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David Bowie デビッド・ボウイ/London,UK Japanese Broadcast

希代のカリスマ最後の姿にして、音楽映画の金字塔『ジギー・スターダスト(イン・モーション・ピクチャー)』。かの名作の日本放送バージョンがリリース決定です。このコンサート映画ほど名作と呼ぶに相応しいものはありません。ロック史の伝説である“ZIGGY STARDUST TOUR”の最終日であり、ボウイが自ら生み出したキャラクター“ジギー・スターダスト”を葬った「1973年7月3日ハマースミス・オデオン公演」で撮影されたコンサート映像。ロック史に永遠に刻まれたカリスマの輝きを捉えたマルチカメラ・プロショットであり、その変幻自在のステージ・パフォーマンスだけでなく、当時の熱狂ぶりを伝える会場やバックステージで変身していくボウイの姿も捉えている。そのリアリティは、ロックが一大潮流へと成長していった“1973年”のドキュメントでもありました。この映画は当初60分のショート・バージョンでテレビ放送されましたが、その後に数年のポスト・プロダクションを経て90分の完全版が映画祭で公開されたのは1979年になってから。それからは世界上映、ソフト化、DVD化……と、さまざまなフォーマットで愛されてきました。そんな中で本作の元になったのは、2011年2月に某衛星放送局で放送した特番“洋楽ライブ伝説”。当時はボウイの伝記を手掛けた作家ポール・トリンカによって、事実上の引退が囁かれていた中でのボウイ特集でした。2011年と言えば7月に“地デジ化”が予定されて頻繁に告知されていたわけですが、衛星放送はとっくの昔にデジタル化。本作は、それを記録マニアが劣化ゼロで録画した極上マスターを封じ込めた完全オフィシャル級のDVDなのです。しかも、クオリティだけでなく内容も特上。この手の放送はカットされた不完全のことも多々ありますが、さすがに伝説の名作映画はカットできなかったのか、90分の完全版。そこに作品紹介コーナーが設置され、大河ドラマ化も決まった明智光秀の子孫であるハーフのナレーターがボウイと映画の背景を語りますし、さらに番組独自の日本語字幕も付せられています。この字幕が実に良い。初来日についても触れる開演アナウンス、「メイクは女が上か」と歓談しながら“ジギー”へ変身し、終焉へのカウントダウンが迫る中で衣装替えしていくドレッシング・ルームの会話、ミック・ロンソンを「ギターはスージー・クアトロじゃない」とジョークを飛ばすメンバー紹介等々など。決してセリフの多い映画ではありませんが、ボウイ……いえ、“ジギー”の肉声と表情と言葉がシンクロして脳裏に刻まれていくのです。その感慨が最も深くなるのは、“ジギー”の引退宣言「Farewell Speech」でしょう。あまりにも歴史的な言葉ですので、ここで肉声と本作の字幕を併せて記しておきましょう。 「Everybody...This has been one of the greatest tours of our lives, we really…」(皆、聞いてくれ。このツアーは人生最高のものになった) 「But first, I'd like to thank the band, I'd like to thank our road crew, and I'd like to thank our lighting people」 (映画ではカット:最初にバンドにありがとうと言いたい。私たちのロードクルーに、そして照明スタッフにも感謝したい) 「Of all the shows on this tour, this particular show will remain with us the longest...」 (ツアーの中でも今夜のステージが一番印象に残ると思う) 「Because... Not only is it the last show of the tour, but it's the last show we'll ever do. Thank you」(というのは……ツアーの最終日というだけでなく、バンドも今夜で最後だからだ。ありがとう) こうして眠りに就いた“ジギー・スターダスト”。その後もボウイはさまざまなキャラクターを生み出し、演じていきましたが、その象徴は永遠に“ジギー”でした。そんなカリスマの魅力と輝きを描ききった歴史的な名作映画。 Hammersmith Odeon, London, UK 3rd July 1973 Broadcast Date: 9th February 2011 1. Intro 2. Opening 3. Backstage 4. Hammersmith Odeon 5. Backstage 6. Hang On to Yourself 7. Ziggy Stardust 8. Watch That Man 9. Wild Eyed Boy from Freecloud 10. All the Young Dudes 11. Oh! You Pretty Things 12. Moonage Daydream 13. Backstage 14. Changes 15. Space Oddity 16. My Death 17. Backstage 18. Cracked Actor 19. Time 20. The Width of a Circle 21. Band Introductions 22. Let's Spend the Night Together 23. Suffragette City 24. Backstage 赤パンツ 25. White Light/White Heat 26. Farewell Speech 27. Rock 'n' Roll Suicide 28. End Credits David Bowie - lead vocals, guitar, mouth harp Mick Ronson - lead guitar, vocals Trevor Bolder - bass guitar Mick 'Woody' Woodmansey - percussion and drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.93min.

David Bowie デビッド・ボウイ/London,UK Japanese Broadcast

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