遂に来日公演の日程も発表になったDEF LEPPARD&MOTLEY CRUEの”THE WORLD TOUR”。世紀のカップリング・ステージを最前席からフル体験できる映像大作がリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「2023年6月2日プラハ公演」。そのDEF LEPPARD篇をディスク1、MOTLEY CRUE篇をディスク2に配した絶景オーディエンス・ショット2枚組です。両雄がタッグを組んだのは2022年で、今年は2年目。良い機会でもありますので、メンバーチェンジや作品発表も交えてカップリング・ツアーの活動全景を俯瞰してみましょう。2022年《5月27日『DIAMOND STAR HALOS』発売》・6月16日ー9月9日:北米#1(36公演)《10月26日:ミック・マーズ離脱を発表→ジョン5参加》2023年・2月10ー3月9日:北米#2/南米(9公演)《5月19日『DRASTIC SYMPHONIES』発売》・5月22日ー7月6日:欧州(21公演)←★ココ★・8月5日ー18日:北米#3(7公演)・11月3日+4日:日本(3公演)・11月8日ー14日:豪州(3公演)これが両雄が並び立ったカップリング・ツアーの全体像(ウォームアップ・ギグやイベント出演など、個別のステージは省略しています)。昨年の「北米#1」が“THE STADIUM TOUR”で、今年に入ってからが”THE WORLD TOUR”です。本作のプラハ公演は、現在進行中の「欧州」レッグ。その6公演目にあたるコンサートでした。そんな現場を真空パックした本作は、衝撃の特等席から撮影された超絶景ショット。その特等席とは、ステージ右側の最前列。当然の事ながら前方客はなく、目の前にはカメラピットと公式カメラマン、それとバンドだけが広がっているのです。さらに視点が高い事もポイント。一件、最前列に高さは関係ないように思えますが、スタジアムの会場にはど真ん中を貫く花道がある。ジョー・エリオットやヴィンス・ニールが花道に出てきた際には、そちらにカメラが向くわけですが、その際に群衆の頭上を素通りして直視するには高さが必要。本作の撮影者はそれをキッチリ理解しており、最初から高い位置で捉え続けているのです。また、その一方でズームをしないのも個性的。これは好みの分かれるところですが「体験感」という意味では好ポイント。当然ですが人間の肉眼にはズーム機能などないわけで、左右に首を振る程度のシンプルなカメラワークが現場での視界を正確に再現してくれるのです(ちなみに、ステージには巨大スクリーンが設置されており、そこでメンバーの表情ドアップもちゃんと見えます)。現代では誰でもライヴを撮影でき、それを組み合わせたマルチカメラ映像も盛ん。そうして客席ショットがプロショットに近づけば近づくほど、運が必要な「現場感」や「通し体験」といったオーディエンス本来の魅力が再評価されてきた。本作は、その究極である「最前列のフル体験」が味わえるのです。正直なところ、DEF LEPPARD篇はややオーバーピーク気味な音声が玉に瑕だったりしますが、MOTLEY CRUE篇では改善してグッと聴きやすくなります(リミッターでビビリを抑えているようなので完璧ではないですが)。では、そんな最前列から楽しめるセットはどんなものなのか。それぞれ整理しておきましょう。DISC 1:DEF LEPPARD・ハイ&ドライ:Bringin' On The Heartbreak/Switch 625・炎のターゲット:Foolin'/Rock Of Ages/Photograph・ヒステリア:Animal/Armageddon It/Love Bites/Rocket/Hysteria/Pour Some Sugar On Me・ダイアモンド・スター・ヘイローズ:Take What You Want/Kick/This Guitar・その他:Let's Get Rocked/When Love & Hate Collide/Promises DISC 2:MOTLEY CRUE・華麗なる激情:Too Fast For Love/Live Wire・シャウト・アット・ザ・デヴィル:Shout At The Devil/Looks That Kill・ガールズ×3:Wild Side/Girls Girls Girls・ドクター・フィールグッド:Don't Go Away Mad (Just Go Away)/Dr. Feelgood/Same Ol' Situation (S.O.S.)/Kickstart My Heart ・その他:Home Sweet Home/Primal Scream/Saints Of Los Angeles/The Dirt (Est. 1981)/カバーメドレー(Rock And Roll, Part 2/Smokin' In The Boys Room/Helter Skelter/Anarchy In The U.K./Blitzkrieg Bop)以上、2組フルセットの全3時間58秒の超娯楽大作です。両雄並び立つTHE WORLD TOUR”は現代HR/HM界でも破格の大成功を収めているわけですが、本作はその怪物ショウを最前列からフルで味わえてしまう驚異の体験型映像なのです。今から11月が待ちきれませんが、本作はその乾きを癒して……いや、一層掻き立ててくれやがる罪作りな2枚組。「2023年6月2日プラハ公演」の超絶景オーディエンス・ショット。なんと最前列から撮影されており、前方客ゼロで両雄が並び立つフルショウを独り占めできる。ズームを使わないカメラワークも肉眼感覚そのもので、豪華なカップリング・ツアーを究極の特等席から3時間フルで味わえる超・体験型の映像巨編です。Letiště Praha Letňany, Prague, Czechia 2nd June 2023 AMAZING SHOT!!!Disc 1(89:12) DEF LEPPARD 1. Intro 2. Take What You Want 3. Let's Get Rocked 4. Animal 5. Foolin' 6. Armageddon It 7. Kick 8. Love Bites 9. Promises 10. This Guitar (Semi-Acoustic) 11. When Love And Hate Collide (Short acoustic/electric version) 12. Rocket 13. Bringin' On The Heartbreak 14. Switch 625 15. Drum Solo 16. Hysteria 17. Pour Some Sugar On Me 18. Rock Of Ages 19. Photograph Disc 2(91:46) MÖTLEY CRÜE 1.. Requiem in D minor, K. 626 2. Breaking News 3. Wild Side 4. Shout At The Devil 5. Too Fast For Love 6. Don't Go Away Mad (Just Go Away) 7. Saints Of Los Angeles 8. Live Wire 9. Looks That Kill 10. The Dirt (Est. 1981) 11. John 5 Guitar Solo 12. Rock N' Roll Pt 2/Smokin' In The Boys Room/Helter Skelter/Anarchy In The U.K./Blietzkrieg Bop 13. Home Sweet Home 14. Dr. Feelgood 15. Same Ol' Situation (S.O.S.) 16. Girls, Girls, Girls 17. Primal Scream 18. Kickstart My Heart COLOUR NTSC Approx.181min.(Total)