オリジナル再結成の導火線ともなったアコースティックのクラブ・ツアー“CONVENTION Tour”。そのフルショウを体験できる傑作映像が登場です。そんな本作に収められているのは1つの映像の2つのバージョン。「1995年7月22日デトロイト公演」の絶景オーディエンス・ショットをDISC 2に、音声をサウンドボードに差し替えたアップグレード・バージョンをDISC 1に配した2枚組です。1995年と言えばノーメイクKISSの来日公演も思い出深く、その一方でオリジナル再編の契機となった『KISS UNPLUGGED』も製作されたターニング・ポイント。まずは、その全景を振り返ってショウのポジションを確かめてみましょう。・1月24日ー31日:日本(5公演)*2月3日ー12日:豪州(5公演)・2月4日ー13日:豪州(7公演)*6月16日ー25日:北米#1(7公演)←※PHOENIX 1995*7月2日ー8月4日:北米#2(18公演)←★ココ★《8月5日ー9日:リハーサル》*8月9日:公式『KISS UNPLUGGED』収録《11月『CARNIVAL OF SOULS』制作開始》*12月15日:ハリウッド公演※注:「*」印はアンプラグド公演、「・」は通常エレクトリック公演。これが1995年のKISS。エレクトリックの通常コンサート“KISS MY ASS Tour”とアコースティックの“CONVENTION Tour”が混在していました。上記では「豪州」がダブっていますが、エレクトリック/アコースティックを交互に同時並行させていたからです。その後、母国へ戻った彼らは“CONVENTION Tour”に専念。普段はやらない曲をファンの目の前で演奏するクラブ・ツアーを実施しました。本作のデトロイト公演は、そんな「北米#2」の10公演目でした。そんな現場で撮影された本作は、遮蔽物ナシの絶景ショット。左寄り(ジーン・シモンズ寄り)の客席後方から撮影されているのですが、客席の頭上を素通りしてステージを直視。カメラとメンバーの間に何も入りません。基本的に固定アングルで左右に振ったりズームしたりといったカメラワークは少ない(ゼロではありません)のですが、そのお陰でビシッと安定した映像は極めて見やすい。そもそも“CONVENTION Tour”はメンバーがスツールに座って動かないので、本質的にカメラワークの必要もない。その固定視線と遮蔽物のない特等席感からすると、資料用に撮影された関係者ショットなのかも知れません。その映像の秘宝感を一層高めてくれるのが音声。DISC 2のオリジナル音声もクラブの密室感たっぷりで素晴らしいのですが、それ以上に鮮烈なのがDISC 1にシンクロされたサウンドボード音声。ミックス卓直結系でして、芯も丸出しの生演奏が脳みそに直接流し込まれる。そのサウンドが関係者っぽい映像とマッチして裏舞台感覚が秘匿感にむせ返りそうです。そんなクオリティで画かれるのは、ファンも参加するプライベート感覚のフルショウ。普段のコンサートでは絶対に聴けないレア曲も含め、30曲もの膨大なレパートリーが次々と繰り出される。ここでセットを整理し、曲数ボリュームとレア感を実感していただきましょう。70年代クラシックス(19曲・20テイク)・地獄への接吻:Room Service/C'mon And Love Me/She/Rock Bottom・地獄の軍団:Do You Love Me/God Of Thunder/Detroit Rock City(★)/Do You Love Me(★)・地獄のロックファイアー:Take Me/Hard Luck Woman/Calling Dr. Love/Mr. Speed・その他:Nothin' To Lose/Comin' Home/Goin' Blind/Got To Choose/Plaster Caster/Christine Sixteen/All American Man/Sure Know Something 80年代以降(10曲)・キューリック時代:Let's Put The X In Sex(★)/Hide Your Heart/Forever/Domino/Spit・その他:A World Without Heroes/I Still Love You/I Love It Loud(★)/Lick It Up(★)/Heaven's On Fire(★)※注:「★」印はファンが参加する曲。……と、このようになっています。半分以上が『KISS UNPLUGGED』でも聞けないレパートリーであり、いちいち「○○が激レア」「△△は何年ぶり」と書き出すのも不可能なほど秘宝曲の猛ラッシュです。さらにスペシャルなのが観客の参加。ショウの後半では客席にヴォーカルマイクを回し、メインで歌わせるのです。特に面白いのが「Let's Put The X In Sex」と「Do You Love Me」。前者はポールの指名?でステージに上がったのは、まだあどけないローティーンの女の子。歌詞が歌詞でもあり、ジーンも「マジかよ?」という感じなのですが、いざ歌い始めるとえらく堂々としていて上手い。