ソロ・シンガーとして最も精力的に活動していた『MUDDY WATER BLUES』時代のポール・ロジャース。その滋味深い美声を脳みそに流し込んでくれるサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作が記録されたのは「1993年4月29日エレクトリック・レディ・スタジオ」。そのステレオ・サウンドボード録音です。1993年のライヴと言えば、プロショット映像『PAUL RODGERS IN CONCERT』やEP『THE HENDRIX SET』等の公式作品もお馴染みですが、本作はまったくの別公演。その辺の状況を整理するためにも、まずは当時の活動概要から俯瞰してみましょう。《3月27日『MUDDY WATER BLUES』発売》・4月22日~8月24日:北米(66公演)←★ココ★・9月12日~21日:日本(7公演)・10月12日~26日:欧州(11公演)・11月11日~12月1日:北米#2(9公演)《12月16日『PAUL RODGERS IN CONCERT』発売》ソロ全盛期の幕開けを告げるスタジオ・ライヴ これが1993年のポール・ロジャース。ニール・ショーンやディーン・カストロノヴォ、トッド・ジェンセンといったスター・プレイヤーを従え、100公演に迫るツアーを実施しました。規模も場数もソロ・キャリア最多で、まさに全盛の1年でした。日本公演も思い出深いところですが、メインだったのはあくまで「北米」。本作や前述のオフィシャル2作品もこの「北米」で記録されました。さらに日程をフォーカスしてみましょう。「北米」の詳細・4月22日~28日(4公演)*4月29日:ニューヨーク公演 ←★本作★・4月30日~5月16日(10公演)*5月19日:サンフランシスコ ←※公式IN CONCERT ・5月20日~7月3日(22公演)*7月4日:マイアミ公演 ←※公式THE HENDRIX SET ・7月6日~8月24日(30公演)放送原盤CDによる完全オフィシャル級サウンド このように、公式『IN CONCERT』の約3週間前というステージでした。この日はニューヨークの放送局WNEW-FMでラジオ放送された事で知られ、数々の既発群を生んできました。本作は、そんな大定番FMサウンドボードの最高峰盤。エアチェックではなく、放送原盤CDからダイレクトに起こされたもの。原盤自体がCDですから、一度も電波になっていないだけでなく、一切のアナログ工程を介さないマスター・サウンドがそっくり移し込まれているのです。実際、そのサウンドは「完全オフィシャル級」。芯だの鳴りだのといちいち言葉にするまでもなく、すべてが完璧。正真正銘の公式品である『IN CONCERT』と交互に聴いてもまったく遜色ありません。ニール・ショーンのギターは刃のような切れ味と透明度で空間を切り裂き、ディーン・カストロノヴォのドラムはキックのひと粒ひと粒まで輪郭が浮き彫りになる。そして、何より主役であるポールのヴォーカル。あのどこまでも深いブリティッシュ・ヴォイスが、スタジオの親密な空気ごと真空パックされて耳元に届く。放送用に録られた音源の、さらにその原盤という出自ゆえの完成度。ぶっちゃけた話、「公式を超えている」と言っても差し支えないレベルなのです。公式映像とも異なるブルース色濃厚なセットリストそんな完全無欠サウンドで描かれるのは、BAD COMPANYでは取り上げない名曲群も美味しいソロならではのステージ。公式映像『IN CONCERT』とも異なりますので、比較しながら整理しておきましょう。カバー(3曲+3曲)・マディ・ウォーターズ:She's All Right(★*)/Louisiana Blues(*)/Rollin' Stone(*)・その他:Good Morning Little School Girl(*)/The Hunter/Little Wing オリジナル(4曲)・Muddy Water Blues(★)/Feel Like Makin' Love/Can't Get Enough/All Right Now※注:「★」印は公式『PAUL RODGERS IN CONCERT』で聴けなかった曲。「*」印はBAD COMPANYでは演奏したことがない曲。……と、このようになっています。マディ・ウォーターズのカバー3曲を筆頭に、ブルース・スタンダードが全体の半分以上を占める構成は、まさに『MUDDY WATER BLUES』ツアーの真髄。公式『IN CONCERT』にはサンフランシスコ公演ならではのゲスト参加という華がありましたが、本作のニューヨーク公演はレギュラー4人編成で全編を通し切る。余計な演出を削ぎ落とした分、バンドの地力とポールの歌唱力がより一層むき出しになる。公式では聴けなかった「She's All Right」や「Muddy Water Blues」のタイトル曲が楽しめるのもポイントです。ソロ全盛期の始まりを告げた1993年"MUDDY WATERS BLUES TRIBUTE Tour"。その序盤戦で収録された放送原盤ダイレクトのプリFMマスターです。公式『IN CONCERT』と双璧を成す――いや、純度においてはそれをも凌駕するサウンドで、ロック史上最高のヴォイスが紡ぐブルースの真髄が楽しめる決定盤。「1993年4月29日ニューヨーク公演」のステレオ・サウンドボード録音。WNEW-FMの放送原盤CDからダイレクトに起こされた完全オフィシャル級プリFMマスター。公式『IN CONCERT』にない「She's All Right」「Muddy Water Blues」も含むブルース濃厚なセットをニール・ショーン入りレギュラー編成で堪能できる至高の1枚です。Electric Lady Studios, New York, NY, USA 29th April 1993 STEREO SBD (60:07) 01. Pat St. John Intro. 02. She's Alright 03. Louisiana Blues 04. Rollin' Stone 05. Good Morning Little School Girl, Parts 1 and 2 06. Muddy Water Blues 07. Pat St. John talks with Paul Rodgers 08. Feel Like Making Love 09. The Hunter 10. Can't Get Enough 11. Little Wing 12. All Right Now 13. Promo 1 14. Promo 2 15. Promo 3 Paul Rodgers - Vocals Neal Schon - Guitar Todd Jensen - Bass Deen Castronovo - Drums STEREO SOUNDBOARD RECORDING





























