先日、衝撃の訃報が届いたレスリー・マッコーエンと、2018年に亡くなったアラン・ロングミュアー。揃い踏みで来日した2016年の極上オリジナル映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2016年2月20日:渋谷プレジャープレジャー(夕の部)」。その超・絶景オーディエンス・ショットです。2015年の再結成以来、レスリーは毎年のように来日を繰り返してくれましたが、初来日から40周年となる2016年にはオリジナル・メンバー:アランの帯同も実現。20年ぶりとも言われる日本での再共演が話題となりました。まずは、その日程を振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。 ・2月20日:渋谷(16:00公演)←★本作★・2月20日:渋谷(20:00公演)・2月21日:渋谷(15:00/19:00の2公演)・2月22日:大阪(16:30/20:30の2公演) 以上、1日2公演×3日間の全6公演。そのうち渋谷では2日間・4公演だったのですが、本作はイの一番となる初演でした。そんなショウで撮影された本作は、超極上&超絶景。撮影者本人から譲られた本作だけのオリジナル・マスターなのですが、ステージ中央を正面に見すえた2階席から撮影しており、それも最前列なのか前列の影など遮蔽物の類が一切なく、視界が完全にステージで占領されている。しかも、超ズーム&安定。わずか5年前だけあってデジタル機材の性能は凄まじく、2階席からであろうとズームするとレスリーの顔面ドアップで画面が埋まる。もちろん、果敢なズームは手ブレやカメラワークの荒れにも繋がりかねないわけですが、本作にその心配は一切不要。手ブレ防止機能だけでなく、手練れのカメラワークは見どころを逐一押さえながらビシッとした安定感がまったく揺るがないのです。それもそのはず、本作を手掛けたのは客席撮影の達人。東電ではリンゴ・スターの『TOKYO DOME CITY HALL 2019 FINAL NIGHT: THE VIDEO』やALCATRAZZの『DEFINITIVE TOKYO 2019 FINAL NIGHT: THE VIDEO』等で知られ、新作が出る旅の「今年のNo.1映像!!」と話題を呼んでいる。本作は、そんな人物のオリジナル・コレクションでして、レスリーの訃報を受けて特別に公開してくださった秘宝なのです。そんな超絶景で描かれるのは、今は亡き2人が肩を並べるフルショウ。2016年の来日では日替わりでセットを替えていましたので、このステージの内容も整理しておきましょう。 ・エジンバラの騎士(4曲)Summer Love Sensation/Please Stay/Shang-a-Lang/Saturday Night・噂のベイ・シティ・ローラーズ(3曲)Rock & Roll Honeymoon/My Teenage Heart/Bye Bye Baby・青春のアイドル(1曲)Too Young to Rock & Roll ・青春に捧げるメロディー(5曲)I Only Want to Be With You/Rock 'N Roll Love Letter/You're a Woman/Dedication/Yesterday's Hero・恋のゲーム(2曲)It's A Game/You Made Me Believe In Magic・その他(3曲)Love Me Like I Love You/Have I The Right?(THE HONEYCOMBS)/ You've Lost That Lovin' Feelin’(バリー・マン)……と、このようになっています。『エジンバラの騎士』『青春に捧げるメロディー』の2枚を軸に美味しい70年代のヒット曲をズラリと並べ、そこにTHE HONEYCOMBSの「Have I The Right?」やバリー・マンの「You've Lost That Lovin' Feelin’」といったカバー曲が散りばめられている。「Rock & Roll Honeymoon」を歌うのはアランです。そして、そのセットを紡ぐパフォーマンスが胸に迫る。この時レスリーは61歳で、アランは67歳。その歌声には年輪が刻まれつつも、紛れもない本人だけのトーン。普通の外タレは聴き取れないとも言われる「れすりぃー!」「あらーん!!」のようなかなコールにも即応し、手を振りながらはにかむ笑顔にもかつての面影が浮かぶ。ショウの後半、座って休んでいるアランの姿も微笑ましいですし、マイクなしのレスリーが長々と質疑応答するアットホームなムードもたまらない。その一挙手一投足に長年支えてくれた日本への想いが滲み、そんな彼らを旧友のように迎える観客たち。本作は、そんな幸福な空間に特等席で同席できるのです。当時は毎年恒例になりつつあったBAY CITY ROLLERSの来日公演。しかし、もうレスリーやアランが来る事は二度とありません。本作は、同席できた方の想い出を確かな記憶に変え、見逃してしまった方の悔しさを癒してくれる映像作品なのです。ぜひ噛みしめるように味わっていただきたい1枚。「2016年2月20日:渋谷プレジャープレジャー(夕の部)」の超・絶景オーディエンス・ショット。ステージ中央を正面に見すえた2階席から撮影しており、それも最前列なのか前列の影など遮蔽物の類が一切なく、視界が完全にステージで占領。しかも、デジタル機材ならではの超ズームが絶大で、最アップではレスリーの顔面で画面が埋まる。『エジンバラの騎士』『青春に捧げるメロディー』の2枚を軸に美味しい70年代代表曲がズラリと並んだヒット・パレードで、今は亡きレスリー・マッコーエン&アラン・ロングミュアーの共演が胸に迫る1枚です。 Mt.Rainier Hall, Shibuya Pleasure Pleasure, Tokyo, Japan 20th February 2016 (1st Stage) AMAZING SHOT(from Original Masters) (81:20) 1. Pre-Show 2. Intro 3. Summer Love Sensation 4. I Only Want to Be With You 5. It's A Game 6. You Made Me Believe In Magic 7. Member Introduction 8. Rock And Roll Love Letter 9. You Are A Woman 10. Rock 'n' Roll Honeymoon 11. Please Stay 12. My Teenage Heart 13. Dedication 14. Love Me Like I Love You 15. Too Young To Rock 'n Roll 16. Have I The Right? 17. Q & A 18. Shang-a-Lang 19. Yesterday's Hero 20. Saturday Night Encore 21. You've Lost That Lovin' Feelin' 22. Bye, Bye, Baby (Baby Goodbye) Leslie McKeown - Vocal Alan Longmuir - Guitar, Vocal Philip Hendriks - Guitar Simon Mulvery - Bass Scott McGowan - Keyboards Daniel Guest - Drums COLOUR NTSC Approx.81min.