エリック・カーの遺作にして原点回帰を図った大作『HOT IN THE SHADE』。そのデモ/アウトテイクを最高峰クオリティで網羅した決定盤が登場です。そんな本作に永久保存されているのは、17テイク・約65分に及ぶスタジオ録音。『DRESSED TO KILL』や『DESTROYER』『LOVE GUN』など、歴代名盤を補完するデモ・アルバムをご紹介してきましたが、本作はその「HOT IN THE SHADE版」なのです。『HOT IN THE SHADE』と言えば、80年代KISSの集大成で、最終的に15曲もの大ボリュームで構成された作品。その裏には当然ながら惜しくもアルバムから漏れた曲や、別テイク、別アレンジが山のように存在していました。本作は、そんなセッションの全貌を浮かび上がらせる秘宝集。本作自体は録音されたソース別に収録されていますが、ここでは理解しやすいよう「アルバム収録曲/他作品へ流用曲/未発表曲」に分けてご紹介していきましょう。アルバム収録曲のデモ(4曲・6テイク)「Betrayed」アルバム収録曲のラフなデモ・バージョン。完成版にかなり近い仕上がりで、アルバム用の青写真がこの段階で既にほぼ出来上がっていたことが窺えます「Hide Your Heart」(2テイク)アルバムのリード・シングルとなった曲の別バージョン2テイクで収録されています。「Hide Your Heart」は元々1987年に『CRAZY NIGHTS』の原題「Who Dares Wins」用に書かれた曲で、1989年初頭のポール・スタンレーのソロ・ツアーでライヴ・テストを経た後、『HOT IN THE SHADE』用に再録音されたものです「Ain't That Peculiar」「Little Caesar」「Ain't That Peculiar」は「Little Caesar」の原曲で、元はエリック・カーがアルバムのために書いた曲。マーヴィン・ゲイの同名曲を下敷きにしたヘヴィ・メタル・スタイルのカバーで、1989年春に録音したもの。ジーンがこの曲の流れを気に入らず、タイトルを「Little Caesar」に変更しました。「Little Caesar」ももちろんアルバムとは異なる別バージョンで、完成版とは歌詞もヴォーカル・メロディもまったく異なります。どちらもブルースがギターを弾いている以外はすべてエリックが演奏しています「The Street Giveth And The Street Taketh Away」こちらも完成版に近いラフなデモ。「Betrayed」同様、アルバムの骨格がセッション段階で固まっていた様子が伝わります。他作品に流用された曲(4曲)「Have Mercy ジーンがアルバム用に大量に提供した楽曲のひとつ。『HOT IN THE SHADE』には不採用でしたが、後に「Shout Mercy」と改題されて2012年の『MONSTER』に収録されました。「Rain Keeps Fallin'」こちらも不採用に終わったジーンの強力な楽曲。後に『PSYCHO CIRCUS』のセッションで再録音されましたが、本作のバージョンはそれとは異なる初期バージョンです。「(She's Got Me) Paralyzed」ロサンゼルスのFortress Studiosで録音された、アルバム入り寸前まで行った曲。注目はクレジットで、ジーン・シモンズがギターとベースを担当し、バッキング・ヴォーカルにはボブ・エズリンが参加。後にさらに手が加えられて『REVENGE』に収録されました。「Suspicious」1987年後半に録音され、『HOT IN THE SHADE』のセッションで再利用された曲。BLACK 'N BLUEの1988年作『IN HEAT』にも収録されていますが、本作はジーンのリード・ヴォーカルによるデモ・バージョン。バッキング・ヴォーカルにBLACK 'N BLUEのジェイミー・セント・ジェームズの声がはっきりと確認でき、BLACK 'N BLUE版のデモにジーンのリード・ヴォーカルを後からオーバーダブした可能性もあります。アルバム未収録のアウトテイク曲(6曲・7テイク)「Chrome Heart」ジーン・シモンズとハワード・ライスの共作で、最初のデモは1983年に遡ります。ジーンが映画『未来警察』の撮影中に英国のバンドHEAVY PETTINのデモ・カセットに紛れ込んだという逸話もある曲。