1975年12月24日、ロンドンのハマースミス・オデオン公演を、1976年日本ラジオ放送音源より収録(放送日は10月10日)。国営ラジオの有名ロック番組「ヤング・ジョッキー」のクイーン・ライブ'75をDJイントロからアウトロまで、その全てを1時間完全収録。1976年10月と言えば、「オペラ座の夜」発売半年後で、数か月後に「華麗なるレース」がリリースされるという、まさに70年代・絶頂期。2度の来日ツアーが行われたとは言え、生のコンサート以外にアーチストのライブ音源に接する機会が殆ど無い、この時期、当時の日本中の若きロック・ファンは、この放送を食い入るように聴き入ったのではないでしょうか。当時、クイーンのコンサートに行った女の子に「クイーンのステージは本当に凄いの!」と力説されても、「そんなことあるわけない」と高を括っていたであろう大多数の男性ロックファンの度肝を抜いたと伝え聞く、伝説のラジオ放送ライブ。日本ではまだまだアイドルとして見られていた感の強かったクイーンの、ここで聴ける実に高度な演奏力は終始、圧巻の一言。アルバムの緻密なサウンドを極めてライブリーに、骨太なグルーブ感いっぱいに再現できるパフォーマンス・アビリティに、一般のロック・ファンも「信じれない程凄い」「これは本物だ」と大いに驚かされたのではないでしょうか。本作は、その貴重なテイクを、当時のDJの解説ごと、1時間たっぷり、高音質で楽しむことができます。この放送テイクを録音したコレクターは、70年代の放送を非常に高品質なサウンドでテープに録音・保管しており、その音質は、非常にクリアーで劣化も無く、まるで昨日今日放送されたテイクのよう!この質感で、1976年10月10日夜のラジオ放送が丸ごと楽しめるなんて、なんて素晴らしいことでしょうか!まさにこれはミラクルと言って良いでしょう。この日のライブ自体は、現代に至るまで、何度も放送され、最近では高画質テレビ放送版の決定盤も出現したりと、ファンにとっては定番音源のひとつではありますが、同じクリスマス・ライブも、当時のラジオ放送を丸ごと最高レベルの音質で聴ける機会等と言うものはめったになく、本盤は、日本中は勿論、海外でも「1976 YOUNG JOCKEY EDITION」として、今後、マニア間で定番化されることと思われます。このDJの偉い所は、余計な喋りは一切なし、必要以上の情報は語らず、しかし、聴くべきポイントやスタンスを明確に語っていることであり、1976年当時に、これだけしっかりと、クイーンの立ち位置や音楽的魅力に関してコメントできるロックDJは、当時はこの方以外には皆無だったのではないでしょうか。中盤の語りが素晴らしいのでここに記します。「クイーンって言うと、まぁ“あぁクイーンかぁ”という感じの評価が非常に高くて、一方では人気が高くて、かつまたミーハー的な人気があると言う感じで、低く評価されたり、非常に奇妙なバンドなわけです。だけど、僕は彼らがデビューした時には、非常に熱中しましたし、新しいハードロックとして、非常に素晴らしいグループだと思うわけです。で、その後、セカンドアルバムが僕は一番好きなんですけど、ずっとクイーンについて聴いてきました。で、彼らの音楽性は、今の演奏を聴いてもらっても分かるように、決して、いわゆる「ミーハー向けのグループ」ではないわけなんですね。日本では、多分に誤解されているようで、こうした受け入られ方をしている国というのは、アメリカ、イギリスとかそういった国を見ても無いようです。このコンサートの様子を聴いても分かる通り、叫び声等、割と最近ですけど、聞こえませんし、実に淡々とした受け入れられ方をしているわけです。ですから、クイーンに関しては、割と正統的に、ちゃんと、こう誠実に聴けば、決して叫び声で覆われたコンサートなんてことにはならないわけなんですけど、日本のロックシーンというのは非常にイビツで、どうしてもこう、いわゆるルックスやなんかに走ってしまう部分というのも多いわけで、そうした結果が、日本でのクイーン人気になっているようです。ただ、これはクイーンの側にも責任があることで、特に最近のいわゆるこう専制政治的な彼らのサウンドってのは、なにかそういったクイーンの人気をより高めているような気がします。だから、僕はクイーンのセカンドアルバムが、非常に好きなんですけど、もっと、クイーンっていうのは、ちゃんと聴かれて、それで、もっとちゃんと彼らのメッセージが受け入れられて、それでファンも、ちゃんと彼らの音を正当に評価していくという、そういった受け止め方が一番必要なんではないでしょうか」というわけで、貴方を1976年秋の夜に誘うタイムマシン的一枚。ちなみに1976年と言えば、モントリオール・オリンピック開催の年(コマネチ!)。そして、この放送の翌日、10月11日に王選手がベーブ・ルースの記録を塗り替えるホームラン715号を放ち、翌週には長嶋巨人が前年の最下位から劇的な優勝を成し遂げるといった時期でもありました。(7月にはロッキード事件で田中元首相が逮捕され、日本中を震撼させました・・・)若いファンにとっては滅多に味わえない当時のリアルタイムの雰囲気を、オールドファンは、世相を懐かしく思い出しながら、年の瀬に向けて、今宵クラシックなクイーンのライヴを楽しむのも一興です。クイーンの演奏力の高さを世に知らしめた、伝説のラジオ番組です。Live at Hammersmith Odeon, London, UK 24th December 1975 STEREO SBD Broadcast Date: 10th October 1976 1. DJ Intro 2. Now I'm Here 3. Ogre Battle 4. White Queen 5. Bohemian Rhapsody 6. Killer Queen 7. March Of The Black Queen 8. Bohemian Rhapsody (reprise) 9. Bring Back That Leroy Brown 10. Keep Yourself Alive 11. DJ Talks 12. Brighton Rock 13. Son & Daughter 14. Liar 15. In The Lap Of The Gods...Revisited 16. See What A Fool I've Been 17. DJ Outro. Freddie Mercury - Lead Vocals, Piano, Tambourine Brian May - Electric Guitar, Backing Vocals, Banjo Roger Taylor - Drums, Backing Vocals John Deacon - Bass, Triangle





























