大代表作『LOVE AT FIRST STING』によって絶頂を迎えようとしていた1984年のSCORPIONS。その生演奏を脳みそに流し込んでくれるサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作が記録されたのは「1984年2月10日ブリュッセル公演」。そのFMサウンドボード録音です。『LOVE AT FIRST STING』時代と言えば蠍団史上最大級のワールド・ツアーが実施され、公式/非公式を問わず、名作サウンドボード/プロショットがひしめいている激戦区。本作は、そんなサウンドボード・コレクションを充実させる1枚です。当時のスケジュールで重要作をチェックしつつ、本作のポジションも探ってみましょう。1983年《夏:『LOVE AT FIRST STING』製作開始》・12月8日~17日:欧州#1(4公演)←※ROCKPOP 1983 1984年・1月23日~2月29日:欧州#2(27公演)←★ココ★《2月13日『LOVE AT FIRST STING』発売》・3月17日~7月18日:北米#1(86公演)←※COSTA MESA 1984・7月30日~8月12日:アジア/日本#1(9公演)←※SUPER ROCK '84・8月14日~9月2日:北米#2(13公演)・10月26日~12月3日:欧州#3(26公演)1985年・1月15日+19日:ROCK IN RIO(2公演)←※ROCK IN RIO 1985・1月28日~2月7日:日本#2(8公演)《6月20日『WORLD WIDE LIVE』発売》・6月22日:ネブワース公演・8月24日~9月2日:北米#3(4公演)←※DAY ON THE GREEN 1985 1986年・8月16日~9月5日:欧州#4(7公演)ツアー開始直後を伝えるFMサウンドボードのベスト・マスター これが1984~1986年のSCORPIONS。本作のブリュッセル公演は、今まさに『LOVE AT FIRST STING』が解き放たれようとしていた「欧州#2」の14公演目。新作アルバム発売の3日前にあたるコンサートでした。このショウはFM放送された事でも知られ、定番のひとつとなってきました。本作は、そのベスト・マスターからCD化されたものなのです。具体的なジェネは伝わっていないものの、音からするとかなりの若ジェネ。いわゆるオフィシャル級とは違うヴィンテージ・サウンドボードではありますが、これは放送そのものの特性。ヨレや歪み、ゴワゴワ感といったダビング痕がほとんど見られず、探れば探るほど細やかなディテールが残されていることに気づく。曲間で盛大に湧き上がる生々しい喝采も後からオーバーダブされたもので、演奏音やヴォーカル自体は明らかにサウンドボードです。狭間期のレア・セットが楽しめるサウンドボード・アルバム そんなFMサウンドで描かれるのは、走り出した絶頂ツアーのスタートダッシュの熱演。1984年のサウンドボードと言えば、名盤『DEFINITIVE COSTA MESA 1984 SOUNDBOARD』も大定番となっておりますが、この時点ではセットも異なっている。ここで、比較しながら整理してみましょう。ラヴドライヴ(6曲)・Loving You Sunday Morning/Lovedrive(★)/Coast To Coast/Holiday/Another Piece Of Meat/Can't Get Enough その他(3曲+3曲)・アニマル・マグネティズム:Don't Make No Promises(★)/Make It Real/The Zoo・その他:Bad Boys Running Wild/Still Loving You/Blackout ※注:「★」印は名盤『DEFINITIVE COSTA MESA 1984 SOUNDBOARD』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。約1時間の放送枠に沿った内容のためフルショウにはほど遠いのですが、その中にエッセンスを濃縮。ウリ・ジョン・ロート時代のレパートリーがすべて消え、完全にマティアス・ヤプス加入後ナンバーで構成されたセットは「シャープでメタリックな80年代SCORPIONS」を前面に押し出しています。各曲を見てみても新曲「Bad Boys Running Wild」「Still Loving You」も披露されつつ、まだアルバム発売前とあって2曲止まり。その代わり、すぐセット落ちしていく「Don't Make No Promises」「Lovedrive」がまだ残っている。この切り替わりのバランス感に時代の薫りが濃厚に刻まれているのです。『LOVE AT FIRST STING』発売3日前という、蠍団最大の旋風が吹き始めた瞬間。新旧レパートリーの入れ替わりが刻む1984年2月の空気がダビング痕のないベスト・マスターで脳みそに流し込んでくれるFMアルバムです。あの大定番『DEFINITIVE COSTA MESA 1984 SOUNDBOARD』とはまた異なる初期セットのフレッシュな風。『LOVE AT FIRST STING』発売3日前「1984年2月10日ブリュッセル公演」のFMサウンドボード録音。ツアー序盤を捉えたベスト・マスターで、名盤『DEFINITIVE COSTA MESA 1984 SOUNDBOARD』にはない「Don't Make No Promises」「Lovedrive」が残りつつ、新曲も増えてきた過渡期のステージが楽しめます。Vorst Nationaal, Brussels, Belgium 10th February 1984 (56:22) 01 Radio intro 02 Don't Make No Promises 03 Bad Boys Running Wild 04 Loving You Sunday Morning 05 Make It Real 06 Lovedrive 07 Coast To Coast 08 Holiday 09 Still Loving You 10 Black Out 11 Another Piece Of Meat 12 The Zoo 13 Can't Get Enough SOUNDBOARD RECORDING





























