マイク・ミラードがトッド・ラングレンを録音していた!と世界中のマニアを騒然とさせた1978年『ANOTHER SIDE OF THE ROXY: MIKE MILLARD MASTER TAPES』の記憶も新しいところですが、今回はさらにマニア垂涎のミラードによるトッドのステージの記録が発掘!1980年代末らしいシンセポップ・サウンドとトッドが敬愛するR&Bテイストを融合させた名作『NEARLY HUMAN』を引っさげて行われたツアーを晩年のミラードが録音してくれたことが判明。1990年と言えば日本のトッド・マニアにとってもなじみ深い時期であり、何と言ってもツアーが1月の来日公演から開幕、さらに公式のライブビデオまでリリースされたのが懐かしい限り。ミラードが録音してくれたのは正に来日公演の直後というタイミングのアナハイムでのショー。さらに『NEARLY HUMAN』ツアーは3月のサンフランシスコも今では公式で日の目を見るという恵まれた時期でもあります。ところが今回の録音はそれらとまったく引けを取らない絶品ミラード・クオリティが炸裂。そこへ彼の大好きなシアター・クラスな会場での録音という条件が重なり、それこそ「サウンドボードも真っ青」な極上オーディエンス・アルバムが残されることに。とにかく音像が近く、それでいてシアターならではの親密な臨場感も生々しいまでに伝わってくる。それに『NEARLY HUMAN』ツアーと言えば大所帯バンドによる幅広い表現のサウンドが炸裂しており、先に触れたR&Bテイストからハードエッジなロックまで何でも奏でてしまう万能バンドに支えられた絶頂期のトッドが全開。特に来日公演ビデオからは収録時間と楽曲使用料の問題からカットされた「Lost Horizon」にインクルードされたマーヴィン・ゲイ・メドレーもしっかり収録。このパートが聞きたかった!というマニアも少なくないかと。そして『NEARLY HUMAN』のカラっとしたシンセポップ・サウンドはなりを潜め、むしろストレートなサウンドでR&Bからハードロックまで披露したこのツアーならではの魅力をミラードならではの驚愕クオリティで捉えてくれている。 大好評『ANOTHER SIDE OF THE ROXY: MIKE MILLARD MASTER TAPES』が文字通り78年ロキシーのアナザーサイドだとすれば、今回は来日公演ビデオや3月のサンフランシスコと言った1990年ライブのアナザーサイド。もう内容も音質も完璧!Celebrity Theatre, Anaheim, CA, USA 20th January 1990 ULTIMATE SOUND Disc:1 (67:37) 1. Intro 2. Real Man 3. Unloved Children 4. Parallel Lines 5. Can't Stop Running 6. Compassion 7. Secret Society 8. Something To Fall Back On 9. Love Of The Common Man 10. Tiny Demons 11. Cliche 12. Can We Still Be Friends 13. Mated 14. The Waiting Game Disc:2 (75:20) 1. MC 2. Love in Action 3. Lost Horizon > What's Goin' On / Mercy Mercy Me / I Want You / Lost Horizon 4. Feel It 5. Rock Love 6. Hawking 7. The Want Of A Nail 8. Hello It's Me 9. Band Introductions 10. I Love My Life