろ「まるっきりサウンドボード」のひと言で済ませたいところです。それだけのサウンドが実現した最大の要因は、もちろん録音家の手腕。実は「現代最高の名手」と名高い“bcironmaiden”氏の最新作なのです。この人物は名機「Schoeps MK4's」の達人として知られ、プログレやジェンラル系でも超名作を連発している録音家。幅広く支持されている匠なのですが、その名からもIRON MAIDENへの愛情は疑いようがない。本作のサウンドは、そんな達人の想いの丈が爆発しているわけです。また、本作はそんな新名録音の最高峰更新盤でもあります。実はネット公開された原音には「Caught Somewhere in Time」で一瞬の音落ちがあったのですが、本作では独自マスタリングで修復。さらに全体のサウンドも微調整し、ヌケと統一感を向上。素のままでも最高傑作候補でしたが、その可能性を最大限に引き出す事で「最有力候補」にまで引き上げられているのです。日本人としては、やはり日本代表の『OSAKA 2024』『TOKYO 2024: FRONT ROW』を推したいですし、真の最高傑作が決定するのはツアーが完遂された後。まだ「本作=王者」と宣言はできませんが、思わず宣言したくなる。そんな次元に立つ1本。「2024年11月1日フィラデルフィア公演」の超絶級オーディエンス録音。現代の名手と名高い“bcironmaiden”氏の最新作で、まるっきりサウンドボードな超名録音。英国の『BIRMINGHAM 2023』や日本の『OSAKA 2024』と並び、最高傑作決定戦の米国代表となる新名盤です。Wells Fargo Center, Philadelphia, PA, USA 1st November 2024 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND Disc:1 (58:16) 1. Doctor Doctor 2. Blade Runner (End Titles) 3. Caught Somewhere in Time 4. Stranger in a Strange Land 5. The Writing on the Wall 6. Days of Future Past 7. The Time Machine 8. The Prisoner 9. Death of the Celts Disc:2 (56:25) 1. Can I Play With Madness 2. Heaven Can Wait 3. Alexander the Great 4. Fear of the Dark 5. Iron Maiden 6. Hell on Earth 7. The Trooper 8. Wasted Years