本作に収録されているのは『CRAZY NIGHTS』の後、1988年に録音されたバージョンで、タイトルが再利用され、ブルース・キューリックのギター・リフも加わっています「The Hunger」1986年大晦日のアトランタで録音された曲。エリック・カーとブルース・キューリックが参加しており、『CRAZY NIGHTS』への収録も検討されていた可能性があります。ジーンは新作の準備に際して過去のデモを再検討することが多く、この曲も1989年に再浮上。本作に収録されているのはそのオリジナル録音です。「Something Wicked This Way Comes」(2テイク)レイ・ブラッドベリのゴシック小説にちなんだタイトルを持つ本曲は、アルバム入りが真剣に検討され、プロモーション用のトラックリストにまで名前が載りながら、土壇場で外された悲運の名曲。1988年にArtisan Sound Recorders Studio Cで、エンジニアのマイキー・デイヴィスのもと録音されました。ブルース・キューリックがリード・ギターを弾く本格的なスタジオ録音が2テイク(デモ・バージョン/リピート部分を整理したファイナル・バージョン)の両方で聴き比べられます。「Street Legal」こちらもアルバムの有力候補だった曲。後にドロのソロ・アルバムで再録音されましたが、そちらでもまた最終トラックリストから外されるという二重の不運に見舞われています「Promise The Moon」原曲は1970年代にジーン・シモンズとボブ・キューリックが書いた「Sentimental Fool」。その後ジーンがBLACK 'N BLUEをプロデュースした際にもバンドのメンバーとデモを録音しましたが、本作に収録されているのはジーンがリード・ヴォーカルを取るバージョンです。「Piece Of My Heart」「All You Want Is A Piece Of My Heart」とも呼ばれる本曲は、ジーンとアダム・ミッチェルの共作。ジーンのヴォーカルに加え、ギターとバッキング・ヴォーカルは当時BLACK 'N BLUEのメンバーだったトミー・セイヤーが参加しています。以上の全17テイク。アルバム収録曲の初期バージョンから、他アルバムで日の目を見た曲、プロモ・リストにまで載りながら土壇場で消えた幻の名曲などなど。『HOT IN THE SHADE』セッションを過去最高峰クオリティで網羅した絶対作です。『HOT IN THE SHADE』と並べてコレクションしていただきたい裏名盤。『HOT IN THE SHADE』のデモ/アウトテイクを完全網羅した超・決定盤。全17テイクすべてが独自の関係者ルートから流出した最高峰マスターで、プロモ・リストにまで載りながら消えた「Something Wicked This Way Comes」やエリック・カーのリード・ヴォーカル曲、ボブ・エズリン参加曲等、秘宝満載の「裏HOT IN THE SHADE」です。『HOT IN THE SHADE』のデモ/アウトテイクを完全網羅!全17テイクが独自の関係者ルートから流出した最高峰マスター プロモ・リストにまで載りながら消えた「Something Wicked This Way Comes」やエリック・カーのリード・ヴォーカル曲、ボブ・エズリン参加曲等、秘宝満載の「裏HOT IN THE SHADE」(65:34) 1. Chrome Heart 2. Betrayed 3. Hide Your Heart (Take 1) 4. Hide Your Heart (Take 2) 5. Have Mercy 6. Ain’t That Peculiar 7. Little Caesar 8. Rain Keeps Fallin’ 9. The Hunger 10. The Street Giveth And The Street Taketh Away 変な綴りですがこういうタイトル 11. Something Wicked This Way Comes 12. Something Wicked This Way Comes (Final Version) 13. Street Legal 14. Promise The Moon 15. (She’s Got Me) Paralyzed 16. Suspicious 17. Piece Of My Heart





