曲が進むほどにノリにノって見事なリード・ヴォーカルぶりを見せつけるのです。さらに幼いヒーローが登場する2回目の「Do You Love Me」も必見。ちびっ子ドラマーがスツールに座り、激しいドラミングを披露してくれます(残念ながら、この曲のみ途中で映像が切れてしまいますが)。ノーメイク時代の末期に実現した特別ツアー“KISS CONVENTION”。その貴重な現場を特等席体験できる映像作品です。サウンドボード音声で生演奏が脳内侵入してくるDISC 1、クラブの密室感を肌感覚で体験できるDISC 2。「1995年7月22日デトロイト公演」のオーディエンス・ショット2種セット。映像は同じで、音声をサウンドボードに差し替えたアップグレード版をDISC 1、クラブの密室感が美味しいオリジナル音声版をDISC 2に版配した2枚組です。遮蔽物ゼロでビシッと安定した超絶景で、激レア曲山盛りな30曲に及ぶアコースティック・ギグを楽しめる。観客も自在に参加する“CONVENTION Tour”を現場体験できます。Cobo Conference And Exhibition Center, Detroit, MI, USA 22nd July 1995 AMAZING SHOT(SBD/AUD) Disc 1 Synced with Soundboard Recording★サウンドボードをシンクロ 1. Comin' Home 2. Plaster Caster 3. Take Me 4. Goin' Blind 5. Nothin' To Lose 6. Domino 7. Room Service 8. Got To Choose 9. A World Without Heroes 10. Do You Love Me 11. All American Man 12. Christine Sixteen 13. Hard Luck Woman 14. Calling Dr. Love 15. C'mon And Love Me 16. She 17. God Of Thunder(country version)★ 18. Rock Bottom 19. Mr. Speed 20. Spit 21. Sure Know Something 22. Hide Your Heart 23. Let's Put The X In Sex 24. Let's Put The X In Sex(young girl on vocal)★ 25. I Still Love You 26. Heaven's On Fire(fans on vocal) 27. Lick It Up(fans on vocal) 28. I Love It Loud(fans on vocal) 29. Detroit Rock City(fans on vocal) 30. Do You Love Me(child plays drums) ★ 31. Forever Disc 2 Original Audience Recording 1. Intro 2. Comin' Home 3. Plaster Caster 4. Take Me 5. Goin' Blind 6. Nothin' To Lose 7. Domino 8. Room Service 9. Got To Choose 10. A World Without Heroes 11. Do You Love Me 12. All American Man 13. Christine Sixteen 14. Hard Luck Woman 15. Calling Dr. Love 16. C'mon And Love Me 17. She 18. God Of Thunder(country version)★ 19. Rock Bottom 20. Mr. Speed 21. Spit 22. Sure Know Something 23. Hide Your Heart 24. Let's Put The X In Sex 25. Let's Put The X In Sex(young girl on vocal)★ 26. I Still Love You 27. Heaven's On Fire(fans on vocal) 28. Lick It Up(fans on vocal) 29. I Love It Loud(fans on vocal) 30. Detroit Rock City(fans on vocal) 31. Do You Love Me(child plays drums) ★ 32. Forever Paul Stanley - Acoustic Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Bruce Kulick - Acoustic Guitar Eric Singer - Drums, Vocal COLOUR NTSC Approx.240min.(Total)