最高傑作『MASTER OF PUPPETS』を引っさげ、全世界に新しい音楽“スラッシュ・メタル”を知らしめていった1986年のMETALLICA。その苛烈な現場を極上体験できる伝説映像が登場です。そんな本作に収められているのは、“DAMAGE, INC. Tour”を代表する2つの極上オーディエンス・ショット。「1986年12月5日ケベック・シティ公演」をDISC 1に、「12月9日トロント公演」をDISC 2に配した2枚組です。このツアーではジェイムズが負傷してジョン・マーシャルがサポートしたり、クリフ・バートンが事故死したり、伝説の初来日が実現したり。さまざまな出来事が矢継ぎ早に起こりました。まずは、そのタイムラインの中でショウのポジションを確認してみましょう。1986年《3月3日『メタル・マスター』発売》・3月27日ー6月21日:北米#1(58公演)・7月5日+6日:欧州#1(2公演)・7月11日ー25日:北米#2a(11公演)《7月26日:ジェイムズ負傷》・7月27日ー8月3日:北米#2b(6公演)・9月10日ー26日:欧州#2(13公演)《9月27日:クリフ死去→ジェイソン加入》・11月8日+9日:北米#3(2公演)・11月15日ー20日:初来日(5公演)・11月26日ー12月22日:北米#4(22公演)←★ココ★ 1987年・1月2日:サンフランシスコ公演・1月8日ー2月13日:欧州#3(26公演)《8月21日『メタル・ガレージ』発売》・8月20日ー30日:欧州#4(4公演)これが1986年/1987年のMETALLICA。伝説の初来日はジェイソン加入直後に実現したわけですが、本作はその直後となる「北米#4」。ケベック公演(DISC 1)はその8公演目、トロント公演(DISC 2)は11公演目にあたるコンサートでした。この2公演は極上オーディエンス映像が残され、いずれも「DAMAGE, INC.最強の客席ショット」と誉れ高き名作。本作はそのベスト・マスターをセットした2枚組なのです。そのクオリティは、まさに極上。そもそも(8ミリではなく)ビデオ・カメラを持ち込んでの客席撮影が一般化したのは80年代に入ってから。1986年はまだまだノウハウが確立しきっていない発展期だったハズなのですが、本作はとてもそうとは思えない。特にケベック公演(DISC 1)はスタンド席から遮蔽物ナシでステージを捉え、三脚を使ったと思われる安定感もズバ抜けている。さらに驚きなのは画質。ダビング痕がどこにも見られない艶やかな画面はマスター・ダイレクトと思われ、発掘から10年以上が経った現在も超える物がない。現在では初来日の名古屋映像がオフィシャル化されていたりしますが、見応えにしろ、美しさにしろ、あんな滲みまくりの映像とは比較になりません。そして、トロント公演(DISC 2)も極上ケベック映像を相手に負けていないスゴい。こちらはステージを真正面に見すえた2階スタンド席からのショット。こう書くとオフィシャルの名古屋映像に近いように思われるかも知れませんが、やはり見応えは比較にならない。グイグイと果敢なズーム・イン/アウトを繰り返すダイナミックなカメラワークが素晴らしい。しかも、単にアクティヴなだけでなく、同時にビシッと安定しているからスゴい。開演直後は視点を決めかねて少々暴れる(2分くらい)ところをみると、ここで三脚にセットしたのかも知れません。それ以降は自由自在のカメラワークでも手ブレなしで存分に楽しめる。さらに、こちらは音声も超強力。ケベック公演(DISC 1)もクリア・サウンドですが、こちらは猛烈にオンでまるでサウンドボードのように強烈です。そんな2公演で繰り広げられるのは、スラッシュ・メタルの桃源郷でもある“DAMAGE, INC. Tour”のフルショウ。直近2公演だけにセットは同一ですので、ここでまとめて整理しておきましょう。ライド・ザ・ライトニング(5曲)・For Whom The Bell Tolls/Ride The Lightning/Fade To Black/Creeping Death/Fight Fire With Fire メタル・マスター(5曲)・Battery/Master Of Puppets/Welcome Home (Sanitarium)/The Thing That Should Not Be/Damage Inc. その他(5曲)・血染めの鉄鎚:Whiplash/Seek & Destroy/The Four Horsemen・カバー:Am I Evil?/Blitzkrieg(★) ※注:「★」印は初来日のオフィシャル名古屋映像で観られなかった曲。ケベック公演(DISC 1)はかつて『MASTER OF ASSASSIN』としてCD化されたこともありますし、トロント公演(DISC 2)も大好評を博したベスト・マスターです。いずれも史上最高の現場体験ショットなわけですが、この映像に、そんな境遇は似つかわしくないのです。いつでも、誰でも手に入れられて然るべき名作。「1986年12月5日ケベック・シティ公演」+「12月9日トロント公演」の極上オーディエンス・ショット2枚組。どちらもスタンド席から遮蔽物ナシでステージを直視する絶景で、三脚を使った安定感もズバ抜けている。ケベック映像(DISC 1)はダビング痕がどこにも見られない艶やかな映像美が素晴らしく、トロント公演(DISC 2)はサウンドボードばりのオンな音声が超強力。スラッシュ・メタルの桃源郷“DAMAGE, INC. Tour”の丸2公演を極上フル体験できます。Pavillon de la Jeunesse, Quebec City, QC, Canada 5th December 1986 AMAZING SHOT!!! Maple Leaf Gardens, Toronto, ON, Canada 9th December 1986 AMAZING SHOT!!! Disc1 Live at Pavillon de la Jeunesse, Quebec City, QC, Canada 5th December 1986 1. The Ecstasy Of Gold 2. Battery 3. Master Of Puppets 4. For Whom The Bell Tolls 5. Welcome Home (Sanitarium) 6. Ride The Lightning 7. Jason Newsted Solo 8. Whiplash 9. The Thing That Should Not Be 10. Fade To Black 11. Seek & Destroy 12. Creeping Death 13. The Four Horsemen 14. Kirk Hammett Solo 15. Am I Evil? 16. Damage Inc. 17. Fight Fire With Fire 18. Blitzkrieg COLOUR NTSC Approx. 92min. Disc 2 Live at Maple Leaf Gardens, Toronto, ON. Canada 9th December 1986 (91:13) 1. Battery 2. Master Of Puppets 3. For Whom The Bell Tolls 4. Welcome Home (Sanitarium) 5. Ride The Lightning 6. Jason Newsted Solo 7. Whiplash 8. The Thing That Should Not Be 9. Fade To Black 10. Seek & Destroy 11. Creeping Death 12. The Four Horsemen 13. Kirk Hammett Solo 14. Am I Evil? 15. Damage, Inc. 16. Fight Fire With Fire 17. Blitzkrieg COLOUR NTSC Approx.91min. COLOUR NTSC Approx. 183min.(total) James Hetfield - Guitar, Vocals Lars Ulrich - Drums Kirk Hammett - Guitar Jason Newsted - Bass, Vocals