まさかのアンコール来日を実現させてくれた2022年のKISS。最後の現場を目撃できる3枚組の映像大作が登場です。そんな本作が撮影されたのは、当然「2022年11月30日:東京ドーム公演」。そのオーディエンス・ショット3種をディスク1枚ずつに配した3枚組です。本作はそれぞれ異なるマニアによって撮影された映像で、いずれも個性は違えど素晴らしい絶景ショット揃い。それでは、早速個別にご紹介していきましょう。【DISC 1:直写とプロ視点が同居したダイナミック・ショット】まず登場するのは、これが目も醒める絶景映像。本作収録の3映像はいずれも大傑作級なのですが、この映像は欠けもなければ見やすさも一番です。アリーナやや寄り(ジーン・シモンズ寄り)から捉えられているのですが、広々と開けた視界には遮蔽物もほとんどなく、ステージの端から端まで見放題です。そして、その絶景を活かしたスペクタクル重視のカメラワークが素晴らしい。何しろ、ステージ奥にはデッカいスクリーンが陣取っていますし、両脇にもビルディングのような巨大スクリーンが配されている。これが凄まじいド迫力。スクリーン映像は正真正銘のプロ撮影。ですから普段は「メンバー直写+背面プロショット」で、ステージの大仕掛けも美味しいシーンになるとやや引いて「直写のステージ全景+脇スクリーンのプロショット」で押さえる。どちらにせよ、直写スペクタクルとプロショットの観やすさが同居した視点なのです。しかも、この映像はサウンドまでもがスゴい。さすがに同時リリースのオリジナル録音『TOKYO DOME 2022』には及びませんが、こちらも映像がなければ「本当にドーム?」と思うほどにクッキリ/ハッキリ。正直申しまして、新名盤『TOKYO DOME 2022』が提供されなかったら本作の音声をライヴアルバム化したかったほどです。【DISC 2:果敢なズームがド迫力の直写ショット】続いて登場するのもアリーナからの絶景ショット。角度も距離感もDISC 1と酷似していますが、まったくの別人による撮影。撮影者本人から譲られた本作だけのオリジナル映像でもあります。撮影ポジションは似ていますが、見応えはまったく異なる。DISC 1はスクリーン映像と直写の併せ技でスペクタクル重視に撮影されていましたが、こちらは果敢なズームの直写重視。最新機材の性能にモノを言わせ、ガンガン・グイグイと迫りまくる。思いっきり引くとそこそこ距離もあるのですが、そこから各メンバーのウェスト・アップが画面いっぱいになるほど寄っていくのです。しかも、美しく観やすい。普通、そこまで果敢なズームだと画質が甘くなったり手ブレでグシャグシャになってもおかしくないのですが、この撮影者は努力と根性で見どころを見やすく追いまくる。その途切れない集中力は脱帽モノです。ただ、惜しいことに不完全。他2映像は完全なのですが、このDISC 2だけはセキュリティに注意でもされたのか、途中で何度か撮影が中断してしまうのです。では、どの曲が撮影漏れなのか。フルセットの確認も合わせ、ここでセットリストを整理しておきましょう。70年代クラシックス(13曲+α)・地獄からの使者:Deuce/Cold Gin/100,000 Years(*)/Black Diamond・地獄の軍団:Detroit Rock City/Shout It Out Loud/God Of Thunder/Beth(*)/Do You Love Me(*)・その他:Rock And Roll All Night(*)/Calling Dr. Love/Makin' Love/Love Gun/I Was Made For Lovin' You(*)その他(6曲)・80年代:War Machine/I Love It Loud/Lick It Up/Heaven's On Fire・90年代以降:Psycho Circus/Say Yeah! ※注:「*」印はDISC 2には未収録(DISC 1・3のみ収録)。【DISC 3:最新KISS丸ごと独り占めの全景ショット】最後も撮影者提供のオリジナル・マスターながら、趣の異なる個性派映像。何が個性的かと言えば撮影ポジションで、スタンド席からの全景ショットなのです。角度的にはステージ左寄りから見下ろしで撮影されていまして、冒頭はズーム具合を確かめるものの、2曲目「Shout It Out Loud」辺りから「ステージ全景+背面スクリーン」を一望するベスト・アングルでほぼ固定します。そして、固定してからがこの映像の真骨頂。詳しい座席は不明なのですが、遮蔽物が完全ゼロの超絶景でステージだけが視界を占領するのです。いくら絶景でも固定では……」と思われるかも知れませんが、そうはならないのが最新KISS。前述もしましたが、背面の巨大スクリーンに映し出されるのは現場のプロ・スタッフによるマルチカメラ映像。