2004年の第一回フェスから3年ぶりに開催された第二回の「クロスロード・ギター・フェスティバル」のハイライトを収録した衛星放送映像です。第一回が大成功に終わったことから、エリック・クラプトンはリスペクトするマイナーなギタリストにももっと脚光を当てたいと考え、このイベントの定例化を図りました。前回同様、先輩黒人ブルースギタリストや同世代の白人ブルースギタリストにも声を掛けた他、今回は生涯の友人とも言うべき元ザ・バンドのロビー・ロバートソンとかつてブラインド・フェイスを結成していた盟友スティーヴ・ウィンウッドを誘いました(もちろん長い付き合いのジェフ・ベックも出演しました)。ロビーとの競演は76年の「ラスト・ワルツ」を彷彿させますし、スティーヴとの競演はまさにブラインド・フェイスを想起させます。クラプトン絡みでは、二人との共演が最大のトピックとなりました。他では、前年にクラプトンバンドに加入し、ワールドツアーを共に回った若手ナンバーワンのスライドギタリスト、デレク・トラックスがフィーチャーされています。見所の一つは彼とジョニー・ウィンターの新旧スライドギターの名手競演、そしてウィリー・ネルソンとヴィンス・ギル&アルバート・リーの新旧カントリーギタリスト競演です。音楽という共通言語が見事に世代の壁を取り払っています。こういうシーンの現出がこのフェスティバルならではの醍醐味でしょう。かつての恋人だったシェリル・クロウのバックでクラプトンがギターでサポートするシーンも微笑ましいものです。余談ながらビル・マーレーは本来アメリカの俳優ですが、ギターを弾いてステージに立ったのはこの時が初めてだったそうです。この回でもまだ健在だったB.B.キングやヒューバート・サムリンの貫禄たっぷりの姿を観ることができます。 Toyota Park, Bridgeview, Illinois, USA 28th July 2007 PRO-SHOT 1. Introduction feat. Interviews 2. Gloria (Bill Murray) 3. Uberesso (Sonny Landreth) 4. Poor Johnny (The Robert Cray Band) 5. Sitting On The Top Of The World (Hubert Sumlin With The Robert Cray Band & Jimmie Vaughan) 6. Paying The Cost To Be The Boss (B.B. King With The Robert Cray Band With Jimmie Vaughan & Hubert Sumlin) 7. Anyday (The Derek Trucks Band) 8. Highway 61 Revisited (Johnny Winter with The Derek Trucks Band) 9. Sweet Thing (Vince Gill) 10. Country Boy (Albert Lee With Vince Gill) 11. Tulsa Time (Sheryl Crow With Eric Clapton, Vince Gill & Albert Lee) 12. Blue Eyes Crying In The Rain (Willie Nelson With Vince Gill & Albert Lee) 13. Gravity (John Mayer) 14. Mas Y Mas (Los Lobos) 15. Cause We've Ended As Lovers (Jeff Beck) 16. Big Block (Jeff Beck) 17. Tell The Truth (Eric Clapton) 18. Who Do You Love (Robbie Robertson with Eric Clapton) 19. Presence Of The Lord (Steve Winwood & Eric Clapton) 20. Dear Mr. Fantasy (Steve Winwood) 21. Had To Cry Today (Steve Winwood & Eric Clapton) 22. Sweet Home Chicago (Buddy Guy with Eric Clapton, Robert Cray, John Mayer, Hubert Sumlin, Jimmie Vaughan, Johnny Winter) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.115min.