キラびやかに輝くスティーヴ・ヴァイ時代の傑作映像がリリースです! 「SLIP OF THE TONGUE」に伴う“LIQUOR & POKER WORLD TOUR 1990”は、1990年2月2日にスタート。本作が収められたのは、その2週間後となる「1990年2月15日オールバニ公演」で、ツアー9公演目の極初期ステージです。世界的に大成功に沸いていただけに、ヴァイ時代の録音・映像はそれなりにありますが、ツアー極初期をマトモ以上のクオリティで伝えてくれるのは、本作だけです。実際、本作のクオリティは本当に素晴らしい。この映像自体は、昔からコアなコレクターには知られていたものですが、本作はまさにマスター・クオリティ。当時のビデオ撮影ですので、現在のギラギラなデジタル画質とは比較できませんが、鮮度バツグンでトラッキング・ノイズすらなく、発色も眉目麗しい逸品映像です。ヴァイ側2階席からの見下ろしアングルでステージ全景がクッキリと映し出され、前列の腕や頭が映り込むこともありません。オフィシャルDVD「LIVE AT DONINGTON 1990」のリリース以降、ヴァイ時代の映像は見逃されがちですが、あれは現場スクリーン用の撮影。アップは多いものの、コンサート全体の雰囲気は掴みづらいものでした。その点、本作はステージ全体を見渡せ、各メンバーのコンビネーションもばっちり分かるのです。こう書くと、遠景の豆粒ショットかと思われてしまいそうですが、もちろんそうではありません。ズームも多用されており、デヴィッド・カヴァデールやヴァイはもちろん、ステージを駆け回るルディ・サーゾ、エイドリアン・ヴァンデンバーグの見どころもばっちり押さえられている。しかも、ステージの全景からアップへ寄っていくため、コンサートの雰囲気も損なわずに観られるのです。その映像美だけでも素晴らしいのですが、さらに輪をかけてグレイトなのがサウンド。もちろん、公式「LIVE AT DONINGTON 1990」のラインサウンドには及びませんが、遮蔽物のない視野に相応しく、バンドの楽音を邪魔するものなく真っ直ぐに届くクリアさが素晴らしい。近くに大騒ぎする観客もなく、1階席から沸き上がるような大歓声のダイナミズムだけが美味しく捉えられているのです。ここまでのクオリティで収められた本作だけに、プレス化も検討されましたものの、好事魔多し。途中で撮影を失敗したのか「Slide It In」「Is This Love」「Cheap & Nasty」「Crying In The Rain」でカットがあるのです。これさえなければ……。しかし、そんな欠点も吹っ飛ばす本作最大の魅力は“ツアー極初期”であること。1987年に大きくシャウティング・スタイルに変貌したカヴァデールですが、この“LIQUOR & POKER WORLD TOUR 1990”では早くも声の荒れが見え始めている。しかし、本作では極初期のため、カヴァデールが絶好調なのです。1987年・1988年を彷彿とさせる伸びやかなハイノート、歌い込むディープ・ヴォイスの深み……。もちろん、世紀の鬼才ヴァイのギターソロなど、見どころも満載ではありますが、カヴァデールの声ひとつだけでも「LIVE AT DONINGTON 1990」を超える逸品 WHITESNAKEが歴史上、もっとも巨大になった“LIQUOR & POKER WORLD TOUR 1990”。やはり、この時代のライヴは映像で観てこそ真価が分かるというもの。その中でも数少ない、カヴァデールの絶好調を伝える名作映像です。長い長いWHITESNAKE史、本作を超えるクオリティやノーカットの映像はいくつもありますが、本作以上に“特異にして大全盛”時代の本領を伝えるものはない。いくばくかの欠点を押してでも、ひとりでも多くの方に知っていただきたい傑作。Knickerbocker Arena, Albany, NY. USA 15th February 1990 AMAZING SHOT!!! Disc 1(45:04) 1. Intro. 2. Slip Of The Tongue 3. Slide It In 4. Judgment Day 5. Fool For Your Loving 6. Slow An' Easy 7. Is This Love 8. Kittens Got Claws 9. Vandenberg Solo 10. The Deeper The Love Disc 2(47:10) 1. Cheap & Nasty 2. Crying In The Rain 3. Drums Solo 4. Crying In The Rain(Reprise) 5. Vai Solo 6. Here I Go Again 7. Bad Boys incl. Children Of The Night 8. Give Me All Your Love 9. Still Of The Night David Coverdale - Vocals Steve Vai - Guitar Adrian Vandenberg - Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge - Drums COLOUR NTSC Approx.92min.