2015年ファイナル・ワールド・ツアーがアナウンスされたU.K.の、最後のジャパン・ツアーの初日となる4月27日大阪なんばHatch公演を、フロント・ローからのハイクオリティー・デジタル・オーディエンス・マスターよりコンプリート収録。まず近年幾度かの再結成ツアーを日本でも行ってきた中、ついに2015年に入り正式なラスト・ツアーが告知され2月からヨーロッパ・レグを開始し、ここ日本でも最後のライブが大阪・東京で計2回のみ行われることに。そしてまずその初日の大阪でのライブを、小ホールならではの臨場感溢れる、バランスの良いサウンドでカンペキに収録されたもので、まず事前にメンバーはドリーム・シアターのマイク・マンジーニと、チャド・ワッカーマンによるダブル・ドラムとなることが予定されていたものの、チャドが家庭の事情でやもなく不参加となり、メインの2人、そしておなじみアレックス・マカチェックによる4ピース体制となることに。そしてライブは“Thirty Years”で厳かにスタートし、いきなり威力ある演奏から、メローな”Nevermore”へと。そして”Carrying No Cross”では伸びのあるウエットンのボーカルが素晴らしく、終盤のベース・ラインでは”Epitaph”を彷彿させるフレーズも披露。 なおこのあと中盤の、”Night After Night”や” Disturbance In Vienna”そして”Nothing To Lose”などは先のヨーロッパ・ツアーなどでは演奏されておらず、やはり日本で人気の高いナンバーをしっかり組み込んでくれているあたり、嬉しいところ。また”Rendezvous 6:02”も新しいアレンジも組み込まれたもので、その後ドラム・ソロから始まる”In The Dead Of Night”での躍動感に充ちた演奏は、聞きどころのひとつといえるもの。 さらに曲が変化する”By The Light Of Day”や、”Presto Vivace And Reprise”での見事なアンサンブルを披露し、”Forever Until Sunday”でもさらに広がりのある演奏で変化をつけて、終盤”Caesar's Palace Blues”からエディのソロ、そして”The Only Thing She Needs”と流れるあたりは圧巻で、中盤から後半に向かう演奏で観客を圧倒し、”Carrying No Cross”をリプライズしてエンドという構成も見事。まさに憂国の四士たちによる有終の美に相応しいメモリアルな一夜を、最高のクオリティーでここに完全再現。 CD ONE : 1. Thirty Years/2. Nevermore/3. Carrying No Cross/4. Alaska/5. Time To Kill/6. Night After Night/7. Disturbance In Vienna/8. Drum Solo/9. Rendezvous 6:02 CD TWO : 1. Nothing To Lose/2. In The Dead Of Night/3. By The Light Of Day/4.Presto Vivace/5. In The Dead Of Night (reprise)/6. Forever Until Sunday/7. Caesar’s Palace Blues/8. The Only Thing She Needs/9. Carrying No Cross (reprise) [Live at Namba Hatch, Osaka, Japan April, 27th 2015] John Wetton - Bass, Vocals / Eddie Jobson - Keyboards, Violin / Alex Machacek – Guitar / Mike Mangini – Drums