伝説のCREAMでロック・ミュージックの革新を体現し、マルチ・プレイヤーとして多彩な名曲・名演を残した英国の英雄ジャック・ブルース。彼のソロ・キャリアを俯瞰する超・極上プロショット3枚組が登場です。そんな本作に収められているのは、ドイツの名物番組“ROCKPALAST”に出演した際のマルチカメラ・プロショット。“ROCKPALAST”と言えば様々なアーティストの歴史的映像を残してきた番組であり、ブルースの出演回も以前から定番として君臨してきました。ただし、本作はそんな既発のコピーやリマスター再発ではありません。ごく最近になって公開されたデジタル・マスター。放送局所蔵の大元マスター・クオリティをそっくりDVDに移した完全オフィシャル級の最高峰更新盤なのです。しかも今回公開されたのは、出演3回(1980年/1983年/1990年)分。本作は、それぞれDVD1枚ずつに配した3枚組なのです。それでは、各出演回を個別にご紹介していきましょう。DISC 1:1980年10月19日(10曲)・CREAMレパートリー:White Room/Politician/Sunshine Of Your Love/N.S.U.・I'VE ALWAYS WANTED TO DO THIS:Hit And Run/Running Back/Out To Lunch/Livin' Without Ja・その他:Theme For An Imaginary Western/X Marks The Spot まず登場するのは、1980年秋の出演回。1980年と言えば、6thソロアルバム『I'VE ALWAYS WANTED TO DO THIS』がリリースされた年で、出演したのは新作を作り上げつつ、12月の発売までまだ少し間があるというタイミングでした。“ROCKPALAST”は既存映像の使い回しやマイムではなく、独自の生演奏をウリにした番組。この回でも『I'VE ALWAYS WANTED TO DO THIS』の新曲をたっぷりと披露してくれます。そして、新曲と共に軸となっているのがCREAMのクラシックス群。実際、この回ではCREAM時代のレパートリーを4曲も演奏しており、本作の中でももっともCREAM色が強いのです。そして、その選曲以上にポイントなのがメンバー。当時の相棒デヴィッド・サンシャスに加え、クレム・クレムソンやビリー・コブハムといった名手がずらりと顔を並べている。セット的にも演奏的にも、本作でも最も豪華で充実した1枚なのです DISC 2:1983年11月1日(7曲)・CREAMレパートリー:I'm So Glad/Spoonful・AUTOMATIC:E. Boogie/Uptown Breakdown/Automatic Pilot・その他:Bird Alone/First Time I Met The Blues 続く2枚目は、3年後の1983年出演回。当時は意欲作『AUTOMATIC』時代で、実験的なアルバムの新曲とCREAM時代レパートリーを軸に7曲を披露してくれます。ここでポイントなのは、DISC 1と1曲も被っていないこと。『I'VE ALWAYS WANTED TO DO THIS』から選ばれたのは「Bird Alone」ですし、CREAMナンバーもDISC 1とは別の曲。当時は家庭で気楽に録画する時代ではなく、3年前の放送を意識したとは考えにくいのですが……。意識的にしろ、偶然にしろ、結果としてバラエティ豊かなライヴが楽しめるわけです。また、バンド・メンバーもDISC 1とは違う。アルバムではブルース独りで奮闘していましたが、ライヴでは盟友サンシャスが並び立ち、スツールに座るのは元THE KNACKのブルース・ゲイリー。当時はTHE KNACK解散から間もなく、CREAMを思わせるトリオ編成を組んでいました。DISC 3:1990年10月16日(14曲)・CREAMレパートリー:Doing That Scrapyard Thing/Traintime・SONGS FOR A TAILOR:Theme For An Imaginary Western/Weird Of Hermiston/Tickets to Water Falls・OUT OF THE STORM:Golden Days/One/Pieces Of Mind・その他:Can You Follow?/Outsiders/The Best Is Still To Come/Travelling Child/Flying/Third Degree 最後はさらに7年後となる1990年の出演回。前2回はアルバム新作のプロモーションだったわけですが、この回は雰囲気が丸っきり違う。当時は『A QUESTION OF TIME』リリースの1年後でもあったものの、その新曲は「Flying」のみ。むしろ『SONGS FOR A TAILOR』『OUT OF THE STORM』といったかつての代表作を軸にしつつ、60年代から90年代までのキャリアを幅広く総括しているのです。そして、ここでも前2回とは様変わりした選曲が美味しい。被っているのはフェリックス・パパラルディに捧げられた「Theme For An Imaginary Western」だけで、CREAM時代のレパートリーも含め、他の13曲は前2回では演奏していないナンバーばかりなのです。全14曲という曲数は本作でも最大ですが、そのセットを綴るアンサンブルはミニマム。実のところ、この回で登場するのはブルース独り。ピアノで切々と弾き語るリサイタル・ステージなのです。以上の全31曲・3時間3分4秒に及ぶ超極上マルチカメラ・プロショットです。ロック史の英雄が並び立つスーパー・バンドやCREAMスタイルのトリオ、そして弾き語り。三者三様のアンサンブルで多彩な名曲群をたっぷり楽しめる傑作映像であり、完全オフィシャル級クオリティでソロ・アーティスト:ジャック・ブルースのキャリアを俯瞰できる3枚組。「1980年10月19日/1983年11月1日/1990年10月16日」に出演した名物番組“ROCKPALAST”のマルチカメラ・プロショット。長年の大定番ですが、本作はごく最近になって公開された最高峰更新のデジタル・マスターです。3回分のステージは内容がまるで違い、デヴィッド・サンシャス/クレム・クレムソン/ビリー・コブハムを従えたスーパーバンド時代からピアノ弾き語りまで多種多様で、全31曲で2回演奏したのは「Theme For An Imaginary Western」だけ。多彩なCREAMレパートリー/ソロ曲が楽しめる超極上プロショットです。Grugahalle, Essen, Germany 19th October 1980 Zeche, Bochum, Germany 1st November 1983 Live Music Hall, Cologne, Germany 16th October 1990 Disc 1(57:42) Grugahalle, Essen, Germany 19th October 1980 1. Intro 2. White Room 3. Hit And Run 4. Running Back 5. Theme For An Imaginary Western 6. X Marks The Spot 7. Out To Lunch 8. Living Without You 9. Politician 10. Sunshine Of Your Love 11. N.S.U. Jack Bruce & Friends Jack Bruce - Vocal, Bass, Piano, Harmonica Clem Clempson - Guitar David Sancious - Keyboards Billy Cobham - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.58min. Disc 2(61:25) Zeche, Bochum, Germany 1st November 1983 1. Intro 2. A Boogie 3. Uptown Breakdown 4. Alan Banks Interlude 5. Automatic Pilot 6. First Time I Met The Blues 7. Bird Alone 8. Rockpalast Postbox 9. I'm So Glad 10. Spoonful 11. End Credit Jack Bruce Band Jack Bruce - Vocal, Bass, Keyboards David Sancious - Keyboards, Guitar Bruce Gary ? Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.61min. Disc 3(63:57) Live Music Hall, Cologne, Germany 16th October 1990 1. Intro 2. Outsiders 3. Can You Follow 4. Third Degree 5. Flying 6. Doing That Scrapyard Thing 7. Theme From An Imaginary Western 8. Weird Of Hermiston 9. Tickets To Waterfalls 10. Golden Days 11. One 12. Travelling Child 13. Pieces Of Mind 14. Traintime 15. The Best Is Still To Come Jack Bruce - Vocal, Piano, Harmonica PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.64min. PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.183min.(total)