8年ぶりのソロアルバム『1000 HANDS: CHAPTER ONE』発売までカウントダウン状態に入ったジョン・アンダーソン。そんな彼の最新ソロ・コンサートを記録した極映像がリリース決定です。この映像は『GARDEN ROCKS 2019)』にも収録されておりますが、あまりにも素晴らしいだけに1人でも多くの方に体験していただきたく、映像のみでリリースも決定致しました。そんな本作に収められているのは「2019年3月11日+12日エプコット公演」。オーランド州の音楽イベント“GARDEN ROCKS 2019”に参加した際の極上オーディエンス・ショットです。ジョンと言えば、YES Featuring ARWが気になるところですが、彼らによる50周年ツアーは昨年9月に一区切り。2019年はそれぞれのソロ活動を行い、再始動は2020年以降になるとアナウンスされています。ARWのショウも素晴らしかっただけに休止は残念ですが、代わって届いたのが『1000 HANDS: CHAPTER ONE』リリースの報。アルバムだけでなく、同時にツアーも発表。本作は、そんな最新ソロツアーの第一報レポートなのです。まずは、2019年のスケジュールでジョンの近況を整理してみましょう。 ・3月11日+12日:オーランド(6公演)←★ココ★《3月31日『1000 HANDS: CHAPTER ONE』発売》・3月29日-4月30日:北米(19公演)・5月6日-12日:北米(5公演)・8月8日:デトロイト これが現在までに公表されている日程。ソロアルバム発売と同時にツアーも始まりますが、“GARDEN ROCKS”はその前にウォームアップ的に行われたショウでした。しかも、このショウは一風変わってもいる。実は通常のフルスケールなコンサートではなく、1ステージは約30分のミニ・ステージ。それを1日3回行っているのです。3ステージともオープニング=「Owner of A Lonely Heart」、エンディング=「Roundabout」は固定でありつつ、その合間に3曲挟む。この中間3曲は結構入れ替えられていますので、ここだけ整理してみましょう。 ●SET 1(17:30開演) 旧曲:America、Yours Is No Disgrace 新曲:Makes Me Happy ●SET 2(18:45開演) 旧曲:I’ve Seen All Good People、Starship Trooper 新曲:Ramalama ●SET 3(20:00開演) 新曲:Makes Me Happy、Where Does Music Come From 旧曲:Yours Is No Disgrace ※注:どのセットも「Owner of A Lonely Heart」「Roundabout」は共通。 ……と、このようになっています。各セットはあくまで別公演なのでダブリも多いわけですが、そんな仲で『1000 HANDS: CHAPTER ONE』から3曲が披露されている。「Ramalama」は先日PVも公開されたわけですが、「Makes Me Happy」「Where Does Music Come From」は早くも生演奏で全貌が楽しめるわけです。本作はそんな3ステージを丸ごと収録していますが、収録日が異なる。「SET 1」のみ初日「3月11日」で、残り「SET 2・3」は2日目「3月12日」の演奏です。そんな本作は、極上のクオリティこそが肝。最新デジタル機材なだけでなく、遮蔽物ゼロでステージを直視しており、果敢なズームでジョンだけでなく、各メンバーのソロもズームで押さえまくるのです。もちろん、三者三様に極上ではありますが、特に凄いのは「SET 1(3月11日)」。正真正銘の初演なわけですが、このステージだけは何とマルチカメラ映像。生々しい喝采が聞こえるために客席撮影だと分かるものの、見どころを押さえまくった映像も、超クリアなサウンドもまるでプロショット。ついつい、オーディエンス撮影という事実を忘れてしまう映像美です。その映像美で描かれる最新のショウがまた素晴らしい。『1000 HANDS: CHAPTER ONE』の新曲も気になりますが、YESソングスもお馴染みなようでお馴染みではない。ヴァイオリンやサックス、トロンボーンまで含めた9人編成でゴージャスにアップデート。『1000 HANDS: CHAPTER ONE』のプロデューサーでもあるマイケル・T・フランクリンと彼のバンドを基本としつつ、さらに幅広い。特に目を惹くのは台湾出身のヴァイオリニスト:ジョセリン・スウ。紅一点なだけでなく、平均年齢の高そうなバンドの中で若々しいアジア系の顔立ちは非常に目立ち、さらに若さをアピールするようなネコ耳(?)も眩しい。もちろん、その演奏は本物。彼女はフロリダ州立大の音楽学位を取り、オーケストラ演奏だけでなく教鞭も執っている人物なのです。そして、それだけの大所帯にも関わらず、アンサンブルはキリっと引き締まってタイトだから凄い。まだまだ初演ではありますが、場数を踏んだら本家YESやARWを超えるかも知れません。『1000 HANDS: CHAPTER ONE』の新曲や9人編成で描き直したYESミュージックも楽しめるジョン・アンダーソン最新のソロ・ショウ。その1日3ステージを丸ごと極上クオリティで体験できる大傑作映像です。ツアーの本格始動を前に、いち早く最新アンサンブルを確かめられる1枚。 Live at America Gardens Theater, Epcot, Orlando, USA 11th & 12th March 2019 AMAZING SHOT!!! (98:21) Live at America Gardens Theater, Epcot, Orlando, USA 11th March 2019(Set 1) 1. Intro 2. Owner of a Lonely Heart 3. America 4. Yours Is No Disgrace 5. Makes Me Happy 6. Roundabout Live at America Gardens Theater, Epcot, Orlando, USA 12th March 2019(Set 2) 7. Intro 8. Owner Of A Lonely Heart 9. I've Seen All Good People 10. Starship Trooper/Solid Space (Olias of Sunhillow excerpt) 11. Ramalama 12. Roundabout Live at America Gardens Theater, Epcot, Orlando, USA 12th March 2019(Set 3) 13. Intro 14. Owner Of A Lonely Heart 15. Makes Me Happy 16. Where Does Music Come From 17. Yours Is No Disgrace 18. Roundabout Jon Anderson - Vocals, percussion Michael Franklin - Keyboards Tim Franklin - Bass Tommy Calton - Guitar Matt Brown - Drums Steady Joseph - Percussion Jocelyn Hsu - Violin Joe Cosas - Keyboards, trombone Billy Meethers - Saxophones, flute COLOUR NTSC Approx.98min.