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UFO,Michel Schenker マイケル・シェンカー/CA,USA 1978 & more

マイケル・シェンカーからポール・チャップマンへ。全盛期UFO最大の転機を現場体験できる傑作ライヴアルバム・セットが登場です。そんな本作に収められているのは『OBSESSION』に伴う全米ツアーの2公演。「1978年10月29日パロアルト公演」と「同年12月15日ボストン公演」の傑作オーディエンス録音をセットした2枚組です。前者のギターはマイケル・シェンカーで、後者はポール・チャップマン交代後となるわけですが、それぞれどんなポジションなのか。当時のスケジュールから確認してみましょう。・1月19日-2月25日:英国#1(22公演)・6月14日-20日:英国#2a(7公演)《6月21日『OBSESSION』発売》 ・6月21日-7月3日:英国#2b(12公演)・7月12日-10月29日:北米#1(58公演) ←★DISC 1★《10月29日:シェンカー離脱→チャップマン復帰》・11月30日-12月16日:北米#2(11公演) ←★DISC 2★ これが1978年のUFO。シェンカーは全米ツアー中に失踪してしまったわけですが、本作DISC 1のパロアルト公演は、まさにそのラスト・ショウ。そして、DISC 2のボストン公演はチャップマン交代後のツアー最後から2公演目というコンサートでした。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。 【DISC 1:シェンカー最後の夜となったパロアルト公演】まず登場するのは以前からマニアに愛されている名録音。シェンカーのラストショウを記録した貴重なオーディ宇エンス録音です。しかも、サウンドもかなりのもの。実のところ、ヴォーカルがやや引っ込んだバランスなために「超極上!」と喧伝するわけにもいかないのですが、肝心要のフライングVに限っては超極上! 距離感のない芯が真っ直ぐレーザー光線のように届き、輪郭もディテールまでくっきり・ハッキリ。ピッキングのニュアンスはピックの角度まで感じ取れそうですし、ちょっとしたチョーキングは弦の押し上げ具合まで目に浮かぶ。恐らくこの録音を聴く方は100%シェンカー目当てだと思いますが、その期待に120%応えてくれるギター録音なのです。そのサウンドで描かれるのは、まさに歴史的なショウ。拡張された『STRANGERS IN THE NIGHT』リマスター盤でも聴けない「Pack It Up (And Go)」がポイントだったりもしますが、それ以上に70年代最後の演奏という事実が重い。1曲1曲、リフ1つ1フレーズに至るまで歴史的な重みが溢れているのです。 【DISC 2:全米ツアー最終盤ボストン公演の超名録音】続いて登場するのは、ポール・チャップマン交代後ながらやはり全米ツアー最終盤となったボストン公演の名録音。最近になって発掘された新マスターなのですが、こちらは問答無用に極上! DISC 1と同じように極太なギターがフィーチュアされているのですが、それだけではない。フィル・モグのウェット・ヴォイスもポール・レイモンドのキーボードも同じように距離感なしに捉えられ、バランスも絶品。特に先日亡くなったピート・ウェイのベースはアタックも克明なら鳴りのグルーヴも芳醇。それこそ「これ、FM放送サウンドボードじゃないの!?」と思うほど整ったダイレクト・サウンドなのです。その極上サウンドで描かれるのは「チャップマン版STRANGERS IN THE NIGHT」とでも言えそうなショウ。ここでDISC 1と併せてセットを整理しておきましょう。現象(2曲・4テイク)・2公演共通:Doctor Doctor/Rock Bottom フォース・イット(1曲)・DISC 2のみ:Mother Mary 新たなる殺意(3曲・5テイク)・2公演共通:Love To Love/Too Hot To Handle・DISC 1のみ:Lights Out 宇宙征服(4曲・7テイク)・2公演共通:Hot 'n' Ready/Cherry/Only You Can Rock Me・DISC 1のみ:Pack It Up (And Go)(★)※注:「★」印は『STRANGERS IN THE NIGHT』では聴けない曲。……と、このようになっています。基本的に『STRANGERS IN THE NIGHT』で聴ける曲ばかりなのですが、DISC 2はそのすべてがチャップマン・バージョン。チャップマン時代のライヴと言えば、公式盤『REGENERATOR』が基準になるわけですが、そこでは聴けないナンバーも5曲「Hot 'n' Ready」「Cherry」「Mother Mary」「Doctor Doctor」「Rock Bottom」と、たっぷり楽しめるわけです。しかも、そのアンサンブルも実に良い。さすがにシェンカーを超えるか否かといった次元ではないのですが、オーソドックスながらも熱い弾きっぷりに違和感がなく、UFOとの相性の良さも際立つ。特にピートとのコンビネーションは絶品で、歌心たっぷりのベースラインがチャップマンのメロディと対位法のように絡み合ったかと思えば、シンクロしてリフを刻む。本作はチャップマン再加入から10公演しかこなしていないわけですが、すでに兄弟のような相性の良さもハッキリと分かるのです。歴史的な転機となった1978年の後半、2人のギタリストによるUFOを同じ全米ツアー、ほぼ同じセットで楽しめるライヴセットです。これもオーディエンス録音だから味わえる贅沢であり、マニアだから出逢える愉しみ。シェンカー最後の輝きも、それを引き継いだチャップマンの熱演も現場体験できる貴重な2枚組 Maples Pavillion, Palo Alto, CA, USA 29th October 1978 TRULY AMAZING SOUND Orpheum Theater, Boston, MA, USA 15th December 1978 PERFECT SOUND Disc 1(50:57) Maples Pavillion, Palo Alto, CA, USA 29th October 1978 1. Intro.2. Hot 'n' Ready 3. Pack It Up (And Go) 4. Cherry 5. Love To Love 6. Only You Can Rock Me 7. Doctor Doctor 8. Lights Out 9. Rock Bottom 10. Too Hot To Handle Phil Mogg - Vocals Michael Schenker - Guitar Pete Way - Bass Andy Parker - Drums Paul Raymond - Keyboards, Guitar Disc 2(46:41) Orpheum Theater, Boston, MA, USA 15th December 1978 1. Intro. 2. Hot 'n' Ready 3. Only You Can Rock Me 4. Cherry 5. Love To Love 6. Mother Mary 7. Doctor Doctor 8. Too Hot To Handle 9. Rock Bottom Phil Mogg - Vocals Paul Chapman - Guitar Pete Way - Bass Andy Parker - Drums Paul Raymond - Keyboards, Guitar

UFO,Michel Schenker マイケル・シェンカー/CA,USA 1978 & more

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