ビックリするような極上オーディエンスに恵まれた後期DIO。人気面では“黄金の80年代”には及ばない時期でしたが、オーディエンス・ショットには“異常”レベルのものが多い。いつまでも変わらぬロニー・ジェイムズ・ディオの見事な歌唱に加え、猛烈な愛情たっぷりのアングルと驚異的クオリティで押し切られるような名映像。その頂点と言えば、2DVD『LONG LIVE DIO NYC 2000/2004』ですが、本作はその“90年代版”とでも言うべき大傑作なのです。本作が撮影されたのは「1998年6月11日フォートウェイン公演」。生前唯一の公式フル・ライヴアルバム『DIO’S INFERNO: THE LAST IN LIVE』時代のオーディエンス・ショットです。本作最大の旨みは、何と言っても“異常”なクオリティ。ステージ左側からの撮影なのですが、その安定度と視野がとんでもない。前列の影など一切なしの遮蔽物ゼロ視界で、微塵の揺れ・ブレもない超安定ショットなのです。映像だけ見ていると2階席のようにも思えますが、現場となった“ピエールズ・エンターテインメント・センター”は1800名収容の“大きめのクラブ”といったところで、2階席はない。三脚を使っていること間違いなしの超安定感とも合わせて考えると、会場設営のスタッフ・ショットなのではないでしょうか。ロニーもカメラを気にしないどころか、真っ直ぐレンズと目を合わせてニヤッと笑うシーンもあり、やはり関係者ショットにしか見えない。ロニーを中心に押さえきるカメラワーク、ガンガン攻めで寄るズームもばっちりですし、これで音声までラインであれば「ワンカメ・プロショット」に分類されるところです。とは言え、その音声も見事なオーディエンス・サウンド。熱狂の客席頭上遮蔽物ゼロな上に(恐らく)スタッフ・ポジションだけに凄まじくクリア。極太の楽音、美しく伸びる歌声、観客の熱狂が三つ巴になり、風圧となってスピーカーから吹き出してくる。狭いクラブ空間の密室感・密着感・灼熱感を猛烈に感じさせながらも、ビビリもしなければ割れもしない素晴らしいサウンドなのです。そんなスタッフ視点の極上光景とグレイトなサウンドで描かれるショウは、いつにも増して熱いDIO’Sメタル。一風変わったトレイシーG時代ではありますが、当時の曲は冒頭の「Evilution」1曲のみで、あとはひたすら『HOLY DIVER』『THE LAST IN LINE』『HEAVEN AND HELL』、そしてRAINBOWの大代表曲ラッシュ。特にフィーチュアされているのは『HOLY DIVER』で、アルバム全9曲中6曲の大盤振る舞い。「それっていつも通りじゃない?」と思われるかも知れませんが、ここまで『HOLY DIVER』を押しまくるのは、デビュー直後かアルバム再現の『HOLY DIVER LIVE』くらいのもの。実際、本作では隠れた名曲「Shame on the Night」を約15年ぶりに演奏しており、「トレイシー時代にもやっていたのか」と驚かれるマニアの方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、トレイシーですから「オリジナルの正確再現」は眼中にないようですが、ロニー亡き今となっては“オリジナル通り”はどう転んでも本物の80年代映像に頼るしかない。むしろ、頑固者トレイシー独自の味付けだからこそ意味があり、輝く1本なのです。後期DIOの大傑作『LONG LIVE DIO NYC 2000/2004』にさえ匹敵する、超絶クオリティの関係者ショットです。人気の波/会場の規模に関わらず、常に全力で歌いかけ、目の前の観客を眺めては満足げにニヤッと笑うロニー。あのロニー・ディオに再び逢える本生100%の大傑作映像。没後6年を超え、今なお希代の名シンガーを忘れられない諸兄に贈ります。
Live at Piere's Entertainment Center, Fort Wayne, IN. USA 11th JUne 1998 AMAZING SHOT!!!
1. Intro 2. Evilution 3. Straight Through The Heart 4. Don't Talk to Strangers 5. Holy Diver (with Drum Solo) 6. Heaven and Hell 7. Children of the Sea 8. Stand Up and Shout 9. Shame on the Night 10. Mistreated 11. Catch the Rainbow (with Guitar Solo & Mistreated reprise) 12. The Last in Line
13. Rainbow in the Dark 14. Neon Knights 15. Man On The Silver Mountain 16. Long Live Rock 'n' Roll / Man On The Silver Mountain (reprise) 17. We Rock
Ronnie James Dio - Vocals Tracy G - Guitars Larry Dennison - Bass Simon Wright - Drums Scott Warren - Keyboards
COLOUR NTSC Approx.96min.





























