レーベルを移籍し、結成25周年を掲げて新たなるスタートを切った1991年のSANTANA。その生演奏を脳みそに流し込む究極のサウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作が記録されたのは「1991年6月28日デンバー公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。1991年というとアルバム単位では『SPIRITS DANCING IN THE FLESH』直後になるわけですが、ツアーは少々事情が異なる。その辺の状況を把握するためにも、まずは当時の活動概要から俯瞰してみましょう。1990年: “SPIRITS DANCING IN THE FLESH Tour”・4月12日~5月26日:北米#1(14公演)《6月『SPIRITS DANCING IN THE FLESH』発売》・5月29日~6月30日:欧州#1(26公演)・7月13日~11月21日:北米#2(68公演)←※GREEK THEATRE 1990 1991年: “A 25-YEAR CELEBRATION Tour”・1月19日+24日:ROCK IN RIO出演・4月27日~5月11日:北米#3(6公演)・5月15日~22日:日本(6公演)・5月25日~6月28日:北米#4(9公演)←★ココ★・7月7日~27日:欧州#2(17公演)←※ATHENS 1991 ・8月30日~11月3日:北米#5(19公演)←※COSTA MESA 1991 ドン・ピアソンが残したサウンドボードの理想形 このように1991年のSANTANAは結成25周年を冠した"A 25-YEAR CELEBRATION Tour"の真っ最中。本作のデンバー公演はその「北米#4」の最終公演でした。サウンドボード名盤『ATHENS 1991』も定番となっておりますが、本作はその約1ヶ月前にあたる。そしてこの日、SANTANAはGRATEFUL DEADの前座としてマイル・ハイ・スタジアムのステージに立っています。このGRATEFUL DEADとの共演が、本作のサウンドに決定的な恩恵をもたらしました。録音したのはGRATEFUL DEADの音響を手掛けていたウルトラサウンド社の社長、ドン・ピアソン。彼はコレクター音源やトレード文化への理解も造詣も深く、膨大な記録を残した人物で、本作はそのピアソンの大元マスターからダイレクトにデジタル化された究極ジェネレーションの銘品なのです。そんな本作から流れ出るのは、ずばり「ミックス卓直結系サウンドボードの理想形」。無加工・無修正の生演奏がムキ出しで轟き、猛烈なステレオ幅でパンが左右に吹っ飛ぶ。オフィシャル作品ではあり得ないほど生々しい演奏音は強靱そのものです。しかし、本当に驚くのはここから。家庭用オーディオで再生してもアンサンブルが精密に整い、ダイナミズムがまったく崩れないのです。あくまで推測ですが、これはピアソンの見識に拠るところが大きいのかも知れない。卓直結の生々しいサウンドの魅力を熟知しつつ、音源コレクターが家庭で再生することも念頭に置いていたのかも知れません。頭蓋がPAシステムの一部になったかのような異次元感と、全身が生演奏と完全一致するシンクロ感がたっぷり味わえる、まさにサウンドボード・アルバムの理想を体現する1枚なのです。名作『ATHENS 1991』とも似て非なる25周年のステージ そんな究極サウンドボードが描き出すのは、25周年ツアーの充実したフルショウ。ここではサウンドボード名盤『ATHENS 1991』と比較しながら整理しておきましょう。スピリッツ・ダンシン・It's A Jungle Out There/Peace on Earth/Mother Earth/Third Stone from the Sun/Spirits Dancing In The Flesh その他・ミラグロ:Life Is For Living(★)/Somewhere In Heaven/We Don't Have To Wait(★)・その他:Mandela/Angels All Around Us/Europa (Earth's Cry, Heaven's Smile)/Jingo※注:「★」印はサウンドボード名盤『ATHENS 1991』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。当時の最新作『SPIRITS DANCING IN THE FLESH』から5曲と、まだ発売前の次作『MILAGRO』から早くも3曲。特に「Life Is For Living」と「We Don't Have To Wait」は名盤『ATHENS 1991』では聴けなかった美味しいレパートリー。代表曲「Europa」「Jingo」で締めくくるアンコールも含め、前座のセットとは思えない堂々たる内容で、25周年を掲げたバンドの充実ぶりがそのまま伝わってくるフルショウです。ドン・ピアソンの大元マスターによる「サウンドボードの理想形」を体現した1枚です。そんな究極サウンドが描き出す、結成25周年のSANTANA。「1991年6月28日デンバー公演」のステレオ・サウンドボード録音。GRATEFUL DEADの音響を手掛けたウルトラサウンド社ドン・ピアソンの大元マスターからダイレクトにデジタル化された究極ジェネの銘品で、卓直結の生々しさと精密なバランスが両立するサウンドボードの理想形。25周年ツアーのフルショウを堪能できる絶対盤です。Mile High Stadium, Denver, CO, USA 28th June 1991 01 - Mandela 02 - Life Is For Living 03 - It's A Jungle Out There 04 - Somewhere In Heaven 05 - We Don't Have To Wait 06 - Bass Solo 07 - Peace On Earth 08 - Mother Earth 09 - Third Stone From The Sun 10 - Angels All Around Us 11 - Spirits Dancing In The Flesh Encore: 12 - Encore break 13 - Europa 14 - Jingo STEREO SOUNDBOARD RECORDING Carlos Santana - Guitar, Percussion, Vocal Benny Rietveld - Bass Billy Johnson - Drums Raul Rekow - Percussion, Vocal Karl Perazzo - Percussion, Vocal Chester Thompson- Keyboards, Vocal Tony Lindsay - Vocal



























