METALLICA史上……いえ、ヘヴィメタル史上最大のプロショット大豊作となった2022年。その締めくくりとなるスペシャル・プロショットが登場です。そんな本作が撮影されたのは「2022年12月16日ロサンゼルス公演」。METALLICA自身が立ち上げたチャリティ・イベント“All Within My Hands”に出演した際のマルチカメラ・プロショットです。本稿に目を留められた方ならご存知と思いますが、2022年のMETALLICAプロショットは異常。普段なら1ー2本もあればOKなフル・プロショットが次から次へと出るわ出るわの合計12本。本作は日程的にも最後の1本となると思いますので、改めてコレクションを一覧してみましょう。南米・4月22日『SANTIAGO 2022』・4月30日『BUENOS AIRES 2022』・5月5日『PORTO ALEGRE 2022』・5月7日『CURITIBA 2022』・5月10日『SAO PAULO 2022』・5月12日『BELO HORIZONTE 2022』欧州・6月15日『COPENHELL 2022』・6月17日『PINKPOP 2022』・7月1日『ROCK WERCHTER 2022』北米・7月28日『LOLLAPALOOZA 2022』・9月24日『GLOBAL CITIZEN FESTIVAL 2022・12月16日“All Within My Hands”出演 ←★本作★ 以上の全12本。すべて完全オフィシャル級のフル・プロショットなわけですが、本作はその最終作にして、他のどれとも異なる特別な1本なのです。その「特別」の意味は、取りも直さずショウの内容。他の11本はセットこそ違えど通常スタイルのライヴだったわけですが、本作だけは違う。二部構成になっており、「前半=アコースティック・セット」/「後半=エレクトリック・セット」となっているのです。これだけでも十分にスペシャルなのですが、さらに本邦初公開となるカバーや新曲、さらにはこの日だけのゲストまで登場。チャリティ・イベントだからこその「特別」公演なのです。では、どんな特別曲が飛び出すのか、ここでセットも整理してみましょう。アコースティック(5曲)・オリジナル:Blackened/The Unforgiven・カバー:Borderline(THIN LIZZY)/It's Killing Me(UFO)/Whiskey In The Jar(THIN LIZZY)エレクトリック・クリフ時代:The Call Of Ktulu/Creeping Death/Seek & Destroy・ブラックアルバム:Holier Than Thou/Enter Sandman/Nothing Else Matters・その他:Harvester Of Sorrow/All Within My Hands/Lux Aterna まず何より、前半のアコースティック・セット。ジャイムズがおもむろに弾き出す不穏なリフに、聴いた事あるような、ないような……と思っているところで歌い出したのは「Blackened」! あの激烈曲がアコースティックになるとまるで違う曲のようです。「Blackened」のアコースティック・バージョンだけでなく、THIN LIZZYの「Borderline」やUFOの「It's Killing Me」もこの日が初披露。それにしても『サギ師ジョニー』やポール・チャップマン時代の隠れ名曲を持ってくるとは。相変わらず絶妙にヒネりを効かせたカバーセンス。さすが、さすがMETALLICAです。セット・チェンジを挟んでのエレクトリック篇も一筋縄では行かない。じんわりと始まる「The Call Of Ktulu」スタートから意表を突きますし、何より新曲の「Lux Aterna」! 4月発売予定の新作『72 SEASONS』から先行公開されていましたが、ステージ披露はやはりこの日が初です。もう1つ注目なのがゲスト。アコースティック篇にはこれまでの“All Within My Hands”や『S&M2』にも参加したアヴィ・ヴィノクルがサポートに付き、エレクトリック篇ではグラミー賞シンガーのセイント・ヴィンセントが登場。「Nothing Else Matters」でジェイムズとデュエットを聴かせてくれます。完全オフィシャル級の長尺プロショットが大量に生まれた2022年。少々食傷気味にもなっていましたが、最後の最後で特別すぎる名作が飛び込んできました。“WorldWired Tour”時代を締めくくる1本であり、同時に『72 SEASONS』時代の幕開けを告げる一作。チャリティ・イベント「2022年12月16日All Within My Hands公演」のマルチカメラ・プロショット。ショウは二部構成で「前半=アコースティック・セット」/「後半=エレクトリック・セット」となっており、アコースティック・アレンジの「Blackened」やTHIN LIZZYの「Borderline」、UFOの「It's Killing Me」など本邦初公開のレア曲がたっぷり。新曲「Lux Aterna」の初演やグラミー賞シンガーのセイント・ヴィンセントとのデュエットも完全オフィシャル級プロショットで楽しめます。 Microsoft Theater, Los Angeles, CA, USA 16th December 2022 PRO-SHOT ACOUSTIC 1. Intro 2. Blackened 3. The Unforgiven 4. Borderline 5. It's Killing Me 6. Whiskey In The Jar ELECTRIC 7. The Call Of Ktulu 8. Harvester Of Sorrow 9. Holier Than Thou 10. All Within My Hands 11. Creeping Death 12. Enter Sandman 13. Lux Aterna 14. Nothing Else Matters (with St. Vincent) 15. Seek & Destroy PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.97min. James Hetfield - Vocals, Guitar Lars Ulrich - Drums Kirk Hammett - Guitar Robert Trujillo - Bass Avi Vinocur - Mandolin, Vocals St. Vincent - Vocals & Guitar