ロックの殿堂入りとなり、新たなる伝記映画『I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』の制作も決定。今なお、シーンに絶大な存在感を残しているホイットニー・ヒューストン。そんな彼女の日本公演を象徴してきた名作プロショットの最高峰となるオリジナル・マスターが新発掘。緊急リリース決定です。その人生で7度の来日公演を行ったホイットニーですが、その中で本作に収められているのは「1990年1月7日:横浜アリーナ公演」。当時、放送されたテレビ特番を収録したマルチカメラ・プロショットです。まずは、絶大な日本人気を誇った“FEEL SO RIGHT JAPAN TOUR”のスケジュールからショウのポジションを確認してみましょう。・1月1日+2日:横浜アリーナ・1月5日;北海道立産業共進会場・1月7日:横浜アリーナ ←★本作★・1月8日:横浜アリーナ・1月12日-14日:大阪城ホール(3公演)・1月17日+18日:名古屋市総合体育館・1月20日:福岡国際センター・1月21日:広島サンプラザ・1月23日;仙台市体育館 ・1月24日:横浜アリーナ 以上、全14公演。彼女の最多公演は1988年の“THE MOMENT OF TRUTH TOUR”でしたが、1990年はそれに次ぐもの。しかも、単に回数が多いだけではなく、日本各地に大会場がずらり。まだ最大ヒットの「I Will Always Love You」が生まれていなかったとは言え、いかに絶対的な存在であったかが日程からもうかがえます。その中でも横浜アリーナは中核会場であり、冒頭から最終公演まで5回も実施。本作が撮影されているのは、その3公演にあたるコンサートでした。このショウはテレビ特番「スーパーライブ WHITNEY HOUSTON in JAPAN」として放送。数々の既発を生んできた定番中の大定番として君臨してきました。本作もそんなお馴染みのTVプロショットなのですが、クオリティはお馴染みではない。当店では、国内の記録マニアによる極上マスターで数々の音楽番組をアーカイヴしておりますが、本作はそんなコア・マニアから提供された本作だけのオリジナル・マスター。今週はジャネット・ジャクソンの『TOKYO DOME 1990』と同時リリースとなりますが、この2本は同じマニアの手による最高峰版なのです。実際、そのクオリティは驚異的。このマニアは時代時代でハイエンドの機材で録画しているわけですが、単に高価なデッキで録画しているだけではない。受信状況や配線、配電にも気を配り、テープの保存も徹底的。ダビング痕が皆無なのは当然として、わずかな退色もゴーストも走行ヨレもトラッキングさえもない。もちろん、時代柄アナログ放送だけに解像度自体は現代デジタル基準とはいかないわけですが、艶やかな発色とビビッドなエッジに「あれ? 公式レーザーディスクになってたんだっけ?」と思うほどです。その映像美で描かれるのは、まだ26歳だったホイットニーのショウ。世界を席巻した美声は圧倒的で、若々しい声の張りと若さに似合わぬ深い深い情感が素晴らしい。そして、その歌声で綴るセットも超豪華。90年代初頭と言えば、公式映像『WELCOME HOME HEROES WITH WHITNEY HOUSTON』が残された時期でもありますので、ここで比較しながら整理してみましょう。そよ風の贈りもの(5曲)・You Give Good Love(★)/Saving All My Love For You/How Will I Know/All At Once(★)/The Greatest Love Of All ホイットニーII:すてきなSomebody(4曲)・So Emotional(★)/Didn't We Almost Have It All/ Where Do Broken Hearts Go/I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me) アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト(4曲)・Takin' A Chance(★)/All The Man That I Need/Who Do You Love/Higher Love(★) その他・A House Is Not A Home ※注:「★」印は公式映像『WELCOME HOME HEROES WITH WHITNEY HOUSTON』でも観られない曲。……と、このようになっています。何しろ、3曲目にして「Saving All My Love for You」を歌ってしまい、「これからどうするの?」と思ってもまだまだヒット曲が連発。その「Saving All My Love for You」から「Where Do Broken Hearts Go」までの7曲連続全米No.1というビートルズ超えの記録を持っていましたが、本作はそのすべてを熱唱。新曲「All The Man That I Need」も1位曲ですし、番組イントロの「I'm Your Baby Tonight」も入れると、当時の全米No.1ヒットがすべて登場する。ハイライトは、ダンサブルな「I Wanna Dance With Somebody」と、バンド紹介を挟んで歌われる「The Greatest Love Of All」。その美しいメロディを切々と綴る世紀の歌声。文字通り、呼吸を忘れる美の世界に魂が凍り、解かされるのです。もちろん、単なるグレイテスト・ヒッツでもない。この時期ならではの「Who Do You Love」や『WELCOME HOME HEROES』でも観られない「You Give Good Love」「All At Once」も披露される。極めつけは「Takin' A Chance」と「Higher Love」。どちらも1990年の来日公演しか記録の残っていない激レア曲。それをオフィシャル級のマルチカメラ・プロショットで観られるわけです。新型コロナ禍の影響でロックの殿堂セレモニーは中止となってしまいましたが、ドキュメンタリー映画に続く『ボヘミアン・ラプソディ』のアンソニー・マッカーテン脚本の伝記映画も発表。賛否両論を巻き起こしているホログラムツアー計画等々、今なお世界はホイットニーを求めています。本作は、そんな乾きを言わしてくれる1枚。日本のためだけに残してくれた歌声。どうぞ、最高峰を更新する新発掘の極上映像でご堪能ください。 Live at Yokohama Arena, Yokohama, Japan 7th January 1990 PRO-SHOT(from Original Video Master) 1. Introduction (I'm Your Baby Tonight) 2. So Emotional 3. You Give Good Love 4. Saving All My Love For You 5. How Will I Know 6. All At Once 7. A House Is Not A Home 8. Didn't We Almost Have It All 9. Where Do Broken Hearts Go 10. Takin' A Chance 11. All The Man That I Need 12. Who Do You Love 13. I Wanna Dance With Somebody 14. Band Introduction 15. The Greatest Love Of All 16. Higher Love 17. Ending (Miracle) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.78min.