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Various Artists Who,The,Jimi Hendrix,Bob Dylan,Miles Davis,Jethro Tull/The Isle of Wight 1970 Japanese Broadcast Ver.

ロック史に残る巨大フェス、1970年のワイト島フェスティバル。その真実に迫る傑作映画がリリース決定です。その映画とは『MESSAGE TO LOVE: THE ISLE OF WIGHT FESTIVAL 1970』。フェスの25年後となる1995年にサンノゼ映画祭で公開されたドキュメンタリー映画です。その後、『ワイト島1970:輝かしきロックの残像』としてソフト化されましたが、現在は廃盤ともなっています。ただし、本作はそのソフト版ではありません。映画祭と同じ1995年に某放送協会によって制作されたもの。評論家による解説シーンや独自の日本語字幕も付いた日本放送版なのです。当店では、記録マニアによって録画された極上マスターを数多くアーカイヴしてきましたが、本作はその最新弾。これまでの諸作で証明されている 通り、当時のハイエンド機材を駆使した超絶クオリティでご覧いただけます。 【フェスの実態が分かる解説コーナー】 番組は開始早々から強烈で、独自シーンの連発に目眩がする。いきなり「25年の時を越え 今、よみがえる」の文字がナナメに飛び、「ロック黄金伝説」のタイトルがグルグル回る。EL&Pの映像には「衝撃のデビュー!!」の文字が乗り、ジミヘンでは「ラスト・ステージ!」が燃えるテロップで紹介される。そして、番組独自の解説シーンへ。お馴染みの英国人評論家による穏やかで分かりやすい解説が素晴らしく、数々の有名人が映画の見どころをコメントする。しかし、それ以上に面白いのが歴史映像。フェスの舞台となった1970年を紹介するため、さまざまな60年代映像が流されるのです。アポロ11号月面着陸、中国・文化大革命、キング牧師暗殺といった歴史的事件の他、反戦運動、フラワー・ムーブメント、サイケデリック、ドラッグも登場。ここまでは海外なので違和感はありませんが、さらに大阪・万国博、高度成長、ミニ・スカート、ゴーゴー喫茶まで出てくる。初めてご覧になる方は「ふざけてるの?」と思うかも知れませんが、実はそうではない。音楽以上に映画の要となっているのは「1970年」という時代そのもの。日本の風俗で時代感を実感させる演出なのです。そのセンスも、映像資料の膨大さも、さすが某放送協会です。 【番組独自の日本語字幕】 そして始まる映画本編。ここは基本的にオリジナル通りですが、番組独自の日本語テロップが入る。それもインタビューやMC、ドキュメント・シーンだけでなく、「ステージ進行“リッキー”」や「イベント・プロモーター”レイ”“ロン”」といった登場人物の紹介テロップ(わりとどうでもいい「海軍大佐」や「大工“バド”」まで)、さらには演奏の歌詞にも日本語字幕が付くのです。歌詞字幕は公式DVDにもなかったものですが、これが非常に効果的。先日ご紹介したポール・マッカートニーの『GET BACK』やZEPの『狂熱のライヴ』をご覧になった方ならピンと来ると思いますが、某放送協会の対訳は独自のもので、センスが非常に良い。ムードをしっかりと捉えつつ、短く分かりやすい言葉でメッセージをダイレクトに伝えてくれるのです。しかも、その効果は上記2作以上。後述しますが、このフェスは5日間に渡って開催され、その最中にどんどん雲行きが変わっていく。そこに挿入される演奏シーンは場面転換の役目もあるのです。例えば、観客がドラッグを語った後にドラッグソングが流れたり、トラブルで殺伐としたところに愛と平和の歌がコントラストになったり。歌詞にまで字幕が付くことで、演奏シーンが単に貴重な記録以上の意味を持っていることがビビッドに分かるのです。 【60年代と70年代がぶつかりあったフェス】 そこまでして伝える映画の中身こそが圧倒的。映画は貴重な演奏シーンを散りばめつつ、観客のインタビューや運営の裏側を描いていくというもの。それだけなら普通のドキュメンタリーですが、この映画のポイントは「音楽とビジネス」。もっと具体的に言うと主催者側と観客の対立なのです。これが非常にリアルで鋭い。普通「主催者vs観客」となると観客側に感情移入しそうになりますが、そう簡単な話ではない。最初のうちはフェスは平和そのもの。主催者リッキーも「お巡りさんは17歳以下のドラッグは見逃してくれるってさ」とアナウンスするほどラヴ&ピースなのです。しかし、その“何でもアリ”がフェスを壊していく。チケットを持たない人たちも集まり、無料で入場させろと迫る。入場を制限するフェンス自体に怒り「サイケな強制収容所だ」「どうせ金儲けしか考えてないんだろ」と噛みつき、主催者側は「チケット代を払って入場しろ」「アーティストに出演料も払えなくなる」と訴えるのです。当然、今の私たちから見れば主催者リッキーは当たり前の事を言っているのですが、時代は1970年。ついこの前までフラワー・パワーが咲き乱れ、伝説のウッドストックでは半分の観客(20万人)が無料で入場していた時代。広場はみんなのものであり、音楽は自由だと信じる人々がロックを支えていたわけです。そして、ミュージシャンも主催者側も同じ世代だから事態は複雑。「アーティストに支払う現金が足りません。チケットを持っていない人は会場から出ていってください」とアナウンスすると、ミュージシャンが「俺たちがカネをせびってゴネてるみたいに言うな」と怒り、イアン・アンダーソンも「フェンスを破るのもいいさ。