ザ・フーの1975年冬のアメリカン・ツアーは、2インチVTRを使用したセミ・プロ機材によって、いくつかの公演がビデオシューティングされた。 そのうち、有名なシアトル、ポンティアック公演が映画「The Kids Are Alright」に部分的に使用された他、テキサス公演はハーフ・オフィシャル版としてリリースされている。その中でも本作に収録されているクリーブランド公演は、撮影したマスターテープが紛失しており、オフィシャル側にもコピーされたアドバンス・テープしか残っていない。ライブ映像コンピレーション「Maximum R&B」に2曲だけクリーブランド公演の映像が採用されているが、映像を白黒化・拡大処理して収録していることからも、状態の良いテープが残されていないことが分かる。現在見ることの出来る1975年のこれら3公演の映像の中で、最も演奏が良いとされているのがクリーブランド公演であるが、これまで色の薄いノイズ混じりの映像でしか見ることができなかった。また、音声もヒスノイズが演奏を覆い尽くすような音質であまり鑑賞に堪えられるものではなかった。今回、映像音声ともに最新の技術でリマスタリングし、格段にクオリティが向上している。 Richfield Coliseum, Cleveland, OH USA December 9, 1975 01. Substitute 02. My Wife 03. Baba O'Riley 04. Squeeze Box 05. Behind Blue Eyes 06. Dreaming From The Waist 07. Boris The Spider 08. Dreaming From The Waist 09. Boris The Spider 10. Magic Bus 11. Amazing Journey 12. Sparks 13. The Acid Queen 14. Fiddle About 15. Pinball Wizard 16. I'm Free 17. See Me Feel Me 18. Summertime BLues 19. My Generation 20. Join Together 21. Roadrunner 22. Spoonful 23. My Generation Blues 24. Won't Get Fooled Again