『破滅へのカウントダウン』の30周年となる2022年。その年明けを迎えるのに最高・最強のプロショットが登場です。そんな本作に収められているのは「1992年9月30日ハマースミス・オデオン公演」のマルチカメラ・プロショット。この映像は一大全盛期を築き上げた黄金の4人「ムステイン/エレフソン/フリードマン/メンザ」の最強映像として知られてきましたが、本作はその最高峰クオリティ盤です。その気になるクオリティの前に、まずはショウのポジション。1992年と言えば、大代表作『COUNTDOWN TO EXTINCTION』が全米2位に登り詰めた絶頂中の絶頂期。その活動概要からおさらいしてみましょう。1992年 ・5月22日ー7月14日:ウォームアップ(4公演)《7月14日『破滅へのカウントダウン』発売》・9月12日ー10月27日:欧州#1(34公演)←★ココ★・10月31日ー12月31日:北米#1a(36公演)←※COMPLETE LIVE TRAX 1993年・1月3日ー2月12日:北米#1b(19公演) ー活動停止ー・6月3日ー22日:欧州#2(7公演)・6月26日ー7月19日:北米#2(12公演)【従来エアチェックとは次元の違う究極クオリティ】これが1992年/1993年のMEGADETH。キャリア最大のヒット作『破滅へのカウントダウン』を全米2位に送り込んだ彼らは、大規模なワールドツアーに突入。悲願の「打倒METALLICA」まであと少し……というところでムステインのドラッグ禍がまさかの再発。日本公演が中止となり、絶頂の勢いが削がれてしまいました。本作は、そんなケチが付く前の最大加速期。「欧州#1」の13公演目にあたるコンサートでした。前述のように、このショウはプロショットされ、某衛星放送局でTV放送。そのエアチェックが数々の既発群を生んできたわけですが、その最高峰となるのは15年前にリリースされた廃盤BOX『WARCHEST』の目玉として公式化されたDVDでした。日本の某衛星放送局のロゴもそのままという豪快さもありつつ、音質・画質はさすがのマスター・クオリティ。以前から「オフィシャル級」と言われてきた放送だったわけですが、本物オフィシャルの格の違いを見せつけるものでした。本作はその廃盤オフィシャルDVDと同じマスターから精緻に復刻しているのです。ただし、そんな局マスターも完璧ではありませんでした。当時の放送では14曲あったのですが、なぜか公式化されたのは10曲だけ。当時、マニア間では「完全版の単独リリース計画でもあるのか!?」とも囁かされたのですが、結局そのまま15年が経ってしまったのです。【カットされた4曲もベスト・マスターでEXTRA補完】本作は、そんな「惜しい!」も解消。公式BOXではカットされた4曲(+インタビュー)を放送マスターから復刻して追加収録しました。このハマースミス映像は日本でしか放送されていなかったらしく、インタビューには日本語字幕も完備しています。もちろん、こちらも現存するベスト・クオリティ。さすがにメインの究極版には及ばないものの、既発とは次元の違うダビング痕のない艶やか。他公演を含め、“あの4人”の全プロショットでも最高級の美麗画質です。ただ、いくら最高峰でも本編の局マスターと混ぜてしまうと切り替わりのチグハグ感は否めませんので、本作では「EXTRA FOOTAGE」として別枠収録しています。では、どの曲が局マスターでどの曲が放送版なのか。本作の全景を整理しつつ、チェックしてみましょう。80年代(4曲)・ピース・セルズ:Wake Up Dead/Peace Sells・ソー・ファー・ソー・グッド:In My Darkest Hour/Anarchy In The U.K. 90年代(6曲+4曲)・ラスト・イン・ピース:Holy Wars... The Punishment Due/Hangar 18/Lucretia/Tornado Of Souls・破滅へのカウントダウン:Sweating Bullets/Ashes In Your Mouth/Skin O' My Teeth(*)/Foreclosure Of A Dream(*)/Countdown To Extinction(*)/Symphony Of Destruction(*)※注:「*」印はEXTRA FOOTAGEのエアチェック・マスターで観られる曲。……と、このようになっています。当時はカットがあるのか不明でしたが、現在では当日のオーディエンス録音も発掘され、上記の全14曲だった事が分かっています(曲間MCなどは放送されなかったので、完全映像ではありませんでした)。これだけで70分以上あってお腹いっぱいですが、本作はダメ押しMTV映像も2曲ボーナス収録しています。1つは『YOUTHANASIA』リリースに合わせて放送された特番“Night Of The Living Megadeth”の「Reckoning Day」で、もう1つは名物番組“Most Wanted”の「Symphony Of Destruction」。どちらも公式マスターからダイレクト収録して最高峰画質版です(ちなみに前者「Reckoning Day」は一瞬音が消えるのですが、これは歌詞「I give you to bitch」の「bitch」を自主規制で消しているようです。いつぞやのようにピー音を被せているならともかく、放送事故? マスター劣化?と誤解してしまいそうな処理です)。現在、名盤『COMPLETE LIVE TRAX 1990-1997』が大好評となっていますが、本作はそのプロショット篇とも言える1枚なのです。本作は、黄金時代を築いた“あの4人”の最強プロショット。その最高クオリティ版です。終始一貫マスターではないためにプレス化は叶いませんでしたが、2022年を迎える今、これ以上の映像はありません。MEGADETHの……いえ、ヘヴィメタルの至宝とも言うべき大傑作プロショット。「1992年9月30日ハマースミス・オデオン公演」のマルチカメラ・プロショット。黄金の4人「ムステイン/エレフソン/フリードマン/メンザ」の最強映像で、オフィシャル化された事もある大元マスター(10曲分)をメインに、公式ではカットされた4曲(+インタビュー)もエアチェックのベスト・マスターで追加収録。全曲を最高峰版で集成しています。さらに同じく公式化されたMTV放送2曲もボーナス収録。マーティ&ニック時代の公式ライヴ・プロショットを網羅してもいる超・決定盤です!Hammersmith Odeon, London, UK 30th September 1992 PRO-SHOT(UPGRADE) 1. Intro 2. Holy Wars... The Punishment Due 3. Wake Up Dead 4. Hangar 18 5. Lucretia 6. Sweating Bullets 7. In My Darkest Hour 8. Tornado Of Souls 9. Ashes In Your Mouth 10. Peace Sells 11. Anarchy In The U.K. 12. Outro EXTRA FOOTAGE 13. Interview #1 14. Skin O' My Teeth 15. Interview #2 16. Foreclosure Of A Dream 17. Countdown To Extinction 18. Interview #3 19. Symphony Of Destruction 20. Message for Japan BONUS FOOTAGE MTV Night Of The Living Megadeth 21. Intro 22. Reckoning Day (Censored) MTV Most Wanted 23. Symphony Of Destruction PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 85min. Dave Mustaine – Guitar, Vocals Marty Friedman – Guitar, Backing Vocals David Ellefson – Bass, Backing Vocals Nick Menza – Drums