みんな大好きストーンズのヨーロッパ73のラジオ放送「King Biscuit Flower Hour」音源、通称KBFHの放送分からブリュッセルのファースト・ショー音源を「Captain Acid」がまとめ、さらにリマスターしたもの。ブリュッセルのファースト・ショーを一枚にまとめるというコンセプトは二十年以上前にVGPの古典的名作『THE LOST BRUSSELS』がありましたが、今回はマニアが再びKBFH1988年放送版を元に再構築。もっともヨーロッパ73のKBFH音源の決定版に君臨し続けている新世代名盤『EUROPEAN TOUR 1973: KBFH BROADCASTS 1974 & 1988』と比べると音質そのものは劣っているのですが、このクリアーさを強調したマスタリングも十分に魅力的。アプローチ的に大ベストセラー『TEMPE 1981: RUFF MIXES』の仕上がりと似ているのも「Captain Acid」リマスターならでは。元になったのは彼が『L`AFFAIRE DE BRUXELLES』としてリリースしたネットタイトル。メインのKBFHパートに関しては以前ギフトで大好評となった『KBFH QUAD REEL』4チャンネル・ミックスをベースにリマスター。なるほど、このバージョンを使用することで「70年代放送バージョンからのブリュッセルのファースト・ショー・テイクで構成」を可能としています。つまり、一般的には1988年の放送で知れ渡った感の強い、ファースト・ショーでの「Gimme Shelter」「Happy」もレアな70年代4チャンネル・ミックス放送バージョンでの収録が可能となった。そんな70年代放送からビンテージっぽさを取り除くことが「Captain Acid」のコンセプトであったように思えます。そのせいでナチュラル感が薄れたのは事実なのですが、おかげで万人向けな仕上がりに生まれ変わったのもまた事実かと。もちろん放送されなかった「Star Star」に関しては今回もオーディエンス録音からの収録となっていて、そこは同ショーのAud全長版をリリースしていたVGP『NASTY MUZIK』から補填。「Captain Acid」この補填もラジオ放送の「Dancing with Mr.D」への切り替わりが絶妙で、音質の差はいかんともし難いのですが、それでも十分に楽しめるレベルの仕上がりとなっています。繰り返しますが音質が『EUROPEAN TOUR 1973: KBFH BROADCASTS 1974 & 1988』の域には及ばないものの、それでも一枚丸ごとサクッとブリュッセルのファースト・ショーで聞き通せる、文字通り「お手軽ブリュッセル」!Forest National, Brussels, Belgium 17th October 1973 STEREO SBD The King Biscuit Flower Hour Master The master KBFH of the Rolling Stones Brussels 1973 early show. Starfucker is excellent audience as KBFH could not broadcast it. This is best sound of complete show!! (71:54 1. DJ Intro 2. Intro 3. Brown Sugar 4. Gimme Shelter 5. Happy 6. Tumbling Dice 7. Star Star (Aud) 8. Dancing With Mr. D. 9. Angie 10. You Can't Always Get What You Want 11. Midnight Rambler 12. Honky Tonk Women 13. All Down the Line 14. Rip This Joint 15. Jumpin' Jack Flash 16. Street Fighting Ma STEREO SOUNDBOARD RECORDING