1975年ウイングスの姿を見事に捉えたマテリアルとして絶大な存在であり続けるメルボルンはメイヤーズ・ボウル公演。というのもテレビ放送用の収録が行われただけでなく、ラジオ放送用にPAアウトのサウンドボードまで提供されたという恵まれた環境。特にサウンドボードの方はモノラルながらも音質が非常にクリアー、アナログLPの時代からリリースされてきたのも当然と呼べるほどの名サウンドボード。この名録音の決定版としてリリースされたのが売り切れて久しい名作『FLY SOUTH SOUNDBOARD HIGHLIGHTS: ALTERNATE MONO MIX』。音質的には文句なしだった訳ですが「HIGHLIGHTS」という但し書きからも解るように、ラジオ放送用に編集された状態だったせいでライブ不完全収録だった点が玉に瑕。それに目をつぶってあまりある音質の良さがベストセラーにもなった訳ですが、確かに課題は残されていた。最初に触れましたように、ビデオ音声から流用して欠けていた曲を補うという手法もあるにはありましたが、当時は音質の違いから敢えて試みず、だからこそラジオ用サウンドボードのみの「HIGHLIGHTS」でのリリースとなった訳です。あれから6年の歳月が経過し、75年ウイングスの定番として『FLY SOUTH SOUNDBOARD HIGHLIGHTS: ALTERNATE MONO MIX』を単に再発するのではなく、待ち望まれていた完全版でのリリースを遂に実現!当然ラジオ用サウンドボードから欠けていた曲、例えば「Little Woman Love / C Moon」に「Picasso's Last Words (Drink To Me)」といった曲をビデオ映像の音声から補填。しかも単なる補填ではなく、Uマチック・ビデオテープのマスター・バージョンから音声を採用することで過去最高音質を実現しつつ、それでいてライブ全曲収録を実現させています。中でも本ツアーの目玉であった「Junior's Farm」も今回は収録。それどころか「Magneto And Titanium Man」や「Listen To What The Man Said」で見られた曲間カットにもUマチック・ビデオ音声を補填することで、演奏以外のパートまでも長く収録。前回盤は演奏が終わるやいなや収録が終わっていましたが、今回はポールが再び登場して観客に感謝を述べる場面までも収録することで、文字通り完全版と呼べる内容まで進化。ここまでだけでも再発に相応しい大きな改良が実現したのですが、今は2026年です。今回はAIのデミックス技術を用いることでラジオ、ビデオ両方のモノラル音声をステレオに生まれ変わらせてみせました。これまでもオアシスやザ・フーのリリースで大きな成果を上げてきたデミックスをメルボルン音声に用いることで、ただでさえ聞きやすかった音声がさらにクリアーかつステレオに!これに各楽器が見事に分離、なおかつ左右に広がっており、今までメルボルンを聞いたことがない人ならば、元々ステレオで録音されていたのだろう…とフツーに聞き入ってしまうはず。このデミックスの自然な仕上がり自体が今回のリリースにおける大きな成果ですが、例えば「Live And Let Die」でジミーが弾いたギターパートまで手に取るように解るのは聞いていて鳥肌が立つレベル。そしてステレオ化を実現させただけでなく、デミックスによって同じサウンドボード音声ながらラジオ用とビデオ音声の格差までも緩和。これによって、単に補填しただけとは別次元の自然な全編ステレオ…という凄い完成度を誇る、文字通り生まれ変わったメルボルン75。単に「完全版にした」とも「ステレオ化」させた…とも違う異次元の完成度で完全なサウンドボード・メルボルン Live at Myer Music Bowl, Melbourne, Australia 13th November 1975 DEMIX STEREO UPGRADE & LONGER!!! Disc1 (60:29) 1. Intro ★Uマチックマスターで補填 2. Venus And Mars 3. Rock Show 4. Jet 5. Let Me Roll It 6. Spirits Of Ancient Egypt ★Uマチックマスターで補填 7. Little Woman Love / C Moon ★Uマチックマスターで補填 8. Maybe I'm Amazed 9. Lady Madonna ★Uマチックマスターで補填 10. The Long And Winding Road ★Uマチックマスターで補填 11. Live And Let Die 12. Picasso's Last Words (Drink To Me) ★Uマチックマスターで補填 13. Richard Cory ★Uマチックマスターで補填 14. Bluebird 15. I've Just Seen A Face 16. Blackbird 17. Waltzing Matilda / Yesterday Disc2 (64:05) 1. You Gave Me The Answer 2. Magneto And Titanium Man ★曲間をUマチックマスターで補填 3. Go Now 4. Call Me Back Again 5. My Love 6. Listen To What The Man Said ★曲間をUマチックマスターで補填 7. Letting Go 8. Medicine Jar 9. Junior's Farm ★Uマチックマスターで補填 10. Band On The Run 11. Hi, Hi, Hi 12. Soily Paul McCartney - bass, acoustic guitar, piano, keyboards, vocals Linda McCartney - keyboards, percussion, piano, vocals Denny Laine - guitars, bass, piano, keyboards, percussion, harmonica, vocals Jimmy McCulloch - guitars, bass, vocals Joe English - drums, percussion, vocals Tony Dorsey - trombone, percussion Howie Casey - saxophone, percussion Steve Howard - trumpet, flugelhorn, percussion Thaddeus Richard - saxophone, clarinet, flute, percussion





























