本作に収められているのは「1990年5月16日:東京ドーム公演(2日目)」。そのマルチカメラ・プロショットです。このライヴは某公共放送でもテレビ放送された有名映像ですが、本作は約90分のテレビ放送とは違い、ライヴが行われていた東京ドームでリアルタイムに録画されたもの。それだけに、放送ではカットされた5曲「Fashion、Stay」「Station To Station」「Panic In Detroit」「Pretty Pink Rose」や曲間シーン、さらには終演後の会場の様子まで完全に収録した約2時間に及ぶ全長版。冒頭の「Space Oddity」がサビ前からというのはテレビ放送版と同じですが、それ以降、お茶目なMCさえも漏らすことなくコンサート全編を完璧なプロショットで収めきった1本なのです。その収録時間だけでも驚異的ですが、さらに驚くべきはクオリティ。現場でのリアルタイム録画ですから、その画質・音質は単なるエアチェックを遙かに凌駕している。テレビ放送と同じアングルもありますが、編集・カメラワーク、さらには音声のミックスまで違う。まったくもって驚異的なプロショットなのです。実際、初登場した時の衝撃はもの凄く、専門誌からも「まったく驚くことに、その放送用マスターからのダイレクト収録ではないかと思われるほどの画質クオリティ」「映像、音声とも完全にオフィシャルと言っても過言でないくらいのしっかりした内容」「正にコンプリートの名に恥じない」「確実に今後は定番として定着するもの」と、言葉を尽くした絶賛が寄せられました。本作では、その驚愕マスターをさらにデジタル・マスタリングで磨き上げたもの。より人物の輪郭が浮き立つ画面、よりクリアな音声が輝く究極バージョンに仕上がっている。このバージョンはプレスDVD『COMPLETE VISION IN DOME』として長らく大好評を受けておりましたが、もちろん現場でのリアルタイム録画を超えるものなど出てくるはずがなく、1990年の最高峰に君臨し続けているのです。そのクオリティで映し出されるヒットパレードは、まさに豪華絢爛。各時代の大ヒット曲が次から次へと飛び出し、かのエイドリアン・ブリューを筆頭にした演奏陣も凄まじい。単に巧いだけではなく、原曲をぶち壊すでもないアレンジで繰り広げられる大ヒット・コンサート。東京ドームは2公演ありましたが、初日はボウイの体調が思わしくなく、「Heroes」に至ったところでまさかの終了。2日目はテレビ収録もある上、前日の汚名返上とばかりの気迫がビシビシ伝わってくる。その後、ボウイはスタジアム規模のコンサートを行わなくなったこともあり、本作こそ最大スケールの会場をヒット曲で充満させる最後の姿。それを史上最高クオリティでたっぷりと見られる1本なのです。超グレイテスト・ヒッツを極上のマルチカメラ・プロショットでじっくりフル体験できるライヴ映像の超傑作です。 Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 16th May 1990 PRO-SHOT (from Original VHS Master) 1. Space Oddity 2. Changes 3. TVC 15 4. Rebel Rebel 5. Be My Wife 6. Ashes To Ashes 7. Starman 8. Fashion 9. Life On Mars? 10. Blue Jean 11. Let's Dance 12. Stay 13. Member Introduction 14. China Girl 15. Sound And Vision 16. Ziggy Stardust 17. Station To Station 18. Young Americans 19. Suffragette City 20. Fame 21. Heroes 22. Panic In Detroit 23. Pretty Pink Rose 24. Modern Love 25. The Jean Genie 26. Rock 'n' Roll Suicide David Bowie - Vocals, Sax & Guitar Adrian Belew - Guitar, Vocal Erdel Kizilcay - Bass Rick Fox - Keyboards Michael Hodges - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.119min.