最高傑作『HANDLE WITH CARE』でクロスオーバー・スラッシュの理想形を体現した1989年のNUCLEAR ASSAULT。その廃盤オフィシャル映像が最高峰クオリティ版で復刻です。その廃盤映像とは「1989年10月4日ハマースミス・オデオン公演」のマルチカメラ・プロショット。そう、伝説のライヴビデオ『HANDLE WITH CARE EUROPEAN TOUR '89』です! もう1本の公式映像『HAMMERSMITH ODEON 1987』も登場しますが、そちらは『GAME OVER』時代。本作はまったく別の『HANDLE WITH CARE』時代です。良い機会でもありますので、当時のスケジュールも振り返っておきましょう。1989年・1月9日:オッフェンバッハ公演・2月13日ー3月6日:欧州#1(17公演)・4月10日:ロンドン公演・5月19日+20日:サンパウロ(2公演)・9月16日:ニューロシェル公演・9月29日ー10月28日:欧州#2(27公演)←★ココ★《11月23日『HANDLE WITH CARE』発売》・11月15日ー12月18日:北米#1(29公演)1990年 ・3月21日ー5月2日:北米#2(35公演)・6月24日ー29日:初来日(5公演)・7月7日ー16日:北米#3(10公演)これが1989年/1990年のNUCLEAR ASSAULT。伝説の初来日も思い出深いところですが、本作のハマースミス公演は、その約8ヶ月前。「欧州#2」の6公演目にあたるコンサートでした。このショウは公式ライヴアルバム『LIVE AT THE HAMMERSMITH ODEON』にもなっているわけですが、どういうわけか約34分というとんでもな短尺でした。それに対し、映像版は60分以上に渡って全盛ライヴがブチかまされる大傑作だったのです。しかも、本作はそんな公式映像のベスト・マスターからDVD化されたもの。そもそも元となる『HANDLE WITH CARE EUROPEAN TOUR '89』は未だに公式DVD化が実現せず、当時もVHSのみでレーザーディスクはなし。当時極わずかに輸入されたVHSと出逢えた人も少なく、現在ではミント・クオリティ版を探すことも困難を極めている。海外でデジタル化されたデータも一部では出回っていますが、それらもどこかしら難点があるものばかり。テープ全体がヨレて不安定だったり、それを誤魔化そうと解像度が落とされていたり。あるいは全体的なクオリティが高い物でも一部で致命的な劣化が起きていたり、音声が何ヶ所もハイ落ちしていたり……。30年以上、完璧な状態のマスターを一度も観たことがない方も多いのではないでしょうか。本作は、そんな夢を叶えた完璧版。今挙げた欠点の類が一切なく、画面も音声も超美麗なまま全編が貫かれている。状況からしてVHS起こししかあり得ないはずですが、「もしかしてLD版も出てた?」「最近デジタル放送でもされた?」と疑念が次々とわき上がる美しさなのです。そんな映像美で描かれるのは、クロスオーバー・スラッシュの理想像。先述したように公式ライヴアルバム『LIVE AT THE HAMMERSMITH ODEON』よりも遙かに長尺ですので、どの辺の曲が増量されているかも併せてチェックしてみましょう。ハンドル・ウィズ・ケア(9曲)・F? (Wake Up)(★)/When Freedom Dies(★)/New Song/Critical Mass/Torture Tactics/Trail Of Tears/Mother's Day/Emergency(★)/Funky Noise サヴァイブ(7曲)・Rise From The Ashes(★)/Brainwashed(★)/F#(★)/Fight To Be Free(★)/Survive/Technology(★)/Equal Rights(★)その他(6曲)・ゲーム・オーヴァー:My America/Hang The Pope/Lesbians・ザ・プラグ:Game Over/Nightmares/Butt Fuck (You Figure It Out) ※注:「★」印は公式CD『LIVE AT THE HAMMERSMITH ODEON』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。一度『GAME OVER』時代に公式映像を出している(当店の『HAMMERSMITH ODEON 1987』でご覧頂けます)関係か初期ナンバーは少なめで、『SURVIVE』『HANDLE WITH CARE』を豪快に濃縮還元。特に『HANDLE WITH CARE』からは全12曲中9曲も大盤振る舞いされており、あの最高傑作の映像版と言っても過言ではない。いや、ステージ・テンションで爆上げされた生演奏はスタジオ作品も凌駕しており、本作こそがNUCLEAR ASSAULTの最高傑作なのです。そんなライヴ本編だけでもお腹いっぱいですが、本作はさらに美味しいボーナス映像も追加。黄金時代に制作された3つのビデオクリップ「Brainwashed」「Critical Mass」「Trail Of Tears」を極上クオリティ版で収録しています。公式アーカイヴの進んでいないバンドだけに、某大手動画サイトでもボケボケ画質ばかりですが、本作はオフィシャル級の最高峰版で貴重なPVが楽しめます。ハードコア系バンドがメタルに歩み寄る事が多いクロスオーバー・スラッシュにあって、数少ない「メタル畑のクロスオーバー・バンド」でもあったNUCLEAR ASSAULT。そんな彼らの頂点時代を超極上映像で楽しめる廃盤オフィシャル映像です。本作こそNUCLEAR ASSAULTの……いや、もはや1バンドの次元を超えて「クロスオーバー・スラッシュ」というサブジャンルの頂点作です。まさに絶対の銘品。「1989年10月4日ハマースミス・オデオン公演」の廃盤オフィシャル映像『HANDLE WITH CARE EUROPEAN TOUR '89』をベスト・マスターからDVD化。音声のハイ落ち・白線ノイズ・テープヨレ等々、あらゆる劣化が一切ない超極上クオリティで『HANDLE WITH CARE』時代のショウを楽しめる。さらに貴重な当時のPVもオフィシャル級クオリティで3曲網羅。NUCLEAR ASSAULTの……いえ、音楽ジャンル「クロスオーバー・スラッシュ」の最高傑作となる1枚です。Hammersmith Odeon, London, UK 4th October 1989 PRO-SHOT (72:50) 1. F? (Wake Up) 2. When Freedom Dies 3. Rise From The Ashes 4. Brainwashed 5. F# 6. New Song 7. Critical Mass 8. Game Over 9. Nightmares 10. Butt Fuck (You Figure It Out) 11. Fight To Be Free 12. Survive 13. Torture Tactics 14. Trail Of Tears 15. Mother's Day 16. My America 17. Hang The Pope 18. Lesbians 19. Emergency 20. Funky Noise 21. Good Times Bad Times 22. Technology 23. Equal Rights BONUS FOOTAGE 24. Brainwashed (Clip) 25. Critical Mass (Clip) 26. Trail Of Tears (Clip) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.73min. John Connelly - Vocals, Guitar Anthony Bramante - Guitar Dan Lilker - Bass, Vocals Glenn Evans - Drums