君たちが出ていかなければ僕らが出演しないなんてデタラメだ」とMC。主催者リッキーもペンキ塗りの仕事の報酬としてチケットを配ったり、怒る観客とステージで討論したり(凄い……)と手段を講じるのです。強烈のはジョニ・ミッチェルのシーン。ステージに男が乱入し、「マイクを借りるよ。少しばかり言いたいことがあってね」と演奏を妨害する。男はすぐつまみ出されますが、「商業音楽がここにも紛れ込んでる。俺がどんなに筋の通った男かステージで証明してやる」とまくし立てる。ジョニもすぐには演奏に戻れず、「こんな落着かない雰囲気の中で気持ちを集中するのは……私たちを尊重して」と訴える。そして、「Big Yellow Taxi」を歌うのですが、その歌詞がまた考えさせられるのです。「楽園つぶして駐車場を作った 木を引っこ抜き“木の博物館”に入れた見たいなら入場料1ドル50セントよくある話 大切な物は失うまで気がつかない」どこをどう考えても観客側が理不尽ではあるものの、失われようとしていたのは60年代の楽園だったのか、それとも……。そうこうしている間も、状況は悪化の一途。主催者リッキーは「17万人がチケットを買えば収支がトントンになる。そうしたらフリー・コンサートにする。俺たちを守銭奴と呼ばないでくれ」と訴えるものの、無料で入ってくる群衆は止められない。そして、THE DOORSの「The End」の後に限界が来る。リッキーが語った言葉を綴っておきましょう。「お互いに理解しあって後味のいい別れ方をしいたい。このフェスティバルが赤字を出すことは確定的だ。ゲートを全部あけて出入り自由にしよう。そしてみんな仲よく音楽を楽しもうじゃないか。俺たちはこれで文字どおり無一文だ。でも言っとくが、このイベントの目的はカネなんかじゃなかった。これから借金取りに悩まされるだろうけど、それはどうでもいい。こんなに大勢の人たちに集まってもらってカネでは買えない経験を共有できたことだけで満足だどうか愛と平和を胸に家路についてほしい」60年代に激情の発露でギターを燃やした男の最後であり、70年代に大砲をぶっ放していくプログレ・バンドの衝撃デビューでもあったワイト島フェスティバル。その現場に渦巻いていたのは「感情表現」が「エンターテインメント」に、「自由・混沌」が「秩序・ビジネス」に取って代わろうとしていた時代そのものでした。60万人を集めながら、チケット代を払ったのは1/10も満たずにワイト島フェスは崩壊。「フリー(無料と自由)」を訴える観客に違和感を覚えつつ、ネットによって崩壊しつつある今の音楽業界もオーバーラップせずにはいられません。数々の演奏が恐ろしいほどに素晴らしいだけでなく、60年代と70年代が交差した1970年にしかあり得ない「現象」こそが圧倒的。そんな記録映画の本質を独自字幕で鋭く描く日本放送です。 East Afton Farm, The Isle of Wight 26th - 31st August 1970 (134:50) 1. Introduction 2. Studio Talk 3. There'll Always Be An England 4. Message to Love (Jimi Hendrix) 5. Young Man Blues (The Who) 6. All Right Now (Free) 7. Sinner Boy (Taste) 8. There'll Always Be An England (Tiny Tim) 9. Red Eye Express (John Sebastian) 10. Catch The Wind (Donovan) 11. I Can't Keep From Crying Sometimes (Ten Years After) 12. When The Music's Over (The Doors) 13. Nights In White Satin (The Moody Blues) 14. Me And Bobby McGee (Kris Kristofferson) 15. Woodstock (Joni Mitchell) 16. Big Yellow Taxi (Joni Mitchell) 17. Call It Anything (Miles Davis) 18. Suzanne (Leonard Cohen) 19. The Great Gates Of Kiev / Rondo (Emerson, Lake & Palmer) 20. Machine Gun (Jimi Hendrix) 21. Voodoo Child (Slight Return) (Jimi Hendrix) 22. Let It Be (Joan Baez) 23. My Sunday Feeling (Jethro Tull) 24. The End (The Doors) 25. Rikki's MC / Amazing Grace (Great Awakening) 26. Foxy Lady (Jimi Hendrix) 27. Naked Eye (The Who) 28. End Credit : Desolation Row (Bob Dylan) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.135min. 19/10/22

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