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Keith Richards and the X-Pensive Winos キース・リチャード/Germany 1992 Complete Soundboard Edition

キースがアルバム『MAIN OFFENDER』を引っさげて行った1992年ヨーロッパツアーから生み出された定番ステレオ・サウンドボード録音のケルン。ツアーが開始されてすぐに実現したテレビ放送かつステレオ音声ということから92年当時にリリースラッシュを生み出したのも今となっては懐かしい思い出。ところが当時のリアタイリリース勢はどれもモノラルにおちた状態でのリリースばかりだったというのもまた懐かしい。元々テレビ放送用のミックスであったことから、ライブアルバムやラジオ放送と比べてミックスに一貫性がなく基本ステレオではあるものの、曲によってはあまり分離しないミックスがあったのも事実。逆「Eileen」、「Too Rude」そして「I Could Have Stood You Up」などはしっかりステレオ感が伝わってくる仕上がりだったのですが、改めて聞いてもなかなか不思議なミックスの状態ではありました。とはいえリアタイ勢のガチでモノラルに堕ちてしまった状態とオリジナルのステレオでははっきりとした違いが生まれていたのも事実。その後ライブから20年後の歳月を経てようやく本来のステレオで収録された『HOOP ARENA ROCKS 1992』のようなアイテムが登場しましたが、それですらリリースから10年もの歳月が経ってしまった。そんな忘れ去られつつあった92年ケルンですが、今回はイギリスの重鎮テーパー提供による当時のテレビ放送からステレオ収録された音声ファイルが送られてきました。誤って当時モノラルで出されてしまったアイテム群と違い、実際の放送は先の理由からステレオ・ミックスにムラがありつつも実にクリアーでナチュラル。またいい意味でラフなバランスが魅力的な曲もあり、先に触れた「Eileen」などはキースのギターの音がやたらと大きくて、きっちりミックスが整理されるライブアルバムの優等生的な仕上がりとは違う生々しいステレオ感がこれまた魅力的。そこが92年当時のリアタイ・アイテムからはまったく感じられなかった。よって全編が最高音質のステレオ・サウンドボード録音による92年ツアーのライブアルバムとしての魅力はまったく色褪せていない。それどころか92年を代表するサウンドボード録音が今やすっかり見過ごされてしまっていたのは残念でなりません。となれば本来のステレオ音声での収録は必然。最初に申しましたようにテレビ放送込みの収録だったのですが、ツアー開始から二日目という状況での撮影や録音をキースがよく許可したものだ…と思わずにはいられません。ストーンズと違って自分がフロントマンとして振る舞わなければならないツアーの序盤ということで、無理もない事ですが当日の映像を見るとキースが明らかに緊張気味なのが微笑ましい。それ故こうしてライブアルバムとして音声のみで聞くと丁寧な演奏ぶりがまた微笑ましく、特にライブ序盤はそれが顕著。映像だとライブ序盤から汗だくになりながら演奏して目が笑ってないキースが気になりましたが(笑)キャッチーなメロディを持つ曲がまとめられた『MAIN OFFENDER』収録曲を彼が緊張しつつ、だからこそ丁寧に演奏しようとしている様子はむしろ新鮮なほど。「Yap Yap」に「Hate It When You Leave」といった具合に、改めてイイ曲が詰まったアルバムから演奏してくれているのだな…と思わずにはいられません。さらに緊張気味だったキースもサラ・ダッシュがリードボーカルを務める「Time Is On My Side」からは慣れてきてリラックス。あれほどまで『MAIN OFFENDER』ツアーの定番サウンドボードでありながら、実はちゃんとステレオで収録されたアイテムが極端に少なかったケルン92。今回は正真正銘ステレオかつ最高にクリアーな音質のサウンドボード。Sporthalle, Cologne, Germany 29th November 1992 STEREO SBD UPGRADE Disc:1 (53:17) 1. Intro 2. Take It So Hard 3. Eileen 4. Wicked As It Seems 5. Gimme Shelter 6. Too Rude  7. Yap Yap 8. How I Wish 9. 999 10. Big Enough Disc:2 (55:50) 1. Demon 2. Time Is on My Side 3. Hate It When You Leave 4. I Could Have Stood You Up 5. Before They Make Me Run 6. Band Introductions 7. Bodytalks 8. Will But You Won't 9. Happy 10. Whip It Up Keith Richards - Guitar, Vocals Waddy Wachtel - Guitar, Backing Vocals Ivan Neville - Keyboards, Guitar, Backing Vocals Charley Drayton - Bass, Drums, Backing Vocals Steve Jordan - Drums, Bass, Backing Vocals Bobby Keys - Saxophone, Percussion Sarah Dash - Vocals Babi Floyd - Backing Vocals, Percussion STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Keith Richards and the X-Pensive Winos キース・リチャード/Germany 1992 Complete Soundboard Edition

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