マニア筋から「歴代最強」と呼ばれるカーマイン・アピス時代のOZZY OSBOURNE BAND。その象徴プロショットがリリース決定です。カーマイン時代は公式作品こそ残さなかったものの、「準オフィシャル」とも言うべき超・極上のプロショット映像は存在しています。それが本作。西ドイツの名物イベント“ROCKPOP IN CONCERT”シリーズとして放送された「1983年ドルトムント公演」のマルチカメラ・プロショットです。このイベントは1978年から1989年にかけ、ZDF(第2ドイツテレビ)で放送される事を前提に実施されていたフェスで、1983年は5月・7月・12月に開催。このうち12月はヘヴィメタル大祭でJUDAS PRIESTやIRON MAIDEN、DEF LEPPARD、SCORPIONS、MSG、QUIET RIOT、KROKUSとヨダレが止まらなくなる凄まじい英雄達がこぞって出演していました。そして、そこに参加したオジー・バンドは偶然(?)にもカーマイン在籍時代だったわけです。そんなカーマイン時代は、ジェイク時代の初期でもありました。これから入門される方のためにも、『月に吠える』にまつわる活動概要と各時代の代表作をおさらいしておきましょう。1983年 《ジェイク加入》・1月12日-30日:欧州#1(13公演)《ブリッジウォーター→エイリー交代》・2月11日-4月5日:北米#1(34公演)《コスタ→デイズリー交代》・5月29日:US FESTIVAL←※THE COMPLETE SOUNDBOARD《アルドリッチ→アピス交代/11月15日『月に吠える』発売》*11月10日-12月22日:欧州#2(32公演) ←★ココ★ 1984年*1月10日-2月20日:北米#2(31公演)←※BETHLEHEM 1984《アピス→アルドリッチ交代》・3月3日-6月10日:北米#3(61公演)←※公式映像 ・6月28日-7月7日:日本(8公演)←※ULTIMATE BARKS: TOKYO 1984・8月4日:プエルトリコ・8月18日-9月2日:欧州#3(5公演)1985年・1月16日+19日:ROCK IN RIO(2公演)←※プロショット《アルドリッチ/デイズリー/エイリーが離脱》※注:「*」印がカーマイン時代の日程。これがジェイク加入から『月に吠える』にまつわる活動全像。アルバムはトミー・アルドリッチと制作されましたが、ツアーはカーマインに交代してからスタート。序盤の「欧州#2」と「北米#2」をこなしたところでトミーに戻っています。本作の“ROCKPOP IN CONCERT”出演は、「欧州#2」でのこと。同じレッグからは最高傑作アルバム『CRY WOLF: STOCKHOLM 1983』も残されていますが、本作はその約10公演前。つまり、あの大名盤の映像篇とも言えるのです。このショウは何よりTV放送プロショットが残された事で有名で、6曲(+ドラムソロ)のダイジェスト放送。本作は、その最高峰マスターで、文字通りの完全オフィシャル級。公式作のないカーマイン時代オジーにとって「オフィシャル代わり」となる1枚なのです。そんな超極上な映像美でカーマイン時代を目撃できるのは感無量。曲数が少ないのは残念なものの、ドラムソロまでしっかり抑えられているのは嬉しい。そして、その鮮やかなフィルの数々! 単に「パワフル」だの「テクニカル」だのと表現したら侮辱になってしまいそうな歌心あるオカズが美味しい。さえあに言えば「最強の5人」が本当に揃って演奏している姿は、それ自体がド迫力でもある。マルチカメラで映し出される1人ひとりが達人で、よけいな穴埋め人員はゼロな光景はまさにスーパーバンド。オーラで光り輝くステージを眩しい超極上プロショットで楽しめるのです。最強のショウを繰り広げながら、正式な作品を残せなかったカーマイン時代のオジー・オズボーン。そのフルショウを味わうのであれば、名盤『CRY WOLF: STOCKHOLM 1983』こそがお薦めですが、本作はその勇姿を目撃できる唯一無二のマルチカメラ・プロショットなのです。まさに「オフィシャル代わり」の1枚。ジェイク・E・リー&カーマイン・アピス時代の唯一プロショットがリリース。ROCKPOP FESTIVALに出演した際のTV放送で、約30分ではあるものの、完全オフィシャル級クオリティで歴代最強ラインナップを目撃できます。Westfalenhalle, Dortmund, West Germany 17th/18th December 1983 PRO-SHOT (29:18) 1. I Don't Know 2. Mr. Crowley 3. Bark At The Moon 4. Centre Of Eternity 5. Drum Solo 6. Iron Man 7. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Jake E. Lee - Guitar Bob Daisley - Bass Carmine Appice - Drums Don Airey - Keyboards PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.29min.