本作に収められているのは「1986年9月22日:日本武道館」公演。そのTV放送プロショットです。長年の大定番だけにビデオ時代からさまざまなジェネの既発群を生み出して来ましたが、本作はその最高峰マスター。とにかく美麗でして、ダビング痕の見当たらないマスター鮮度が眩しく、発色もディテールも超鮮明なのです。もちろん、時代柄アナログ撮影の質感もあるわけですが、デジタル全盛の現代の眼にも「完全オフィシャル級」と呼びたい……と言いますか、下手をすると『TRUE COLORS』時代の公式作『IN PARIS』よりもビビッドでフレッシュ。「あれ? 公式DVDで出てたっけ?」と思うほどなのです。 そんな超絶級の映像美で描かれるのは、全力ハイパーな若きシンディ。フルショウとの比較はCD解説に譲るとして、ここでは映像作コレクションとして『IN PARIS』と比較しながらセットを整理してみましょう。TRUE COLORS(8曲+α)・Change of Heart/What's Going On/Iko Iko/ Calm Inside the Storm/911/One Track Mind/True Colors/Maybe He'll Know/True Colors(2テイク)その他(6曲)・SHE'S SO UNUSUAL:I'll Kiss You(*)/She Bop/Time After Time/Money Changes Everything/Girls Just Want to Have Fun・グーニーズ:The Goonies 'R' Good Enough ※注:「*」印は公式映像『IN PARIS』では観られない曲。……と、このようになっています。改めて初期セットの濃厚ぶりを感じますが、それ以上に強烈なインパクトなのが若々しくハジける彼女のアクション。いつでも胸いっぱいに元気をくれる彼女ですが、この時は本当に瑞々しく、一瞬も止まることなくクルクルとハシャギ回る。そのパフォーマンスは『IN PARIS』でもお馴染みなわけですが、映像も音声も生々しい本作だとさらにド迫力。全力投球のヴォーカリゼーションはCDでも存分に味わえますが、よくこんなに激しいアクションしながらあの歌声が出るものです。度重なる災害に際しても言葉で、行動で日本を励ましてくれたシンディ。そんな彼女が初めて日本のファンと直接対面したのが1986年でした。Live at Budokan, Tokyo, Japan 22nd September 1986 PRO-SHOT 1. Interview 2. Change Of Heart 3. I'll Kiss You 4. The Goonies 'R' Good Enough 5. What's Going On 6. Iko Iko 7. Calm Inside The Storm 8. 911 9. One Track Mind 10. True Colors 11. Maybe He'll Know 12. She Bop 13. Time After Time 14. Money Changes Everything 15. Girls Just Want To Have Fun 16. True Colors (a capella) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.70min.