ですから全景でも迫力が減じるどころか「プロショット+大仕掛け」がいっぺんに視界に入ってくる。下手に直写でメンバーを追い続けるよりも多彩な視点が楽しめてしまう。凝りに凝った映像演出や多彩な仕掛けも丸ごと独り占めできる映像でもあるのです。奇跡の再来日でありつつ、ただ一度だけでもあったアンコール公演。その貴重なラスト・ステージを個性の異なる3つの絶景席からフル体験できる映像セットです。儚い短気記憶を確かな長期記憶にしてくれるだけでなく、「他の席ではどう見えたんだろう」まで満たしてくれる超・娯楽大作。合計3時間37分6秒に及ぶ3枚組!一夜だけ実現したアンコール来日「2022年11月30日:東京ドーム公演」。そのオーディエンス・ショット3種をセットした3枚組です。それぞれ別の撮影者による映像で、DISC 1は直写とスクリーン映像を巧みに組み合わせたダイナミズムが素晴らしく、DISC 2は直写のみにこだわった果敢なズームの連続がド迫力。そして、DISC 3は真逆でスタンド席を活かした全景の固定ショットで大仕掛けも完全網羅している。三者三様の個性的な絶景ショットで最後の日本公演を現場体験できる超・娯楽大作です。Live at Tokyo Dome, Tokyo, Japan 30th November 2022 AMAZING SHOTS(3 Diff Source) Disc 1(122:30) Arena #1 1. Introduction 2. Detroit Rock City 3. Shout It Out Loud 4. Deuce 5. War Machine 6. Heaven's On Fire 7. I Love It Loud 8. Say Yeah 9. Cold Gin 10. Guitar Solo 11. Lick It Up 12. Calling Dr. Love 13. Makin' Love 14. Psycho Circus 15. Drum Solo 16. 100,000 Years 17. Bass Solo 18. God Of Thunder 19. Love Gun 20. I Was Made For Lovin' You 21. Black Diamond Intro 22. Black Diamond 23. Beth 24. Do You Love Me 25. Rock And Roll All Nite COLOUR NTSC Approx.123min. Disc 2(85:30) Arena #2 1. Introduction 2. Detroit Rock City 3. Shout It Out Loud 4. Deuce 5. War Machine 6. Heaven's On Fire 7. I Love It Loud 8. Say Yeah 9. Cold Gin 10. Guitar Solo 11. Lick It Up 12. Calling Dr. Love 13. Makin' Love 14. Psycho Circus 15. Drum Solo 16. Bass Solo 17. God Of Thunder 18. Love Gun 19. Black Diamond Intro 20. Black Diamond 21. Ending COLOUR NTSC Approx.86min. Disc 3(132:06) Stand 1. Pre-show 2. Introduction 3. Detroit Rock City 4. Shout It Out Loud 5. Deuce 6. War Machine 7. Heaven's On Fire 8. I Love It Loud 9. Say Yeah 10. Cold Gin 11. Guitar Solo 12. Lick It Up 13. Calling Dr. Love 14. Makin' Love 15. Psycho Circus 16. Drum Solo 17. 100,000 Years 18. Bass Solo 19. God Of Thunder 20. Love Gun 21. I Was Made For Lovin' You 22. Black Diamond Intro23. Black Diamond 24. Beth 25. Do You Love Me 26. Rock And Roll All Nite 27. God Gave Rock And Roll To You II (outro) COLOUR NTSC Approx.132min. COLOUR NTSC Approx.341min.(Total)